ビルトイン食洗機の電気代・光熱費

ビルトイン食洗機の電気代・光熱費についてご紹介致します。
共働きのご家庭や、お子さまのいるご家庭、家事の負担を減らすためにビルトイン食洗機をお使いのご家庭では、ビルトイン食洗機が無くてはならないという方も多いのではないでしょうか?
今やビルトイン食洗機は、3世帯に1世帯の割合で普及しており、マンションに標準で備え付けられている場合もあるほどで、贅沢品ではなくなってきました。
一方で、ビルトイン食洗機を使ったら電気代が上がった。といった口コミもあります。そこで、ビルトイン食洗機を使うとどのくらいの電気代・光熱費になるのかをご紹介致します。電気代・光熱費の目安にお役立て下さい。
なお今回は、人気の高いパナソニックのM8シリーズディープタイプ(深型)ビルトイン食洗機NP-45MD8Sの消費電力を元に、ビルトイン食洗機の電気代・光熱費をご紹介致します。
ビルトイン食洗機の1回の電気代
パナソニックのM8シリーズディープタイプ(深型)ビルトイン食洗機NP-45MD8Sの1回あたりの電気代は下記です。(パナソニック食洗機ページより)
「標準コース」: 約14.0円(0.52kWh)
「節電コース」: 約12.2円(0.45kWh) (標準コースに比べ洗浄温度が低く、ヒーターを使わずに乾燥するコースです)
※水温20℃・給水接続の場合です。
※電気料金目安単価(税込):27円/kwh<家電公取協調べ>を基準に算出。
標準コースで、一日2回ビルトイン食洗機をまわすとすると、1ヶ月の電気代は、
14.0円 × 2回 × 31日 = 868円
が目安となります。(水道の水温が20℃の場合)
また、東京電力をご契約の方は、オンラインの電気家計簿で電気の使用量がわかるサービスもあります。
電気家計簿については、ブログ【「でんき家計簿」で節電】もご覧ください >
ビルトイン食洗機と手洗いの光熱費
続いては、「約6人分(標準食器44点+箸などの小物24点)」をビルトイン食洗機と手洗いでどれくらいの光熱費がかかるのかを計算し比較します。
水道の水温が20℃の場合の例で、これは東京都心の10月の平均水温に近い値です。
ビルトイン食洗機の場合
(NP-45MD8S/給湯接続・標準運転)
[1回あたりの光熱費]は、約28.6円(税込)が目安です。
・標準運転、使用水量9L
・上下水道料金 252円/m³
・水温20℃の給湯60℃接続で本体直近まで60℃のお湯が来ている
・専用液体洗剤 600g入り380円(税込)75回分を使用
9L ÷ 1000m³/L × 252円/m³ = 2.268円
0.52kWh × 27円/kWh = 14.0円
1kcal = 4.184kJ
20℃から40℃に上げるのにかかる熱量は、
1kcal × 9L ×(60℃-20℃)× 4.184kJ = 1506.24kJ
45MJ/m³ × 75%/100 = 33.75MJ/m³
1506.24kJ ÷ 33.75MJ/m³ ÷ 1000 = 0.044m³
380円 ÷ 75回 = 5.1円
2.268円 + 14.0円 + 7.304円+ 5.1円 = 約28.6円(税込)
手洗いの場合
[1回あたりの光熱費]は、約61.2円(税込)が目安です。・10Lの湯に使用した食器をつけおきし、洗剤で洗った後、流し湯ですすぎをする
・湯量は1分間に6L(全開で12L/分)
・台所用洗剤は315ml入り213円(税込)を使用
・315mlの洗剤を2週間で使い切る程度の使用量
食器すすぎ時の湯量: 44点×13.5秒/60×6L=59.4L
小物すすぎ時の湯量: 24点×5.5秒/60×6L=13.2L
計 10L+59.4L+13.2L=82.6L
82.6L ÷ 1000m³/L × 248円/m³ = 20.815円
1kcal = 4.184kJ
20℃から40℃に上げるのにかかる熱量は、
1kcal × 82.6L ×(40℃-20℃)× 4.184kJ = 6911.968kJ
45MJ/m³ × 75%/100 = 33.75MJ/m³
6911.968kJ ÷ 33.75MJ/m³ ÷ 1000 = 0.200m³
213円 ÷ (15日 × 2回) = 7.1円
20.815円 + 33.2円 + 7.1円 = 約61.2円(税込)
新電気料金目安単価27円/kW(税込)
ガス料金(都市ガス)166円/m³(税込)(東京ガスH29年10月検針分料金)
水道料金132円/m³(税込)
下水道使用料120円/m³(税込)
1回あたりのビルトイン食洗機の光熱費は約28.6円、対して手洗いは約61.2円という計算結果となりました。
ただし、冬季は水温が低くなり、これ以上の光熱費がかかることが予想されます。また、手洗いの場合は、つけ置き洗い+流し湯ですすぎをしたことを想定しておりますので、節水を心がけて工夫して手洗いしている方や、お湯を使わずに水のみで手洗いしている方では、手洗いにかかる光熱費は低くなります。上記の計算結果は、あくまで目安としてお考え下さい。
なによりも時間の節約で生活が豊かに
光熱費節約以上のメリットが、時間の節約です。
手洗いでは1日30分程度の時間を食器洗いに費やしていますが、ビルトイン食洗機なら食器の出し入れと洗剤投入の5分程度で、あとはビルトイン食洗機が洗浄・乾燥してくれます。ビルトイン食洗機を使うことで1日あたり25分短縮できるとすると、一年でおよそ152時間=6日分程度の時間を節約できます。
ビルトイン食洗機導入でできたゆとりの時間を、余暇に使うも、家族とのだんらんに使うも、別の家事をするも思いのまま。時間を有効に使うことができます。
またビルトイン食洗機を購入された方の中には、冬場のお湯を使った手洗いによる手あれに悩んでいる方もいらっしゃいます。お湯や高濃度の食器洗い用洗剤が、手の油分を流し、角質を剥がしてしまうことで、手の皮膚を乾燥させることが手荒れを引き起こす原因と言われています。
高温で溶ける牛脂などの動物性の脂は、手洗いでは落とすのが大変ですが、ビルトイン食洗機なら手荒れも気にせずにしっかりと落とすことができます。
時間の短縮、手あれの予防にビルトイン食洗機の導入をご検討下さい。