メーカー徹底討論 アラウーノ編2. 樹脂製(有機ガラス)トイレの長所と短所

メーカーと徹底討論!パナソニック「アラウーノ」編 2.樹脂製トイレの長所と短所
~トイレといえばTOTOかLIXIL~
この常識を覆すべく、2強に斬りこんだのが、総合電機メーカー パナソニック。「陶器ではなく、特殊樹脂を使ったトイレ」「モーターで動かす、可動式のトラップ」「台所用洗剤の泡で、便器を自動洗浄」。従来の便器メーカーでは考えもつかない、型破りな発想と技術力で開発したタンクレストイレ『アラウーノ』が消費者に支持され、発売開始からたったの9年で、累計販売100万台を達成。今、最も勢いのある、パナソニック アラウーノ。メーカー開発者との対談を通じて、その魅力に迫ります。

2. 樹脂製トイレの長所と短所

メーカーと徹底討論!パナソニック「アラウーノ」編 2.対談者
高橋 新型アラウーノ(※現在の後継機種はアラウーノL150)やSⅡ(※現在の後継機種はアラウーノS141)は、便器と便座が一体成形で、つなぎ目が無い「スキマレス設計」なので、汚れも付きにくいですし、お掃除もしやすくて本当にいいですね。開発するのは、かなり大変だったのではないでしょうか。
中出さん 便器と便座がどちらも樹脂素材なので、つなぎ目のないスキマレス設計が可能となります。汚れにくく、お掃除がしやすいというトイレを作りたいという開発側の思いももちろんあったのですが、実は深澤直人さんというデザイナーの方が・・。
高橋 auケータイのデザインも、深澤さんでしたよね。すごくいいですよね。
中出さん そうなんです。今までとは違うトイレということで、見た目も刷新したいとのことで、(初代)アラウーノのデザインを深澤直人さんにお願いしました。普通ですと、便器、便座、便フタは、 フラットにならないんですね。少しガタガタとなってしまうんです。そういう所も、実は深澤直人さんにアドバイスをいただきまして、フラットなデザインができたんです。
坂本さん スキマレス設計の一番の売りは、便器と便座のスキマがないということなんですけれども、樹脂という素材だからこそ、このようにスキマをなくす形状を作ることができました。陶器ですと、この形状を実現するのはとても大変です。樹脂を使うことによって色々な形にできますので、この辺りは樹脂のメリットといえるのではないでしょうか。
パナソニック アラウーノ対談
高橋 おそうじラクラク機能としての売りの一つ「トリプル汚れガード(ハネガード、タレガード、モレガード)」について、あのハネガードの形状は、やはり樹脂だからこそ実現できたものなのでしょうか。素人目に見ると、他社が真似してきそうなものですが。
中出さん ハネガートは、便器のフチが3mm立ち上がっていて、便器の外に垂れ出るのを抑えてくれます。あの形状を陶器のトイレで量産するのは、難しいかと。
坂本さん やはり素材の特性ですね。陶器は親水性で、水になじむ性質があります。アラウーノに採用している有機ガラス系新素材は撥水性で、水が玉になってはじかれる性質です。仮に陶器でタレガードと同じように便器のフチを3mm立ち上げることができたとしても、陶器は親水性ですので、3mm程度でしたらダラーッと外に垂れてしまう可能性が高いです。有機ガラス系新素材は撥水性で、水をはじく性質がありますので、3mm程度のフチで、外に垂れるのを防ぐことができるんです。
高橋 素材と形状の両方の良さがあって、タレガードを実現している、ということですね。
阿部 少し聞きにくいのですが・・・。有機ガラス系新素材の短所はありますでしょうか。
中出さん 個人的な意見となりますが、お客様目線でいうと、アラウーノは便器と便座が一体成形となっていますので、将来的に、最新機能・性能の便座に交換したい、というご要望には今のところお応えできない所です。もちろん、壊れてしまったときに、サービスパーツで同じ機能・性能の便座はありますので、便座の交換自体は可能なのですが。これはアラウーノに限らず、タンクレストイレなどの一体型トイレの共通的な短所といえるかもしれません。
パナソニック アラウーノ対談
坂本さん あとは、強いて挙げるとすれば・・・。ご自宅ではなかなか無いのですが、タバコなどですかね。タバコを付けると表面がちょっと変色しますので、陶器と比べると、樹脂は熱には弱いです。
阿部 なかなかご自宅のトイレで、タバコを便器に付けるというのは想像できませんね(笑)ただ、公衆トイレのように、不特定多数の方が使われるトイレでは、あり得るかもしれませんね。
坂本さん そのとおりです。パブリック用のアラウーノもありまして、ご採用もいただいておりますが、今の所、全面禁煙の店舗様にしかご提案しておりません。
高橋 便器表面の硬度が高いので傷つきにくい、というアピールをされているメーカーさんもありますが、アラウーノの有機ガラス系新素材の硬度はどうなのでしょうか。
坂本さん 具体的な硬度については公表していないのですが、使用レベルにおいて、トイレ用ブラシでこすってもキズが付かないことを検証済みです。ただ、陶器でも、有機ガラス系新素材でも、研磨剤入りのブラシを使うと、表面が削れてしまうので注意が必要です。
高橋 研磨剤入りのブラシを使うのは、便器表面をヤスリがけしているようなものですからね。
坂本さん そうなんです。 研磨剤入りのブラシがなぜあるかというと、陶器は水と化学反応して固着する性質がありますので、固着した汚れをこそぎ落とすために、研磨剤入りのブラシを使うということです。有機ガラス系新素材は、撥水性で、水と化学反応して固着しないので、一般的なトイレブラシでこするだけで汚れが落ちます。そのため、研磨剤入りのブラシがそもそも不要なんです。
高橋 陶器に固着した汚れを落とすために、研磨剤入りのブラシがあるということですね。有機ガラス系新素材のアラウーノには、研磨剤入りのブラシでゴシゴシこするという概念がそもそも無いんですね。
坂本さん はい。そのとおりです。ちなみに、トイレ用ブラシのメーカーさんの9割くらいが、ブラシのパッケージに「アラウーノでも使えます」と書いてくださっています。

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