高騰する管理費と修繕積立金 Vol.2 紛糾する理事会 | スタッフブログ|交換できるくんNO-68930

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Vol.1の続き

機械式駐車場が、マンション財政の大きな負担となっていることに気付いたマツモトは、この負担を軽くする方法を検討します。

・平面化する場合はいくらかかるのか?
・自走式駐車場に変更することはできるのか?

自走式への建て替え業者さんにネットから問い合わせたものの、個人からの相談では返信もなく……。
管理会社経由で探してもらい、約2か月後、ようやく概算費用の回答がありました。

一方、平面化工事の業者さんは、個人からの問い合わせにも対応が早く、現地調査から見積もり提出まで約2週間で完了。
しかも「一部・半分・全面」の3パターンを用意してくれました。比較しやすく、ありがたい配慮です!

費用を比較した結果、自走式への建て替えは予算的に難しく、平面化であれば検討可能と判断しました。
大規模修繕を終えたばかりのマンションにとって、平面化は現実的な選択肢として見えてきたのです。

財政面では実現の可能性が見えた平面化。しかし、これらの検討材料をもって臨んだ理事会は、マツモトが予想していた以上に紛糾します。

・駐車台数が減ると、マンションの価値が下がるのでは?
・便利な1階の契約者に、移動を受け入れてもらえるのか?
・なぜ、その区画を平面化するのか?
・工事後の駐車位置はどう決めるのか? 平面部分を優先的に使えるのか?
・工事中の車はどこに置くのか? その費用は誰が負担するのか?
・理事長が見つけてきた業者に実績はあるのか? 信用できるのか?

次々と意見が飛び出し、話し合いはなかなか前に進みません。

空いている駐車区画を集約し、一部を平面化すれば、将来の維持・更新費用を抑えられるのではないか。
そんな思いで持ち込んだ提案でしたが、利用者にとっては、駐車位置や使い勝手、費用負担に直結する話です。

マンション全体の財政改善と、一人ひとりの事情をどう両立させるのか。
マツモトは合意形成の難しさに直面することになりました。

それでも、この問題を先送りにはできない。
その思いの背景には、以前、不動産業者さんから聞いた話がありました。

管理費・修繕積立金の月1万円の違いは、購入できる物件の予算にも大きく影響するというのです。

実際に、金利年1%・35年返済で試算すると、月々のローン返済額1万円の差は、借入額で約354万円に相当する計算です。

現在、管理会社から示されている長期修繕計画では、修繕積立金を約2.5倍に引き上げる案や、段階的に増額していく案が出ています。

仮に約2.5倍になると、現在の月約2万円が約5万円に。毎月約3万円の負担増です。
これは、金利年1%・35年返済の住宅ローンで、約1,060万円を借りた場合の月々の返済額に相当します。

毎月の負担が増えることの重みを、改めて感じました。

立地もいい、駅からも近い、築年数も浅い、なのにこの価格は安い!!
とよくよく物件情報を確認すると、管理費や修繕積立金が驚くほど高い、といった物件情報をたまに見かけます。

つまり
管理費・修繕積立金の負担が大きいマンションは購入希望者の月々の予算に収まりにくく、その分、売却時に価格の調整が必要になる場合があるのです。

大切なのは、必要な修繕費を確保しながら、将来の負担を重くする設備や支出を見直すことです。

管理費・修繕積立金の高騰は、なにも将来売却を考えている人だけの問題ではありません。
終の棲家にしたい、と考えている方にも大きな影響があります。

住宅ローンを完済した方や、一括購入した方にとっても、毎月の負担増は家計に響きます。
ローン返済が続く世帯では、そこに管理費・修繕積立金の増額が重なることになります。

維持費の負担が重くなり、売却を考えても、希望する価格で売れるとは限りません。

売却代金だけでは住宅ローンを完済できず、不足分を自己資金などで補わなければならない場合もあります。
住み続けるのも苦しい。けれど、売却にもお金が必要になる。そんな状況に陥る可能性があるのです。

こうした状況に陥る前に、手を打たなければならない

たまたま引き受けた理事長ですが、この時、使命感にも似た感情が沸いてきたことを覚えています。
なぜならこれはマツモト自身が過去に経験したことだからです。

次回、マツモトが経験したマンション売却失敗談をお届けいたします。