「お風呂に黒い粒が浮いている」
「追い焚きすると黒いカスが出てくる…」
そんなトラブルに悩んでいませんか?

エコキュートから出る黒いカスは、配管の汚れやゴム部品の劣化が原因であることが多く、放置すると衛生面にも悪い影響を与えることも。
しかし原因を知り正しい方法で対処すれば、リスクの回避が可能です。

この記事では、エコキュートから出る黒いカスの正体や原因、掃除・修理・交換の判断ポイントまでわかりやすく解説します。

エコキュートから出る黒いカスは何?

お風呂に黒いカスが浮いていると、不安になると思います。まずは、黒いカスの正体がどのようなものなのかを解説していきます。

ゴム製品の破片

エコキュートから排出される黒いカスの正体として、もっとも可能性が高いのは、エコキュート内部に使われているゴムパッキンの破片です。

ゴムパッキンは長年の使用で熱や薬品にさらされ、柔らかくなり剥がれ落ちてしまうことがあります。 

配管内部の汚れ・サビ

エコキュートの追い焚き機能は、湯船のお湯を吸い上げ、排出します。
吸い上げたお湯に汚れが残っていると、それが配管内に付着してしまうこともあります。付着した汚れが、黒い粒となって出ているのかもしれません。

エコキュート以外が原因のケース(見落としやすい例)

エコキュートの不具合と勘違いされやすいのが、浴室側の汚れです。
換気扇や天井、照明まわりにたまったホコリやカビが、入浴中に落下して黒い粒のように見えるケースもあります。

黒いカスが出たと感じたときは、浴槽だけでなく浴室天井や換気扇まわりもあわせて確認しておくと、原因の切り分けがしやすくなります。
浴槽で黒いカスを見かけたら、浴室の天井周辺もあわせて確認してみてください。

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黒いカスが出やすいメーカーや機種の傾向

黒いカスの発生原因は、メーカーによって傾向が異なることがあります。

たとえば三菱製のエコキュートでは、風呂配管内に使われているゴム部品の経年劣化により、黒い粒が発生するケースが比較的多く見られます。
一方、コロナ製では循環フィルターや配管内部に付着した汚れが原因となる事例が目立ちます。

ただし、これらはあくまで報告事例から見た一般的な傾向であり、特定のメーカーや機種だけに起こる問題ではありません。

「三菱のエコキュートを使用しているからゴムパッキンが原因」「コロナ製を使っているから、汚れが原因に違いない」と決めつけず、黒いカスが発生したらまずは考えられる原因をすべてチェックすることが大切です。

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エコキュートの黒いカスが発生する原因は?

黒いカスの正体がわかったら、次は「なぜ発生するのか」を知ることが大切です。
ここでは主な原因と、改善につながる掃除の方法を紹介します。

 エコキュートの経年劣化

エコキュートの黒いカスの原因として考えられるのが、内部のゴムの劣化です。ゴムの劣化の原因は、日々の摩耗のほか経年劣化も考えられます。

また、10年以上使用している場合は、配管やゴム部品だけでなく貯湯タンク内部も劣化している可能性があり、修理してもすぐにほかの不具合が発生する可能性があります。

そのため10年以上使用したエコキュートは、修理よりも交換のほうが現実的な選択です。

 風呂配管の掃除不足

配管内の汚れが黒いカスとして発生している場合、配管掃除の不足が考えられます。配管掃除といってもブラシで内部をこする必要はなく、薬剤を使用するだけで簡単に清掃が可能です。

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エコキュートの黒いカスは体に悪い可能性も。早めの対処が吉

黒いカスの多くはゴム片や配管内の汚れで、少量であれば直ちに深刻な健康被害が出る可能性は低いとされています。

ただし、雑菌や汚れを含んでいる可能性は否定できず、放置すると雑菌が繁殖して、肌が弱い方や小さなお子さん、ご年配の方がいる家庭では、かゆみや肌トラブルにつながることもあります。 

対処方法1.水抜き

黒いカスが発生したら、浴槽と配管内のお湯をすべて抜いて、新しいお湯を入れ直します。 これだけでも一時的に黒いカスが減ることがあります。

対処方法2. 配管洗浄

配管洗浄を行って内部の汚れを除去することで、汚れによる黒いカスの発生を軽減できます。

風呂配管の掃除は「ジャバ」が便利!

市販の配管クリーナー「ジャバ」などを使えば、家庭でも簡単に配管洗浄が可能です。お湯を張った状態で洗浄剤を入れ、追い焚きを1〜2回行うことで内部の汚れを浮かせて洗い流せます。

対処方法3.部品交換

ゴムパッキンや循環金具が劣化している場合は、部品交換が必要です。メーカーや施工業者に相談し、適切な部品に取り替えてもらってください。

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黒いカスが出たときに掃除で直るケース・直らないケース

配管汚れにはジャバなどの配管洗浄剤が効果的ですが、使用しても黒いカスの発生がおさまらないケースもあります。

たとえば、長年使用してゴムやパッキンが劣化していると、掃除だけでは解決しません。ジャバなどの配管洗浄剤で改善するのは、使用年数が比較的浅く、配管内の汚れが軽度なケースに限られます。

洗浄をしても数日〜数週間で再び黒いカスが出る場合や、使用年数が10年前後に達している場合は、掃除だけでの根本改善は難しいと考えたほうがよいでしょう。

循環金具や熱交換器の内部に汚れが蓄積している場合も同様で洗浄での改善は難しいため、掃除をしても再発を繰り返すようなら、エコキュートそのものの交換をおすすめします。

掃除・修理で対処できない場合は交換も検討を!

黒いカスが頻発する場合は、エコキュート本体の寿命が近いサインです。10年以上使用している場合は、配管だけでなく貯湯タンクや熱交換器も劣化しており、黒いカスの発生だけでなくいつお湯が使えなくなっても、おかしくない状況です。

エコキュートの交換は費用がかかりますが、補助金制度(給湯省エネ2025事業)を利用すれば一部負担を軽減できます。

まずは配管洗浄などで改善しないか試し、それでも再発するようであれば、メーカーや給湯器交換を扱う専門業者に相談してみましょう。

最近は、現地調査前に写真で状況確認を行い、交換費用の目安を提示してくれるインターネット業者も増えています。
複数の依頼先を比較しながら、修理と交換のどちらが適切か判断するのがおすすめです。

交換を検討するタイミングの目安

黒いカスが続くようなら、次のような症状がないかもチェックしてみましょう。複数当てはまる場合は、本体交換を視野に入れるタイミングです。

  • ・黒いカスが頻繁に出る
  • ・お湯の温度が安定しない
  • ・異音や水漏れがある
  • ・エコキュートの使用開始から10年以上が経過している

参考:【エコキュート交換業者の選び方】エコキュート交換はどこに頼む?|交換できるくん

エコキュートの交換費用の目安

交換費用は本体と工事費を合わせて40〜60万円前後が目安です。

機種や容量によって価格は変わりますが、最新機種は省エネ性が高く電気代の節約にもつながります。

導入費用だけについ目がいってしまいがちですが、日々の使い方やランニングコストなども考慮し、長期的な費用を考慮することが大切です。

まとめ|エコキュートに黒いカスが発生したら早めに対処しよう

エコキュートから黒いカスが出る原因は、配管の汚れやゴム部品の劣化がほとんどです。軽度な場合は洗浄で改善しますが、再発を繰り返すなら交換の検討が必要になります。

また、黒いカスを防止するためには、定期的なお手入れが大切です。エコキュートを問題なく使い続けるための準備として、ぜひこの記事を役立ててください。

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