レンジフードの交換を検討される際、身近で相談しやすいホームセンターは非常に有力な選択肢となります。

日々の調理で蓄積した頑固な油汚れや、経年劣化による異音、吸い込みの悪さを感じ始めたとき、新しいレンジフードへの取り替えはキッチンの快適性を劇的に向上させます。

しかし、いざ依頼するとなると、一体どのくらいの費用がかかるのか、あるいは専門の工務店と比べてどのようなメリットや注意点があるのか、気になる方も多いはず。

そこで、本記事ではホームセンターでレンジフードを交換するメリットや注意点、費用相場などについて詳しく解説します。

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レンジフードの交換や取り替えはホームセンターでも可能?

レンジフードの交換や取り替えはホームセンターでも可能です。主要なホームセンターでは、商品の販売だけでなく設置工事やリフォームサービスの一環としてレンジフードの交換・取り替えを請け負っています。

なお、標準工事は同じサイズ・仕様のレンジフードからの交換が想定されているため、サイズが合わなかった場合は別途工事費が発生することがあります。

主要ホームセンターのレンジフード交換サービス比較

レンジフード 交換 ホームセンター 比較

ここでは、主要ホームセンターにおけるレンジフード交換サービスの概要について解説します。

コーナン

レンジフードを購入された場合のみ、交換や取り替えに対応しています。

工事代金には、既設のレンジフードの取り外しと撤去、新規取り付けが含まれています。標準工事費は29,700円です。

カインズ

レンジフードを購入された場合のみ、レンジフードの交換や取り替えを行っています。

公式サイトに工事代金は明記されていませんが、新規レンジフードの取り付けと処分費用が含まれているようです。

コメリ

レンジフードの本体代金に、交換や取り替え工事の費用が含まれています。

交換工事費は税込25,000円からで、既存レンジフードの取り外しや引き取り、新規取り付けなどを含みます。ただし、地域・商品によって条件が異なる場合があるため、注意が必要です。

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レンジフードの交換や取り替えをホームセンターに依頼するメリット

レンジフード 交換 ホームセンター メリット

ホームセンターでレンジフードの交換や取り替えを依頼するメリットは、大きく以下の3つです。

実際に現物を確認できる

ネット通販ではカタログや写真だけで選ぶことも多いですが、ホームセンターであれば展示品を確認できるので、サイズ感・デザイン・質感などを実物でチェックできます。

「キッチンの雰囲気に合うか」「設置後の高さや圧迫感はどうか」など自分の目で確かめてから依頼できるのが大きなメリットといえます。

本体購入から工事までワンストップで依頼できる

レンジフード本体の選定、見積もり、工事依頼、設置、古い機器の撤去・処分まで一連の作業をまとめて依頼できます。

自力で複数の業者や手配をしなければならない手間を避けられるため非常に便利です。また、あわせてガスコンロや食洗機といった家電の買い替えやリフォームができる点も強みです。

販売員に直接相談できる

レンジフードは、フィルター/ノンフィルタータイプ、プロペラファン、シロッコファン、そしてその中でもスリム型や薄型といった多様なタイプがあります。

インターネットやカタログだけでは、専門知識がないと自宅の状況に本当に適合するのか判断するのは難しいです。

ホームセンターでは、リフォームや住設機器に特化した相談カウンターを設けていることが多く、そこに常駐する販売員やアドバイザーが機種選定から工事の流れや費用の概算、保証内容に至るまで丁寧に答えてくれます。

ホームセンターでレンジフードの交換を行う際の注意点

レンジフード 交換 ホームセンター 注意点

一方で、ホームセンターでレンジフードを交換する際には以下の点に注意してください。

早急の依頼が難しい

ホームセンターは、外部の専門工事業者と提携して工事サービスを提供しています。そのため、依頼から工事実施までの間にいくつかのステップを踏む必要があります。

特に、繁忙期や週末、特定の人気機種の在庫がないときは、これらの各ステップに待ち時間が発生しやすくなります。

対象外のエリアがある

大手ホームセンターが提供するリフォームや設置工事サービスは、全国の店舗ネットワークを通じて展開されていますが、そのサービスエリアは必ずしも店舗の所在地と一致するわけではありません。

都市部やその周辺地域であれば問題なく対応できるケースが多いです。しかし、店舗から遠隔地にある地域、あるいは提携業者の数が少ない地域、山間部や離島などへの出張は、サービス対象外となるか、または高額な出張費用が別途加算されることがあります。

提携業者が施工するケースが多い

主要なホームセンターは、自社の従業員が直接レンジフードの交換工事を行うわけではありません。設備工事やリフォームを専門とする業者が施工サービスを提供しています。

ホームセンターは多数の提携業者と契約しているため、実際に自宅に来る業者がどのく来経験豊富で丁寧な作業をするかは、依頼するまで分かりません。

そのため、見積もりや契約の際に、可能な範囲で業者の選定基準や実績について尋ねてみるのも一つの手です。

追加工事費がかかることがある

標準工事費は、既存のレンジフードと同じ設置条件、同じサイズの製品への交換を想定しているため、現場の状況が異なると追加の費用が発生します。

特に高額な追加費用が発生しやすいケースとしては、まず機器のタイプや形状を変更する場合が挙げられます。

例えば、昔ながらのプロペラファンから、吸引力が高く清掃性が良いとされるシロッコファンを搭載したスリム型レンジフードへ交換する場合、排気口の形状や位置が大きく異なります。

そのため、壁や天井の開口部を広げたり、ダクトの経路を調整したりといった大がかりな工事や内装補修が必要となり、その費用が加算されます。

レンジフードの選び方

ホームセンター以外の依頼先は?特徴と選び方

レンジフード 交換 ホームセンター 選び方

ホームセンター以外でレンジフードを交換する場合、どのような選択肢が考えられるのでしょうか?

工務店・リフォーム店

レンジフード交換だけでなく、キッチン全体のリフォームや住宅設備全般の知識が豊富です。特に既存の設置状況が特殊である、レンジフード交換に合わせてキッチン周りの内装も一部変更したいといった複雑な要望にも柔軟に対応可能。

担当者が最初から最後まで一貫して対応することが多いため、きめ細やかなサービスや質の高い提案を期待できます。ただし、価格設定はホームセンターよりも高めになる傾向にあります。

地元密着型の電気工事店

また、換気扇からレンジフードへの交換、特殊形状のレンジフードから新機種への交換など、柔軟に対応してくれることも多いです。

また、地域密着型であるため、緊急時にもいち早く駆けつけてくれることも。特に、古民家などが多い地域では、古い機種の取り扱いに慣れていることが高く、古い機種から新しい機種への交換もスムーズかつ迅速に対応してくれるケースも多いです。

インターネットの修理・交換業者

写真を送るだけで訪問なしで見積もりから注文まで完結。また、店舗や訪問がない分価格が安く、お得なプランや割引を実施していることも。

忙しくて何度も在宅することが難しい方や、なるべく費用を抑えてレンジフードの交換をしたい方に向いています。

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信頼できるレンジフードの交換業者の見分け方

レンジフード 交換 ホームセンター 見分け方

信頼できるレンジフードの交換業者を見分けるためには、業者の実績や専門性、対応の透明性、そして保証体制という3つのポイントに着目することが重要です。

充実した保証とアフターフォロー体制

どれだけ丁寧な工事を行っても、製品や施工に不具合が発生する可能性はゼロではありません。そのため、信頼できる業者は製品保証だけでなく施工に対する独自の保証を明確に定めています。

具体的には、工事完了後に取り付け箇所に不具合が生じたときの無償修理期間が明記されているかを確認してください。

また、保証期間中に問題が発生した場合の連絡窓口や対応フローが明確であることも大切です。

明朗な会計システム

信頼できる業者は、見積もりプロセスが非常に明快で、顧客への説明も丁寧です。まず、現地調査を依頼し、その結果に基づいて正確な見積もりを提示してもらえるかを重視してください。

単に「一律いくら」という提示ではなく、製品代、標準工事費、そして発生しうる追加工事費用の内訳を細かく分かりやすく記載していることが重要です。

豊富な施工実績と専門資格の有無

信頼できる業者は、レンジフードの交換に関する豊富な施工実績を公開しています。特に、自宅の設置状況に近い実績が多数あるか確認することをおすすめします。

また、レンジフードの交換には電源の配線作業が必要なケースが多く、これは電気工事士の資格が必須です。あわせて、Googleマップ、エキテン、価格.com、SNSなど、さまざまな媒体で口コミやレビューもチェックしてみてください。

レンジフードはガスコンロやIHの同時交換がおすすめ

レンジフード交換を検討しているのであれば、ガスコンロやIHクッキングヒーターも同時に交換するのがおすすめ。

最大の理由は、最新機器に搭載されている「連動機能」です。この機能は、レンジフードとガスコンロやIHに互換性があることが前提条件となります。

同時に交換をすることで、メーカーや通信規格が合わず自動連動機能が使えないというリスクはなくなり、消し忘れ防止や効率的な換気が可能になります。

また、リフォーム業者やホームセンター、家電量販店などではセット割引を設定していることが多く、別々に交換するより工事費を抑えられるケースがほとんどです。

くわえて、住宅設備の耐用年数はレンジフードもコンロも概ね10年から15年とされています。片方が寿命を迎えている頃にはもう片方も故障のリスクが高まっており、同時に新しくすることで、今後十数年のメンテナンススケジュールを一本化できる安心感があります。

まとめ

ホームセンターではレンジフードの実物を確認しながら相談できる安心感があり、直接話を聞きながら進めたい人には向いています。

一方で、コスパを最優先にしたい場合はネット業者も含めて相見積りを取ることで選択肢が広がり、より納得度の高い判断がしやすくなります。

自分が何を重視したいのかを整理し、その軸に合った手段を選ぶことが後悔のないレンジフードの交換につながります。

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