長く住んでいるうちに経年劣化が気になってきたり、家族構成やライフスタイル・ライフステージの変化によって、キッチンのリフォームを考える場面が出てくる方も多いのではないでしょうか。

キッチンリフォームで気になるのは、やはり費用面です。
「キッチンは丸ごと入れ替えないとリフォームできない」と思われがちですが、実はガスコンロやレンジフード、食洗機、蛇口といった住宅設備を必要な部分だけ交換することも可能です。

キッチン空間ごとリフォームするか、設備単位の交換に留めるかによって、かかる費用には大きな差が出ます。

この記事では、キッチンを丸ごとリフォームすべきかの判断基準や、丸ごとリフォームと部分的な設備交換、それぞれの費用相場について解説します。

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キッチンのリフォーム範囲の判断基準

目的によって判断

キッチンリフォームを検討する際は、まず「何を改善したいのか」を整理することが重要です。目的によって、丸ごとリフォームが必要なケースと、部分的な設備交換で十分なケースに分かれます。

丸ごとリフォームが必要になりやすいケース

・キッチンの場所、レイアウトや向きを変更したい
・家の間取り変更を伴う改修
・ワークトップ(調理作業スペース)をもっと広くしたい
・シンク(流し台)そのものを交換したい
・給排水管やガス管の位置を大きく移動する必要がある
・キャビネット本体の劣化や破損が進んでいる
・築年数が古く、下地や配管の更新が前提になる

キッチンの位置を変えたい、壁付けから対面式にしたいといったレイアウトや間取り自体を変更したい場合は、キッチン全体のリフォームが前提になります。

一方で、「コンロが古くなった」「レンジフードの吸い込みが弱い」「食洗機を新しくしたい」といった特定の設備の不満が中心の場合は、必要な設備だけを交換する部分リフォームで対応できるケースが多く、費用も大きく抑えられます。

住宅設備の交換に使える補助金情報

部分交換が可能なキッチン設備

キッチンは複数の設備で構成されていますが、すべてを一度に交換する必要はありません。
設備ごとに交換できるかどうかを把握しておくことで、リフォームの選択肢が広がります。

また、どの住宅設備も、既存と異なるメーカーの商品にも交換可能です。

部分交換が可能な設備リフォーム・交換のポイント
レンジフード(キッチン換気扇)吸い込み低下・異音が出たら交換検討。コンロ連動機能が人気。
ガスコンロIHへの交換も可能。
IHクッキングヒーター電源が入りにくくなったり加熱時間がかかるようになったら交換のサイン
食洗機ディープタイプが人気。収納スペースへの新規設置も可能。
キッチン水栓タッチレスなどへの交換で利便性向上
オーブン部分交換・撤去(収納への変更)が可能
ディスポーザー部分交換・撤去が可能

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キッチンレイアウトの種類について

キッチンレイアウトによって費用差が出る

丸ごとリフォームの費用感は「レイアウト」で大きく変わります。

  • 同じ位置での交換: 配管や配線をそのまま使えるため、安く済みます。
  • 位置の変更(対面化など): 配管移設や内装工事が追加され、費用は高くなります。

予算を考える上で「どのレイアウトを選ぶか」は非常に重要です。代表的な種類を見ていきましょう。

ミニキッチン

一般的なキッチンのサイズの1/2から1/3ほどの大きさのキッチンを指します。「サブキッチン」や「ハーフキッチン」とも。

セパレートキッチン

コンロとシンクが分かれて、2列に配置されているキッチンです。「Ⅱ型キッチン」ともよばれます。

システムキッチン

コンロ・シンク・キャビネット・作業台などを組み合わせて、一枚板のワークトップによって、すべての設備が一体化したキッチンです。「ビルトインキッチン」とも。

また、形状や配置によって、システムキッチンは下記のような名称で分類されています。

名称詳細
アイランドキッチン壁から離れた場所に調理スペースやシンクなどを設置したキッチン
ペニンシュラキッチン左右いずれか片側が壁に接地した対面式キッチン
L字キッチンアルファベットの「L」字型に配置されたキッチン
壁付けキッチン
(背面キッチン)
正面が壁に付いているタイプのキッチン

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キッチンリフォームでかかる費用・価格相場

キッチンリフォームの費用は、工事の範囲によって大きく異なります。
キッチン空間ごと入れ替える「丸ごとリフォーム」と、住宅設備を必要な部分だけ交換する「部分リフォーム」では、費用感に大きな差があります。

一般的に、キッチンを丸ごとリフォームする場合の費用相場は 約80万円〜400万円前後 とされています。
レイアウト変更の有無やキッチン本体のグレード、天板素材、工事内容によって金額は大きく変動します。

内容費用相場の目安
キッチン丸ごとリフォーム約80万〜400万円前後
レイアウト変更あり150万円以上になりやすい
アイランド・対面化300万円前後〜
※設備のグレードや工事内容、物価動向によって費用は前後します。

丸ごとリフォームでは、キッチン本体の価格に加えて、解体・撤去、設置工事、配管・電気工事、内装補修など複数の工事費が重なります。
そのため、「キッチン本体の価格」だけを見て想像しているよりも、総額が高くなりやすいのが実情です。

近年は、物価や人件費の上昇の影響もあり、数年前と比べてリフォーム費用全体がやや高めになる傾向も見られます。

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キッチンの住宅設備交換リフォームの費用相場

オプション費用としては、キャビネットの拡張、食洗機や浄水器、オーブンといった調理家電の追加などがあります。
また、キッチン全体ではなく、ガスコンロやレンジフード、蛇口、食洗機など、パーツの部分的な交換工事であれば、費用だけではなく工期も大幅に抑えることができます。

カテゴリ工事内容費用相場(本体+工事費込)
交換蛇口・水栓3万~6万円
ガスコンロ9万~16万円
レンジフード10万〜25万円
IHクッキングヒーター8万~20万円
食洗機(ビルトイン)10万~17万円
オーブン(ビルトイン)ガスオーブン:20万~30万円
電気オーブン:30万〜35万円

※記載の金額は2025年1月21日時点(交換できるくん 調べ)。

キッチンリフォームの依頼先はどこ?

キッチンを丸ごとリフォームする場合

キッチンを丸ごとリフォームする場合は、リフォーム会社や工務店、住宅メーカーへの依頼が一般的です。
間取り変更や内装工事を含めた提案が可能な一方、費用は高くなりやすく、打ち合わせや工期も長くなる傾向があります。

住宅設備を部分的に交換する場合

ガスコンロやレンジフード、食洗機、蛇口といった住宅設備を部分的に交換する場合、依頼先にはいくつかの選択肢があります。

主な依頼先の選択肢

  • ホームセンター
    商品と工事がセットになっているケースが多く、身近で相談しやすい点がメリットです。一方で、取り扱いメーカーや機種が限られることがあり、工事内容が画一的になりやすい傾向があります。
  • 家電量販店
    ポイント還元やキャンペーンを活用できる場合があります。キッチン家電に近い設備(IH・食洗機など)は相談しやすい反面、下見や工事が外注となるケースも多く、日程調整に時間がかかることがあります。
  • リフォーム会社・工務店
    他の工事とまとめて依頼できるのが強みですが、部分交換のみの場合は割高になることもあります。小規模工事だと対応可否が分かれる点には注意が必要です。
  • 住宅設備の交換専門業者(インターネット業者)
    設備交換に特化しているため、対応機種が幅広く、工事費込みの総額が分かりやすいのが特徴です。
    現地調査の代わりに写真で見積もりが完結するケースも多く、スピード感とコストのバランスを重視したい方に向いています。

部分交換こそ「依頼先選び」で差が出やすい

部分的な設備交換は工事内容が比較的シンプルな分、どこに頼むかで費用や手間に差が出やすいリフォームでもあります。

「ネットの業者に頼むのは少し不安」と感じる方もいるかもしれませんが、施工実績や保証内容、口コミ評価を確認し、信頼できる業者を選ぶことさえできれば、コストを抑えつつ安心してコスパよく依頼することができます。

対面ではない分、断りやすいのもメリットのひとつです。見積りがすぐに手に入るので、価格の参考として、相見積先に加えてみることをおすすめします。

キッチンリフォームの費用を抑えるコツ

キッチンのリフォームには、キッチン本体以外にもさまざまな費用がかかります。最後に、リフォームの費用を安く抑えるコツを紹介します。

各部位のグレードを下げる

キッチンリフォーム費用の大部分を占めるのが、キッチン本体の購入費用です。そこまで、カラーや素材、グレードにこだわりがなければ、価格を抑えることができます。

しかしながら、キッチンは日々使用するもの。安さを重視するあまり、使い勝手が悪くなってしまっては本末転倒です。大切にする部分を決めた上で、各部位のグレードや機能の検討をおすすめします。

キッチンの位置や大きさを変更しない

キッチンの位置やレイアウトを変更すると移設工事となるため費用が高くなります。なお、キッチンの位置が同じでもシンクやコンロの位置が移動すれば、工事費用が別途発生することがあるため要注意です。

施主支給をする

施主支給とは、施主がリフォームで使う部材を用意し、取付工事のみ施工業者に依頼する形式です。部材やパーツを自由に選べる反面、工事日程に影響が出ないように部材の手配をしたり、部材の搬入・運搬を行ったりすることが求められます。大型の部材などで物理的に搬入ができない場合は、引越し業者などに搬入を依頼する必要もあります。

新商品が発売される時期を狙う

キッチンメーカーは、新商品の発売前になると現行品を処分するために価格を下げて販売することが多いです。新商品販売の2ヶ月前くらいから、旧モデルのキッチンの値段が下がることがあります。

旧式といっても、機能性やデザイン性を十分備えている製品も多く、どうしても最新の設備にしたいわけでなければ、この時期を狙うのも良いかもしれません。

まとめ

キッチンのリフォームは、さまざまな工夫をすれば費用を抑えて実施することが可能です。また、キッチンのフルリフォームだとコストは高くなりがちですが、部分的な交換工事なら、費用を安く抑えることができます。

また、キッチン以外のリフォーム、たとえば給湯器やトイレの交換、二重窓の設置などを検討している場合には、省エネ製品を組み合わせることで、政府や自治体の補助金を利用できるケースもあります。
費用を抑えたい方はぜひチェックしてみてください。

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