玄関ドアを開けるたびに「少し重くなったかな」「隙間風が入ってくる」と感じ始めたら、交換のサインかもしれません。

玄関ドアは住まいの顔であると同時に、断熱性・防犯性・バリアフリーといった暮らしの安心を長年にわたって支える設備です。
交換を考え始めると費用や補助金、工法の選び方など疑問が次々と出てきます。

この記事では、費用相場から最新の補助金制度、施工業者の選び方まで、リフォームを後悔しないために必要な情報をご紹介します。

本記事は2026年4月時点の情報をもとに作成しています。補助金制度は予算状況や年度によって変更になる場合があります。申請前には必ず最新の公式情報をご確認ください。

住宅設備の交換に使える補助金情報

玄関ドアリフォームの費用相場

玄関ドア リフォーム とは

玄関ドアリフォームの費用は、工法・ドアの種類・機能性によって幅があります。 一般的な費用の目安は20万〜60万円程度で、複数の業者が公開している施工実績ベースの平均は30万〜40万円前後です。

ただし、引き戸への変更や玄関内装を含む大規模リフォームでは100万円以上になるケースもあります。

カバー工法と費用の目安

カバー工法とは、既存のドア枠を残したまま新しい枠とドアをかぶせる工法です。
壁や床のタイルを壊さずに施工できるため、最短半日〜1日で工事が完了し、騒音・粉塵も最小限に抑えられます。

住みながらのリフォームに対応しやすく、費用も抑えられることから、現在の玄関ドア交換の主流工法となっています。

ドアの種類・仕様本体価格の目安工事費込みの総額目安
片開き(断熱なし・アルミ)15万〜25万円20万〜35万円
片開き(断熱K4仕様)20万〜30万円25万〜45万円
片開き(断熱K2仕様・複層ガラス)25万〜35万円30万〜50万円
片袖ドア20万〜35万円25万〜45万円
親子ドア30万〜50万円35万〜60万円
両開きドア40万〜70万円50万〜80万円
引き戸(引き違い)25万〜40万円30万〜50万円

カバー工法の施工費(撤去・取り付け・搬入・処分)は5万〜15万円程度で、費用の大部分は本体価格が占めます。

スマートキー・タッチキー・カードキー・リモコンキーなどの電子錠オプション、採光窓・通風機能の追加は別途費用になります。

はつり工法(完全撤去)の費用

はつり工法は、既存のドアと枠を完全に撤去して新しい枠ごと取り付ける工法です。 外壁・床の補修工事も伴うため、費用相場は50万〜100万円程度になります。 開口部のサイズを変更したい場合、開き戸から引き戸へ構造ごと変更したい場合に選ばれますが、工期は3日〜1週間程度必要です。

ドア本体のみ交換する場合

既存の枠が良好な状態で、同じサイズの製品が入手できる場合は、ドア本体のみの交換という選択肢もあります。 費用相場は20万〜40万円程度と抑えやすい一方、対応できる製品が限られます。 枠の劣化状況によっては追加費用が発生する場合があるため、業者に現状を確認してもらったうえで判断することをおすすめします。

費用を抑えるポイント

カバー工法を選ぶ はつり工法と比較して20万〜30万円程度の費用削減が期待できます。既存枠の状態が良好であれば、ほとんどのケースでカバー工法が選択肢になります。

機能の優先順位を決める 断熱性能・防犯性・デザイン性・電子錠など、優先したい機能を絞り込むことで本体価格をコントロールできます。

相見積りを取る 複数の専門店・施工業者から見積りを取ることで、適正価格の把握と費用削減につながります。見積りの際は総額(本体価格+施工費+処分費)で比較することをおすすめします。

他の部位と同時にリフォームする 窓・内窓の交換と同時に施工することで、諸費用を抑えられる場合があります。補助金の活用も同時工事を条件とするものが多いため、組み合わせを検討することが重要です。

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玄関ドアのデザインと種類の選び方

玄関ドア リフォーム 注意点

開き戸か引き戸か

開き戸(片開き・親子ドア・両開き・片袖) 現在の主流は片開きドアです。気密性・断熱性が高い製品が豊富で、スマートキーや採光窓など機能性の高いオプションも充実しています。 片袖タイプは親子ドアと同様に通行幅を広げられ、採光量も増やせる点が特徴です。 両開きドアは大型家具の搬入時にも両側が開くため、リノベーションを伴うリフォームで選ばれることがあります。

引き戸・引き違い戸 開閉時に体を後退させる必要がなく、高齢の方や車いすを使用する方にとってバリアフリー性が高い選択肢です。 引き戸は和風・洋風どちらのデザインにも対応する製品が増えており、既存の玄関の雰囲気を大きく変えることもできます。

断熱性能(K仕様・D仕様)の見方

玄関ドアの断熱性能は「Ud値(熱貫流率)」で表され、数値が低いほど断熱性が高くなります。 主なグレードとして、D2・K2仕様(複層ガラス採用・高断熱)とK4仕様(標準断熱)があります。 補助金の対象となる製品には断熱性能の基準(Ud値)が設定されているため、補助金活用を検討する場合は仕様選びが重要な判断ポイントになります。

メーカーと主要製品

玄関ドアリフォームで選ばれることが多い主要メーカーと製品系列は以下の通りです。

  • LIXIL(リクシル):リシェント(カバー工法専用・豊富なデザイン展開)
  • YKKAP:ドアリモ(断熱・採風・通風機能が充実)
  • 三協アルミ:ノバリス(引き戸・開き戸両対応)

デザインは木目調・アルミ色・ホワイト系・モダン系など豊富で、印象を大きく変えたい場合もカバー工法の範囲内で選択肢が広がっています。 格子デザイン・ランマ(上部採光部分)の有無・ガラスの種類(防犯合わせガラス等)によっても本体価格が変わります。

2026年度の補助金を活用して費用を抑える

2026年度も、断熱性能の高い玄関ドアへの交換に対して国の補助金制度を活用できます。 ただし、玄関ドア単体での工事は原則として補助対象外です。窓の断熱改修や他の省エネ工事との組み合わせが条件となるため、リフォーム計画の段階から補助金を視野に入れることが費用削減の鍵になります。

先進的窓リノベ2026事業(環境省)

断熱窓への改修を主目的とした、国の大型補助金制度です。 窓の断熱工事(内窓設置・外窓交換・ガラス交換)と同一契約・同時申請の場合に限り、玄関ドア・勝手口ドアの交換も補助対象に加えられます。

  • 補助上限額:最大100万円(2025年度の200万円から縮小)
  • 対象工事期間:2025年11月28日以降に着手〜2026年12月末までに完成
  • 申請受付開始:2026年3月下旬予定(予算上限に達し次第終了)
  • 申請方法:登録事業者が代行して申請

補助額はドアのサイズ・断熱性能グレード・工法(カバー工法/はつり工法)によって変わります。 参考として2025年度の実績では、大サイズ・グレードSで149,000円などの補助が受けられていました。

2026年度の玄関ドアの具体的な補助額は2026年1月30日時点で公式発表待ちのため、最新情報は先進的窓リノベ2026事業の公式サイトでご確認ください。

また、玄関ドア交換のみを希望する場合でも、窓リフォームをあわせて実施することで補助対象となり、トータルの実質負担額を大幅に抑えられるケースがあります。

みらいエコ住宅2026事業(国土交通省・環境省)

玄関ドアの断熱改修を含む、住宅全体の省エネ化を支援する制度です。 先進的窓リノベ2026事業と異なり、バリアフリーリフォーム(引き戸への変更・段差解消など)や浴室・屋根・外壁の断熱工事との組み合わせでも申請できます。

  • 対象工事期間:2025年11月28日以降に着手した工事
  • 申請受付:2026年3月下旬以降に開始予定

補助金申請の注意点

補助金を活用する際は、以下の点をあらかじめ確認しておくことをおすすめします。

  • 登録事業者への依頼が必須:先進的窓リノベ2026事業・みらいエコ住宅2026事業はいずれも、各事業に登録された施工業者を通じての申請が条件です
  • 工事着手前に申請手続きを進める:補助金は原則として工事着手前に申請が必要です。着手後では対象外になる場合があります
  • 期限を守る:申請期間・完了報告の期限が設定されています。予算上限に達した時点で受付が終了するため、早めに計画を立てることをおすすめします
  • 併用可否の確認:国の補助金と自治体の補助金・助成金は、条件によって併用できる場合があります。一方、国の補助金同士の重複申請は認められません
  • 総額での費用確認:補助金の申請書類・見積りは総額表示で確認しておくと、実質負担額を正確に把握できます

介護保険制度(バリアフリーリフォーム)

要介護・要支援の認定を受けている方が自宅で安全に生活できるよう、住宅改修費の一部が支給される制度です。

開き戸から引き戸への変更・玄関周りの段差解消・手すりの設置などが対象となる場合があり、上限20万円(自己負担1割〜3割)の支給が受けられます。

所得や認定区分による条件がありますので、担当のケアマネージャーや市区町村の窓口への相談から始めることをおすすめします。

自治体独自の補助金・助成金

都道府県・市区町村が独自の補助金や助成金制度を設けているケースがあります。 自治体の制度は地域によって対象条件・補助率・上限額が異なり、市内業者の利用を条件とするものも多くあります。

国の補助金が当たらない工事部分に自治体補助を組み合わせられる場合もあるため、お住まいの自治体の窓口やホームページで事前に確認しておくことをおすすめします。

玄関ドアリフォームの施工業者の選び方

選択肢をフラットに比較する

玄関ドアのリフォームを依頼できる先は、大きく4つあります。

メーカー直営・ショールーム経由 LIXILやYKKAPなど大手メーカーのショールームで製品を選び、提携施工店に工事を依頼するルートです。製品知識と安心感が高い一方、費用はやや高めになる傾向があります。

家電量販店・ホームセンター ポイント還元や買い物のついでに相談できる手軽さがあります。ただし、実際の施工は下請け業者が担うことが多く、窓口と現場で説明が食い違ったり、責任の所在が曖昧になるリスクには注意が必要です。

地元の工務店・リフォーム専門店 地域密着型で家全体の状態を把握したうえで相談できる点が強みです。ただし補助金申請への対応実績や、最新製品の取り扱い幅に業者ごとの差があります。

インターネット専門の施工業者 中間コストを省いた価格設定と、スピーディな対応が強みです。顔が見えない分、以下のチェックポイントで見極めることが大切です。

ネット業者を選ぶ際のチェックポイント

施工実績が公開されているか

施工事例の件数・写真・費用内訳が豊富に公開されている業者は、それ自体が信頼の証になります。 実績が少ない、または非公開の業者には慎重に対応することをおすすめします。

見積りが「総額表示」で明確か

本体価格・施工費・搬入・撤去処分費・諸経費がすべて含まれた総額が明示されているかを確認しておくことをおすすめします。 相見積りを取る際は、工事内容と使用製品の仕様も含めて比較することが重要です。

口コミやお客様の声

Googleマップ・みん評などのクチコミサイトで実際の利用者の声を複数チェックすることをおすすめします。 星の数だけでなく、施工品質・対応の丁寧さ・アフターフォローに関するコメントも選定の参考になります。

保証内容とアフターフォロー

工事後に建て付けの狂いや隙間風・開閉の不具合が生じた場合の対応が明確な業者を選ぶことで、長く安心して使い続けられます。 「自社施工・自社保証」を明示している業者は、責任の所在が明確で安心です。

会社自体の透明性と信頼性

会社所在地・法人番号・代表者名・建設業許可番号がホームページに明記されているかを確認しておくことをおすすめします。 固定電話番号の記載・明確な契約書の交付も、信頼できる業者の基本的な条件です。

補助金申請に対応しているか

先進的窓リノベ2026事業やみらいエコ住宅2026事業を活用したい場合、登録事業者として申請を代行できる業者かどうかの確認が必須です。 補助金の申請手続きは書類が多岐にわたるため、サポート体制が整っている業者を選ぶことで手続きがスムーズになります。

玄関ドアの交換時期の目安

玄関ドアのドアノブ・ヒンジ・錠前などのパーツの耐用年数は一般に10〜15年程度とされています。

アルミ製のドア本体は最大30年程度使用できる場合もありますが、複数のパーツに不具合が重なり始めたタイミングで、部品交換だけで使い続けるよりもドアごと交換するほうが長期的にコスト・快適性の両面で合理的なことが多いです。

交換の検討サインの目安は以下の通りです。

  • 鍵の開閉がスムーズにできなくなった
  • 隙間風が気になり始めた
  • ドアが重くなった、または開け閉めの際に音がする
  • 木製ドアの反り・色褪せが気になる
  • 防犯性・断熱性を現状より高めたい

玄関ドアのリフォームをきっかけに、給湯器・エアコン・ビルトインコンロなど10年以上使用している住宅設備をあわせて点検しておくと、まとめてメンテナンスの計画が立てやすくなります。

まとめ

  • 費用の目安はカバー工法で30万〜60万円が中心。ドアの種類・断熱仕様・オプション(スマートキーや採光窓など)によって変わるため、相見積りで総額を比較することが重要です。
  • 2026年度の補助金は「窓との同時工事」が活用の条件。先進的窓リノベ2026事業(最大100万円)・みらいエコ住宅2026事業ともに登録事業者への依頼と着手前申請が必須です。予算上限に達し次第受付終了となるため、早めに計画を立てることをおすすめします。
  • 業者選びは総額表示・自社施工・実績公開・補助金対応の4点で判断する。補助金申請のサポート体制が整っている業者を選ぶことで、費用と手続き両面の負担を軽減できます。

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