薄型エコキュートのサイズ比較と角型との違い|設置メリット・デメリットも解説
2025/10/22
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2025/10/22
「狭い敷地でもエコキュートを置けるのか」「角型と薄型の違いは何か」を知りたい方も多いのではないでしょうか。
近年は狭小地の活用ニーズから薄型エコキュートの人気が高まっています。
本記事では、薄型と角型のサイズ比較、メリット・デメリット、設置時の注意点をわかりやすく解説します。

目次

画像引用元:コロナ公式サイト
エコキュートには「薄型」と「角型」があり、設置できる場所や使い勝手に違いがあります。
ここでは、薄型の代表的なサイズや具体的な機種を紹介します。
薄型エコキュートの主流は370L(3人世帯向け)と 460L(4人以上世帯向け) の2タイプです。
角型に比べて薄型は奥行きが25〜30cmほど小さく、狭小地にも設置しやすいのが大きなメリットです。
| 比較項目 | 薄型エコキュート | 角型エコキュート |
| 幅 | 1,000~1,120mm | 600〜650mm |
| 奥行き | 430~450mm | 680〜760mm |
| 高さ | 1,813~2,225mm | 1,760〜2,175mm |
ここからは、エコキュート主要メーカーの薄型モデルを紹介します。3人家族向け(370L)と4人家族向け(460L)の人気製品も紹介するので、薄型エコキュートを検討中の方はぜひ参考にしてください。

パナソニックの薄型エコキュートは省エネ性能に優れており、独自の「エコナビ」で生活パターンに合わせた効率運転が可能です。
さらにスリム設計であっても安定感に優れている点もポイント。機能面と設置性のバランスが取れています。
参考:パナソニック公式サイト
| 容量 | 型番 | サイズ(幅×奥行×高さ) |
| 370L | HE-NS37LQS | 幅1,080mm × 奥行440mm × 高さ1,830mm |
| 460L | HE-NS46LQS | 幅1,080mm × 奥行440mm × 高さ2,175mm |

ダイキンの薄型エコキュートは「パワフル高圧給湯」や「ウルトラ静音」など、使い心地を重視した機能が特徴です。シャワーの水圧をしっかり確保しながら、住宅密集地でも安心して使える静音性を備えています。
参考サイト:ダイキン公式サイト
| 容量 | 型番 | サイズ(幅×奥行×高さ) |
| 370L | EQ37VFTV | 幅1,075 × 奥行438 × 高さ1,830mm |
| 460L | EQA46ZFTV | 幅1,075 × 奥行438 × 高さ2,173mm |

三菱の薄型エコキュートは「バブルおそうじ」でお風呂の配管を自動洗浄できるほか、耐震性能の高さもポイントです。
角型と同じくフルオートに対応しており、安心感と利便性の両立を図れます。
参考:三菱公式サイト
| 容量 | 型番 | サイズ(幅 × 奥行 × 高さ) |
| 370L | SRT-S377UZ(薄型) | 幅1,120 × 奥行430 × 高さ1,900 mm |
| 430L(実質460Lモデル※) | SRT-W436Z | 幅1,120 × 奥行430 × 高さ2,150 mm |

コロナの薄型エコキュートは価格が比較的リーズナブルで導入しやすいのが強みです。シンプルで扱いやすい機能構成に加え、自治体の補助金対象になるケースも多く、コストを重視する家庭に向いています。
参考:コロナ公式サイト
| 容量 | 型番 | サイズ(幅×奥行×高さ) |
| 370L | CHP-E37AY4 | 幅1,045 × 奥行430 × 高さ1,830 mm |
| 460L | CHP-E462AZ1 | 幅1,090 × 奥行450 × 高さ2,225 mm |

薄型タイプのエコキュートは、狭いスペースや特殊な設置環境でも導入しやすいのが特徴です。暮らしの状況に合わせて選ぶことで、使い勝手の良さをより感じられます。
薄型エコキュートは奥行きがコンパクトなので、通路や家の横など限られたスペースにも置きやすい設計です。
角型では難しかった場所にも対応できます。
薄型エコキュートはタンクの幅は広いものの、奥行きが薄く運びやすいため、設置時の経路が狭い住宅でも搬入が容易です。
交換の際にもスムーズに出し入れができ、工事時間や人件費の負担を抑えられます。
薄型エコキュートの平たい形状は圧迫感が少なく、住宅の外観や庭の景観を邪魔しません。特に住宅密集地や都心などの狭小住宅では、すっきりと見せられる点が評価されています。

薄型エコキュートには角型にはない弱点もあります。設置しやすさの一方で、性能やコスト面で不利になることがあるため、導入を検討する際には注意が必要です。
エコキュートは同じ容量でも、薄型の方が構造的にコストがかかり、初期費用は割高になる傾向があります。予算を重視する家庭にとっては、この費用差が導入のハードルになるかもしれません。
角型エコキュートは容量や機能の種類が豊富ですが、薄型エコキュートは370Lや460Lといった限られた容量が主流です。選択肢が少ないため、希望する条件に合う製品が見つからない場合もあります。
薄型エコキュートはタンク容量が少なめで、年間給湯効率(APF)が角型より下がる場合があります。その結果、光熱費が高くつくことも。
お湯の使用量が多い家庭では、ランニングコストに不満を感じるかもしれません。
角型エコキュートは「耐震クラスS」が主流ですが、薄型は「耐震クラスA」が多く、大きな地震を想定した際の安心感は角型に劣ります。
地震リスクの高い地域では、薄型エコキュートの導入は慎重に検討したほうが良いかもしれません。
薄型エコキュートは設置性に優れる一方で、家庭によってはデメリットを強く感じてしまう場合もあります。
たとえば、大家族やお湯をたくさん使う家庭では、薄型タイプではタンク容量が不足して湯切れしやすく、不便を感じることがあるかもしれません。
また、耐震性を重視する家庭でも、薄型は安心感に欠ける可能性があります。
さらに、コストを重視する家庭にとって初期費用が高めで負担が大きくなりがちな点は、大きなマイナスポイントです。加えて、給湯効率が角型よりやや劣るため、電気代を気にする家庭ではランニングコストに不満を持つケースも考えられます。

薄型エコキュートの設置に満足できる家とは、どのような家なのでしょうか。
ここからは薄型エコキュートの設置に適した家の具体例を、解説します。
奥行きが30cmほど小さい薄型エコキュートは、限られたスペースでも設置しやすいのが特徴です。
敷地の形状や通路の幅が狭い住宅でも、壁際や隅にすっきり収まり、通行の邪魔になりにくい点が安心材料となります。
薄型エコキュートは奥行きが浅いため、建物の外観に圧迫感を与えにくいのもメリットです。住宅のデザインや庭の雰囲気に馴染みやすく、景観を損ねない形で設置したい方に向いています。
給湯器リフォームや交換の際、搬入経路が細い通路や狭い門しかない住宅では、角型タンクを運び込むのが難しい場合があります。
その点、薄型なら通路を通りやすく、工事自体もスムーズに進めやすいのが利点です。
少人数世帯や長風呂をしない家、複数同時にお湯を使うことが少ない家庭では、タンク容量が比較的小さい薄型でも、不便は感じにくいはずです。
ライフスタイルと容量が合えば、効率よくお湯を使うことができます。
以前から薄型エコキュートを設置していた住宅では、再び同じタイプを導入することで交換作業もスムーズに進みます。設置スペースの条件がすでに合っているため施工の手間も少なく、工事費用や施工時間の面でも安心できます。

薄型エコキュートを選ぶ際には、メーカーごとの強みを把握することが大切です。以下に主要メーカーの特徴を整理しました。
| メーカー | 主な特徴 | おすすめポイント |
| パナソニック | エコナビなど省エネ機能が充実 | 光熱費を抑えたい家庭に向く |
| ダイキン | 高圧給湯・静音性能が強み | 水圧や騒音が気になる家庭におすすめ |
| 三菱 | 耐震性に優れ、バブルおそうじ機能も搭載 | 地震対策を重視する家庭に適している |
| コロナ | 価格が比較的リーズナブルで導入しやすい | 初期費用を抑えたい家庭におすすめ |
予算重視で導入しやすさを求めるならコロナ、省エネ性を重視するならパナソニックが安心です。静音性や水圧を重視する家庭ではダイキン、耐震性を優先したい地域なら三菱が選ばれるケースが多く見られます。
家庭の優先事項に合わせて、どのメーカーの強みを活かせるかを考えることが、失敗しないエコキュートの選び方につながります。

薄型エコキュートの交換費用は、本体価格と工事費を含めておよそ43万〜65万円が目安です。角型よりも本体価格がやや高めなうえ、設置環境によっては追加工事費がかかる場合もあります。
薄型エコキュートを導入する際には、国の「給湯省エネ2025事業」を活用できます。この制度では、エコキュート1台あたり6万円、条件によっては最大13万円の補助金を受け取ることが可能です。
さらに、自治体ごとに独自の補助金制度が用意されている場合もあります。国・都道府県・市町村の制度を組み合わせれば負担を大きく減らせるため、導入前に必ず確認しておいてください。

薄型エコキュートの設置時には、以下の点に注意が必要です。
これらのポイントを確認しておくことで、設置工事がスムーズに進むだけでなく、後々のトラブルを防ぐことにもつながります。
特に狭小地や地震リスクの高い地域では、業者と相談しながら設置条件を十分に検討することが大切です。
薄型エコキュートは、狭小地や搬入経路が限られた住宅にとって頼れる存在です。角型に比べて価格や耐震性の面で弱点もありますが、設置環境に合えば快適に活用できます。
大切なのは「数値だけでなく、家族構成や立地条件に合うかどうか」で選ぶことです。優先したいポイントを整理し、メーカーごとの特徴も確認しておけば安心して導入できます。
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