1.自然災害発生! 給湯器を使って大丈夫?
急に雨が強くなったり、雷が鳴り始めたり、予報外の雪が積もり始めたり――。そんな時、給湯器は使って大丈夫か心配になりますよね。結論から申し上げると、「できるかぎり給湯器の使用は控えるべき」です。その理由をご説明いたします。
安全装置が働いて点火しない場合がある
そうなった場合、ブレーカーが落ちるので点火できなくなりますが、給湯器が異常を検知している以上は、無理に使おうとせず、台風が過ぎ去るまで待ちましょう。

お湯が出なくなる場合がある
そのため、お風呂でシャワーを出したら水しか出ない、またはシャワーを浴びている間に水になってしまうといった可能性も考えられます。一度お湯が出るか確認するか、または、台風が過ぎるまで給湯器の使用を控えることがおすすめです。
積雪による燃焼不良
こちらは、給湯器の排気口に「上方排気カバー」が設置されている場合です。積雪により排気カバーが埋まってしまうと、排気燃焼不良、排気不良を起こす可能性があります。
積雪時には凍結のトラブルも懸念されるため、合わせてこちらもご確認ください。

2.自然災害時の給湯器のトラブルとは?
台風などの自然災害で給湯器が使えなくなるトラブルについて、どのような原因が考えられるかご紹介致します。
給湯器内部に雨が入ってしまう
給湯器本体は、各メーカーごとに『給湯器の全方向から長時間散水し、雨などが吹き付ける環境を再現し、その環境下でも正常に作動するか』という、雨への耐久性試験が実施されていますが、それでも猛烈な台風などの場合、給湯器排気口から内部に雨水が浸入してしまう可能性があるのです。
高湿度による点火不良
エラーコード「111」
給湯側の点火不良。感電防止などの安全のため、一時的に点火しづらくなる。
エラーコード「112」
追い焚き側の点火不良。感電防止を目的として電流を遮断。
※「111」「112」のエラーコードは各メーカー共通です。
3.給湯器トラブルの対処法
自然災害時の給湯器トラブルは、破損や水没などの大きな故障がない限りは一時的なものが多いので、対処法を事前に覚えておくのがおすすめです。
台風が過ぎたあとに給湯器の電源コンセントを抜き差ししてみる
また、台風の後は晴天となることが多く、雨水の侵入で濡れた内部も乾燥して復活することがありますので、直らない場合は1日待ってみるのも手です。
雨が降るたびに調子が悪くなる場合は、交換時期と考えましょう
この場合、放置すれば漏電などの危険もありますので、目安として10年以上経っている給湯器の場合は交換を検討しましょう。
4.まとめ
自然災害時は、安全装置などの作動により給湯器が使用できない場合があります。その際は、無理に使用せず、一時的に使用を控えることをおすすめします。
給湯器が使用できなくなった場合、豪雨や暴風の中で屋外にある給湯器を確認したり、コンセントを抜き差しすることは非常に危険なのでおやめ下さい。必ず、雨風が止んでいる時に行ってください。

なお、雨風が収まり1日経ったあとでも不具合が続く場合は、他の故障が考えられます。
各メーカーの修理、アフターサービス窓口 へご連絡ください。
また、目安として10年以上経っている給湯器の場合は、寿命のサインと考えられるので交換をお考え下さい。
各メーカーのサポートページもご参考ください。
リンナイ お客様サポートページ
ノーリツ アフターサポートページ
http://www.noritz.co.jp/product/aftersupport.html
パーパス アフターサポートページ
http://www.purpose.co.jp/aftersupport/