
古いタイプのレンジフードの掃除方法とは?外し方と外せない場合の対処方法も
2025/07/04
2025/07/04
「古いレンジフードって、どうやって外して掃除すればいいの?」
「ファンの汚れがひどくて、もう手に負えないかも」
古いレンジフードが設置されているご家庭では、そんなふうに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
古いタイプのレンジフードは、構造が複雑だったり、汚れがこびりついていたりと、掃除のハードルが高く感じられることもあります。
この記事では、古いレンジフードのタイプ別の外し方や、ファンが外れないときの対処法、実際の掃除手順までを詳しくご紹介します。
さらに、故障予防のための交換のタイミングについても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
レンジフードには「深型」と「浅型」があり、外し方が少し異なります。タイプごとの手順を確認しながら、慎重に作業を進めてみてください。
また、レンジフードの掃除をする前に、まずは安全のため電源プラグを抜くことも、忘れないようにしてください。さらに古い機種では油汚れが蓄積していることもあるため、ゴム手袋を着用して作業を始めるのがおすすめです。
深型タイプの場合、まずフィルターを外します。フィルターは手前に引き出すか、持ち上げるようにして取り外せます。
次に、内部のファンを取り外します。内部のファンは「シロッコファン」または「プロペラファン」のどちらかが使われています。
シロッコファンの場合、中心にあるボタンを押して引き抜く「ワンタッチ式」と、ナットやネジで固定されている「ねじ止め式」があります。
ワンタッチ式であれば、ボタンを押しながらファンをまっすぐ引き抜くだけで取り外せます。一方、ねじ止め式は、まずベルマウスと呼ばれるナットを外し、その後ファンを押さえながら、ネジを「ゆるむ」と記された方向(通常は右方向)に回して取り外します。
プロペラファンの場合は、羽根を手で押さえた状態で、中央のツマミを右方向に回して緩めます。そのままファンをシャフトから引き抜けば、取り外しは完了です。
浅型タイプのレンジフードは、まず整流板を取り外す必要があります。
整流板はマグネットで固定されているものと、レバーで固定されているものがあります。マグネット固定式の場合は、整流板を手で支えながらマグネットキャッチを外し、ゆっくりと下に下げるようにして取り外してください。
レバー固定式であれば、整流板を支えながら左右の固定レバーを下げるだけで外すことができます。
整流板を外した後は、フィルターとファンの取り外しに進みます。こちらは深型と同様の手順で、ファンの種類に応じて適切な方法で外してください。
古いレンジフードでは、長年の使用によって油汚れが固まり、ファンが簡単に取り外せないことがあります。そのような場合は無理に力を入れず、まず汚れをゆるめる工夫をしてみてください。
効果的なのは、ドライヤーの温風を使ってファン周辺を温める方法です。熱を加えることで油汚れがやわらかくなり、パーツのすき間にこびりついた汚れが取れやすくなります。
また、ネジや金具にサビが見られる場合は、潤滑油(CRCなど)を吹きかけてから30分〜1時間ほど放置してみてください。パーツがスムーズに動くようになり、無理なくファンを取り外せるようになることがあります。
いずれの方法も力まかせに引っ張るのではなく、少しずつ状態を見ながら慎重に進めるのがポイントです。
古いレンジフードの掃除には、汚れの種類に応じた道具と手順が必要です。
まずは必要な道具から紹介します。
どれも家にある物でOKです。ここから先は、掃除の方法を解説します。
レンジフード本体の外側は、油やホコリが混ざった汚れが付着しやすい部分です。
まず、中性洗剤を溶かしたぬるま湯に布巾を浸し、しっかり絞ってから全体を拭きます。
油膜が落ちにくい部分は、布に少量の重曹をふりかけて、円を描くようにやさしくこすります。
最後に乾いた布で拭き上げ、水分が残らないようにすればレンジフード本体の掃除は完了です。
フィルターを取り外したあと、ぬるま湯(約40℃)に中性洗剤か重曹を溶かし、30分ほどフィルターをつけ置きします。
その後、やわらかいスポンジや歯ブラシを使って、目詰まりした汚れをこすり落とします。全体をすすぎ終えたら、乾いた布で水気を拭き取り、しっかり乾かしてください。
ファンも取り外した状態で掃除します。ぬるま湯に中性洗剤を溶かし、ファンを15〜20分ほどつけ置きすると、油汚れが落ちやすくなります。
羽根のすき間や回転軸の周辺は、歯ブラシを使ってていねいに洗浄します。洗い終えたら流水でしっかりすすぎ、完全に乾燥させたうえで再度取り付けます。
レンジフードの掃除を行う際は、作業中の安全や機器の保護にも配慮が必要です。以下のポイントに注意して作業を進めてください。
油汚れが衣類に付着すると落としにくいため、古いレンジフードを掃除する際は汚れてもかまわない服装を選ぶのがおすすめです。
また、袖口が広い衣類は作業の妨げになることもあるため、動きやすい格好を選ぶこともポイントです。
高い場所や奥まった部分の掃除を無理に行おうとすると、転倒や機器の破損につながる恐れがあります。
安全に作業できない場合は、無理に手を伸ばさず、必要に応じて専門業者に相談してください。
掃除後の水分が残ったまま部品を取り付けると、内部でサビや故障の原因になります。フィルターやファン、本体まわりのパーツは、タオルなどで水気をよく拭き取り、完全に乾かしてから元の位置に戻すようにしてください。
レンジフードは見た目に変化が少ないため、劣化に気づきにくい設備のひとつです。しかし、使用から10年以上が経過している場合、内部部品の摩耗やモーターの不調が起こりやすくなります。
ご家庭のレンジフードを使用してから10年が経過していたり、吸い込みが弱くなったり、異音がするようになったりといった症状があれば、交換のタイミングが近づいている可能性があります。
早めの予防交換を検討することで、「ある日突然レンジフードが使えなくなった」というトラブルを避ける手段になります。
また、レンジフードはIHクッキングヒーターやビルトインガスコンロと同時に交換されていることが多く、キッチン全体のメンテナンスのタイミングとして一括での交換を選ぶのも良い方法です。
機能性の向上や省エネ効果を重視する場合は、最新モデルへの交換も選択肢に入れてみてください。
古いタイプのレンジフードは、パーツの構造がやや複雑なこともあり、掃除に手間がかかる場合があります。
しかしファンが外れにくいときの対処法や、安全に掃除を進めるための注意点を押さえておけば、自分で手入れすることも十分可能です。また、使用年数が長くなっている場合は、突然の故障を防ぐためにも、早めに交換を検討するのが安心です。
掃除とメンテナンスを通して、日々の調理がより快適に、そして安全にできる環境を整えてみてください。
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