エコキュートの追い焚き機能の仕組みを解説!電気代の目安や注意点も
2025/11/25
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2025/11/25
「お風呂が冷めてしまったけど、もう一度温め直したい」「でも追い焚きを使うと電気代が高くなるのでは?」
お風呂を沸かし直すとき、そんな不安がよぎることも多いのではないでしょうか。
エコキュートの追い焚き機能は、正しく使えば省エネで快適に入浴を楽しめる便利な機能です。仕組みや使い方を理解しておくことで、電気代を抑えながらお風呂を快適に保つことができます。
この記事では、エコキュートの追い焚きの仕組みや種類、注意点、電気代を抑えるコツまで詳しく紹介します。毎日のお風呂をもっと快適にしたい方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

目次

エコキュートの追い焚きは、冷めたお湯をもう一度温めて使える便利な機能です。
ここでは、エコキュートの仕組みを理解できるよう、機器の構造をわかりやすく説明します。
エコキュートの追い焚きは、「お風呂のお湯を再び温め直す」機能です。
浴槽の残り湯を「循環口 → 配管 → 貯湯タンク → 熱交換器 → 浴槽」と循環させながら、適温まで再加熱します。お湯を入れ替えることなく、同じお湯を効率的に使うことができるため、水道代の削減につながります。
ガス給湯器もエコキュートと同じく、浴槽内のお湯を取り込み温め直して湯船に戻す仕組みです。しかし、エコキュートとガス給湯器は、熱源に違いがあります。
エコキュートは電気でお湯を温めるのに対し、ガス給湯器はガスを燃焼させてお湯を温めます。エコキュートはガス式に比べると反応速度がややゆっくり。ただし、電気代の安い深夜電力を活用できるなど、省エネ面では大きなメリットがあります。
エコキュートの追い焚きには、主に「手動」と「自動」の2種類があります。
機種によっては湯温や湯量を細かく設定できるものもあり、暮らし方に合わせて選ぶことが可能です。
お風呂を温め直す機能には、「追い焚き」「高温差し湯」「足し湯」「保温」があります。名前が似ていますが、仕組みや使い方には少しずつ違いがあります。
下の表で、それぞれの特徴を整理してみましょう。
| 機能名 | 温め方 | 電気代 | スピード | 特徴 |
| 追い焚き | 残り湯を循環させて再加熱 | △ | やや遅い | 均一に温める |
| 高温差し湯 | 高温のお湯を追加 | ○ | 速い | 湯量が増える |
| 足し湯 | 水温を変えずにお湯だけ追加 | ○ | 速い | 湯量調整に便利 |
| 保温 | 設定温度をキープ | △ | 自動調整 | 長時間入浴向け |
お湯が冷めてしまったときは、「追い焚き」または「高温差し湯」がおすすめです。
高温差し湯は、高温のお湯を浴槽に直接追加して温度を上げる方式です。
循環は行わないため短時間で温まる一方、湯量が増える点には注意が必要となります。
ゆっくり均一に温めたいなら追い焚き、急ぎたいときは高温差し湯を使いましょう。
お湯の量が減ったときは、「足し湯」で簡単に調整できます。お子さんが入浴後にお湯が減ってしまったときなどに便利です。
家族の入浴時間がバラバラな場合は、「保温」モードを活用して温度を一定に保ちましょう。頻繁な追い焚きを防ぎ、電気代のムダを減らせます。


エコキュートの追い焚きにかかる電気代は、一般的な家庭(3〜4人)が1日1〜2回追い焚きを行う場合、消費電力量は1回あたり約0.5〜1.0kWhが目安で、電気料金に換算すると月3,000〜5,000円前後となるケースが多いです。
金額はお風呂の使用頻度や家族の人数、設定温度によって変動します。家族がお風呂に入る時間がバラバラなど、頻繁に追い焚きを行う家庭では、電気代が少し高くなる傾向があります。
追い焚きとよく似た機能として「風呂自動」機能があります。
風呂自動機能は、設定した温度と湯量で自動的にお湯を張り、温度をキープしてくれます。一方で追い焚きは、すでに浴槽にあるお湯を循環させて温め直す仕組みになっています。
風呂自動は “給湯→保温まで一括管理する機能” で、追い焚きは “残り湯を温め直す機能”。仕組みが根本的に異なります。
電気代そのものは、どちらを使っても大きな差はありません。しかし「風呂自動」は新しいお湯を張り直すため、その分、水道代が余分にかかります。
ぬるくなったお風呂にもう一度入りたい場合は、一度お湯を抜いて沸かし直すよりも、今あるお湯を再加熱する追い焚きのほうが経済的です。
なお、追い焚き回数が1日に何度も発生する生活スタイルでは電気代が上がりやすく、特に“追い焚き+保温の併用”は電力消費が大きくなります。家族の入浴時間を揃える、浴槽ふたを活用するといった工夫が有効です。
エコキュートの追い焚きで電気代を抑えたい場合は、以下のコツを取り入れてみてください。
ちょっとした工夫でも、年間単位で見ると電気代の節約効果を実感できます。


エコキュートの追い焚き機能を快適に使うためには、使用方法の注意点を意識することが大切です。 ここでは、エコキュートの故障や電気代の無駄を防ぐための基本的な内容を紹介します。
エコキュートの自動追い焚き機能をONのままにしておくと、入浴していない間も温度を保つために電力を消費します。
家族全員が入った後は自動追い焚き機能をオフにし、翌日もお湯を使用する場合は、入浴のタイミングで再び追い焚きをしたほうが経済的です。
エコキュートの配管やフィルターに汚れが溜まると、効率が落ちて電気代が上がる原因になります。
循環口やフィルターは、定期的に掃除することが大切です。
追い焚き非対応の入浴剤を使うと、配管に成分が残って詰まりや故障の原因になることがあります。
とくに“発泡系・とろみ系・アロマオイル配合”の入浴剤は配管に残りやすく、追い焚き非対応の商品が多いため注意が必要です。
追い焚きに対応している入浴剤は、パッケージに「追い焚き対応」と書かれているため、購入時に確認しておくと安心です。
湯船の湯量が少なすぎると、循環口からうまくお湯を吸い上げられず追い焚きができない場合があります。これを「空焚き」と言います。
空焚きは機器内部の高温部品が損傷する恐れがあり、重大な故障につながるほか、火災の原因にもなる危険な状態です。
事故を防止するためにも、目安ラインまでお湯を入れてから機能を使うようにしてください。
電力需要が高い時間帯に追い焚きを行うと、電気代が割高になる場合があります。深夜電力を利用できる設定に切り替えるか、就寝前などの使用は控えると安心です。


追い焚き機能は便利ですが、使い続けるうちにトラブルが起こることもあります。
エコキュートのよくあるトラブルの原因と対処法を知っておくと、いざというときも安心です。
追い焚きをしたときに黒いカスや白い汚れが浮いてくる場合、配管の内部に汚れが溜まっている可能性があります。
お湯に汚れが浮いている場合は、配管洗浄用のクリーナー(ジャバなど)を使って洗浄を行うことをおすすめします。
1回の掃除で改善しないときは、メーカーや業者による本格的な内部洗浄を検討してみてください。
お湯が思うように温まらない場合は、設定温度が低すぎることが原因と考えられます。まずはリモコンの温度設定を確認し、適正な温度(40℃前後)に設定し直してみてください。
また、配管や循環口のフィルターが汚れていると、十分にお湯を循環できず、結果的にぬるくなることも。フィルターを取り外して水洗いし、目詰まりを解消することで、改善できる可能性があります。
追い焚きを行ったあとに湯量の表示が減るのは、温め直す際にタンク内の高温水を使用するためです。エコキュートの追い焚きはタンクから熱を取り出してお湯を温める仕組み上、貯湯量の一部が減ることは正常な動作です。
ただし、あまりにも表示が大きく減る場合は、設定湯量が少なすぎる可能性があります。
湯量設定を確認し、必要に応じて湯量を増やしておくと安心です。
追い焚きボタンを押しても反応しない場合は、まず浴槽内の水位を確認してください。エコキュートは循環口が完全にお湯に浸かっていないと、追い焚きが作動しない仕組みになっています。
また、フィルターの詰まりや配管のエア噛み(空気の入り込み)も原因となるため、フィルターを清掃したうえで一度電源を入れ直すと改善することがあります。
電源リセットは最終手段として行い、改善しない場合はメーカー点検を推奨します。


エコキュートの追い焚きを長く快適に使うためには、定期的なお手入れが欠かせません。週に一度を目安に、市販の配管洗浄剤(ジャバなど)を使って洗浄を行ってください
また、循環口のフィルターや給湯器の吸気口まわりも、汚れがたまりやすい場所です。定期的に取り外して水洗いし、ほこりや髪の毛を取り除くことで、機器の負担を軽減できます。
浴槽内の湯アカやぬめりも、追い焚き配管を通して内部に汚れを広げる原因となります。入浴後はお湯を抜いたあとに軽く洗い流し、浴槽を清潔に保つことが大切です。
エコキュートの追い焚き機能は、使い方を工夫することで、電気代の節約や快適なバスタイムにつながります。こまめなメンテナンスや湯量の調整を行い、正しく使用してください。
また、困ったときは取扱説明書の確認やメーカーへの相談も、検討してみてください。



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