IHクッキングヒーターのオールメタルとは

オールメタルとは?
IHクッキングヒーター オールメタルとは?
アルミ鍋や銅鍋を使えるIHヒーター、オールメタルについてご紹介いたします。

オールメタルとは?

オールメタル対応ヒーターとは、鉄やステンレスの鍋だけでなく、アルミ鍋や銅鍋を使えるIHヒーターの種類です。

正式名称を「オールメタル加熱方式IH」と言い、2002年に世界で初めて、松下電器産業(現:パナソニック)が商品化に成功した技術です。※Panasonic社調べ(2019年10月時点)

通常表記とオールメタル表記

オールメタル対応ヒーターには、「ALL METAL IH」の表記があります。

オールメタルには、ダブルオールメタルとシングルオールメタルがあり、3口IHの手前のヒーターの左右いずれかがオールメタル対応ヒーターの場合をシングルオールメタル、両方共にオールメタル対応のものをダブルオールメタルと呼びます。

シングルオールメタル・ダブルオールメタルは、オールメタル対応ヒーターが1つか、左右の2つかの差で、使える鍋や性能に差はありません。

オールメタル対応ヒーターで使える鍋

通常の鉄・ステンレス対応ヒーターで使える鉄・鉄ホーロー・ステンレスはもちろん、多層鍋や銅・アルミなど磁石の付かない金属製鍋も加熱可能です。

オールメタルで使える代表的な鍋

アルミ鍋

・アルミフライパンは軽く、中華料理などの鍋フリもらくらく

・煮物に重宝するアルミ製の雪平鍋も使えます

銅鍋

・熱伝導率が高く、熱が均等に伝わりやすい

ステンレス多層鍋

・錆びにくく耐久性があり美しいというステンレスの特長と、アルミや鉄を挟んで熱伝導率の悪さをカバーした鍋です。

過熱に使える鍋と過熱に使えない鍋

耐熱ガラス・土鍋・陶磁器(セラミックス)の鍋は、IH用の表示があっても、故障や火力が弱く、調理できない可能性があります。

過熱に使えない鍋の形状

底が反っている鍋や脚があるもの、底の丸いものは、温度センサーや安全機能が働かずに火災の原因となる可能性があります。

オールメタル対応ヒーターのメリットとデメリット

オールメタル対応のIHクッキングヒーターは、多くの種類の金属鍋を使えるメリットと同時に、下記のようなデメリットもございます。ご自身のスタイルに合った機種をお選びください。

オールメタルのメリット

・アルミや銅鍋など多くの種類の金属鍋を使用できる

・現在お使いの金属製の鍋が利用可能

オールメタルのデメリット

・オールメタル非対応のIHクッキングヒーターに比べ、機器代金が高い
(シングルオールメタル対応で1.5万円~2万円程度高くなります)

・オールメタル対応ヒーターでアルミ鍋や銅鍋を使用する場合、加熱効率(※)が低くなるため、消費電力が大きい

※アルミ鍋・銅鍋をオールメタルで使用する場合は、最大火力が2.6kWに制限されます(パナソニック・日立ともに)。そのため、料理の仕上がり具合を確認しながら加熱時間や火力を調整する必要があります。

アルミ鍋や銅鍋は熱伝導率が良く、鍋肌まで熱が行き渡るため、根菜類の煮物や煮魚などに味が染み込みやすいというメリットがありますので、料理を楽しみたいという方にはオールメタル搭載機種がおすすめです。

一方で、月々の電気代を抑えたい方や、IH対応の圧力鍋などをすでにお持ちの方には、IHヒーターのみのオールメタルヒーター非搭載の機種がおすすめです。

オールメタル対応IHヒーターの仕組み

IHクッキングヒーターは、天板下に埋め込まれた渦巻状のコイルに高周波の電気を流すことで、コイルの周囲に磁力線を発生し、磁力線が鍋の底を通過する際に、電気抵抗を起こすことで熱を生み出す調理器具です。

パナソニック:IHのしくみより出典

【出典】パナソニック:IHのしくみ

磁石に付く、鉄やステンレスは電気抵抗が大きいため、通常のIHヒーターでの加熱が可能ですが、磁石に付かないアルミや銅などの電気抵抗が非常に小さい金属鍋は、オールメタル非対応ヒーターでは調理に必要な熱を生み出すことができませんでした。

鉄・ステンレス対応ヒーターのコイルとオールメタル対応のコイル

そこで、オールメタル加熱方式では通常より加熱周波数を大きくすることで、電気抵抗の小さいアルミや銅鍋の加熱を可能にしました。IHクッキングヒーターの肝となるコイルは、たくさんの金属線が束ねられて構成されています。特に、オールメタル用のコイルの金属線は非常に細く、本数も多いことがわかります。

金属線の太さ

また、ヒーター上に載せた鍋の材質を自動的で判別する技術によって、乗せられた鍋が電気抵抗が小さければ大きな電磁線を流し、鉄でもアルミや銅でも、同じヒーターで加熱することができるようになりました。

IHクッキングヒーターの中身

オールメタルの技術は、開発開始から商品化まで17年間の年月がかかっているとのことですので、オールメタル加熱技術の難しさがわかります。

オールメタル対応と、鉄・ステンレス対応、どちらがおすすめ?

ガスコンロからIHヒーターへ交換の場合

IHクッキングヒーター ガスコンロからIHクッキングヒーターへ交換の場合

オールメタル対応IHがおすすめです。
お手持ちの金属鍋を使用できるので、買い替える必要がありません。
※鍋底の形状やサイズなどによっては、一部使用できない鍋もございます。

IHヒーターからIHヒーターへ交換の場合

IHクッキングヒーター IHからIHクッキングヒーターへ交換の場合

2口IH+ラジエントを使用中の方
ラジエントヒーターでアルミ鍋や銅鍋を使用する頻度が高く、火力不足を感じている方はオールメタルがおすすめです。

3口IHを使用中の方
鉄、ステンレス対応IHヒーターがおすすめですが、IH交換をきっかけに手持ちの鍋も入れ替えたい、アルミ鍋も使用したいという場合はオールメタルをご検討ください。

IH対応の鍋をお持ちでない方でも、最近ではIH対応の鍋も手頃な価格ですので、オールメタル対応IHクッキングヒーターとの差額でIH対応鍋を一式購入し、鉄・ステンレス対応IHヒーターを選ぶ方もいらっしゃいます。 なお、当社取扱いのオールメタル対応IHクッキングヒーターは、パナソニック製と日立製です。

オールメタル対応IH搭載おすすめ機種

パナソニック
Aシリーズ/Vタイプ
ダブルオールメタル対応
KZ-A1V6S
KZ-A1V6S
メーカー希望小売価格 
561,000
円(税込)
商品+工事費込み特価
248,810
円(税込)
左右ヒーターがオールメタル対応。アルミ・銅鍋など対応しているのでガスコンロから交換の方にもおすすめ!ラクッキングリル搭載でお手入れも簡単!
商品詳細はこちら
パナソニック
Aシリーズ/Mタイプ
シングルオールメタル対応
KZ-A1M6S
KZ-A1M6S
メーカー希望小売価格 
511,500
円(税込)
商品+工事費込み特価
228,515
円(税込)
右ヒーターのみオールメタル対応。アルミ・銅鍋などすべて金属鍋に対応!ラクッキングリル搭載でグリル調理の幅が広がります。
商品詳細はこちら
日立
N2000Tシリーズ
シングルオールメタル対応
HT-N2000STF
HT-N2000STF(S)
メーカー希望小売価格 
539,000
円(税込)
商品+工事費込み特価
293,690
円(税込)
右IHがオールメタル対応です。カラー表示液晶でIH・グリル共に操作がわかりやすく、グリルにはカメラが搭載され調理中の状況を動画で確認することができます!
商品詳細はこちら

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