高くなりすぎた木は自分で切れる?外注判断の基準&剪定業者の費用相場と安く依頼するコツを紹介
2025/11/25
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2025/11/25
庭木が伸びすぎて「電線に届きそう」「自分では剪定できない」と悩む方は少なくありません。
高くなりすぎた木を放置すると倒木や近隣トラブルにつながるおそれがあり、早めの対処が重要です。
本記事では、高木を放置するリスクから、剪定費用の相場・安く依頼するコツ・業者選びのポイントまでわかりやすく解説します。

目次

庭木を放置すると、見た目の問題だけでなく安全面や生活環境にも悪影響が及びます。ここでは、高くなりすぎた木を放置することで起こりやすいトラブルを見ていきましょう。
高くなりすぎた木の枝が電線に触れると、停電や火災の原因になります。大きな事故につながるため、場合によっては自治体から注意喚起を受けることも、少なくありません。
高くなりすぎた木は幹や根が老朽化している可能性があります。そして、古くなった木は台風や豪雨で倒れる危険性も。
倒木は人や家屋を直撃する恐れがあり、修繕費も高額になります。早めに剪定することで、こうしたリスクを未然に防げます。
放置された枝葉は風通しが悪く、害虫が繁殖しやすい環境です。カイガラムシやアブラムシ、シロアリが発生すれば、庭だけでなく家屋にも被害が及ぶことがあります。
高くなりすぎた木は、隣家の敷地まで枝を伸ばすことがあります。その結果、落ち葉や枝の飛散、害虫の移動などが発生し近隣との関係が悪化する可能性も、ゼロではありません。
自分の敷地だからと放置せず、定期的に管理することが大切です。
一般的に2.5m前後までであれば脚立と高枝切りバサミで対応できますが、3mを超える場合は転倒リスクが高く、専門業者への依頼を推奨します。
中程度の高さの木を自分で剪定する場合は、高枝ノコギリやヘルメット、滑り止め付きの靴を準備し、脚立は必ず安定した地面に設置してください。
太い枝の剪定にはチェーンソーが便利ですが、チェーンソーは扱いに慣れていないとキックバックと呼ばれる非常に危険な現象が発生することがあります。
チェーンソーは免許不要で使えますが、キックバックによる顔面・手指の負傷事故が多く、初心者の使用はきわめて危険です。講習未受講の場合は使用を避けてください。
また、木を根本から切り倒す「伐採」は、木の倒す方向を誤ると大きな被害を及ぼすため、DIYはおすすめできません。

高くなりすぎた木の剪定を業者に依頼する場合、業者のタイプによって費用や対応範囲が異なります。
以下の4種類の業者の特徴を把握して、自分に合った依頼先を選んでください。
| 依頼先 | 特徴 | 費用目安 | メリット | 注意点 |
| 造園業者 | 高木専門・技術力高い | やや高い | 安全・仕上がり◎ | 費用が上がりやすい |
| シルバー人材センター | 地域最安値 | 安い | 地元で安心 | 高木・電線周辺は非対応 |
| ホームセンター提携業者 | 手軽に依頼 | 中程度 | 店舗受付OK | 下請け依頼が多い |
| 便利屋・ハウスクリーニング | 手間をまとめて依頼可 | 中 | 草刈り等と併用可 | 専門知識に欠ける場合あり |
この中でももっとも安価で依頼できるのは、シルバー人材センターです。シルバー人材センターは地域の高齢者が作業を行うサービスで、低価格で依頼できるのが魅力です。
ただし、5m以上の高木や電線付近の剪定は対応外になることが多い点には、注意が必要です。
※シルバー人材センターは自治体ごとに対応範囲が異なり、高木・電線付近の作業は原則非対応です。対応可能かどうかは事前に地域センターへ確認してください。

庭木の剪定費用は、木の高さによって大きく変動します。以下は一般的な相場の目安です。
| 木の高さ | 剪定費用の相場 | 伐採費用の相場 |
| 5m~7m | 1.7万円~3.5万円 | 5.5万円~9.5万円 |
| 7m~10m | 2.7万円~7.5万円 | 10.5万円~21万円 |
| 10m~ | 8.5万円~ | 16万円~ |
※上記は剪定作業のみの目安です。多くの業者では「枝葉の処分費」「出張費」「車両費(高所作業車など)」が別途発生するため、見積書で内訳を必ず確認してください。
剪定は木を残して形を整える作業で、伐採は根元から完全に切り倒す作業を指します。伐採の場合は撤去費用が別途発生します。
また、木の種類や立地条件によっても費用は変わります。狭い敷地ほど作業が難しくなり、料金が上がる傾向にある点も、押さえておきたいポイントです。
木の種類によって、剪定のベストシーズンは異なります。
6〜7月は業者の繁忙期で費用が高くなる傾向があるため、時期をずらすことでコストを抑えられます。
同じ剪定作業でも依頼の仕方を工夫すれば、費用を抑えることができます。ここでは、コストを下げるための具体的な方法を紹介します。
高くなりすぎた木の剪定は、春や秋の繁忙期を避け、冬や初春などの閑散期を選ぶことで見積もりが安くなるケースがあります。
業者のスケジュールにも余裕があり、丁寧な対応を受けやすい点もメリットです。
枝葉の処分費は見積もりに含まれることが多いですが、自分で自治体のごみ処理場へ持ち込むことも可能です。
ゴミ袋代や処理場までのガソリン代、ゴミの持ち込み代を踏まえても、業者が請求するゴミ処理費用よりも安価で済む可能性が高いと言えます。
高くなりすぎた木の剪定と同時に、草刈りや伐採、抜根なども依頼すると、作業効率が上がり割引されることがあります。
植木以外に気になる部分がある場合は、まとめて依頼することも検討してみてください。
庭木の剪定業者選びの際は、複数業者に見積もりを依頼して価格を比較することも、大切なポイントです。
業者によっては「伐採・抜根を同時依頼で割安」などのセットプランを用意しているところもあるため、サービス内容と費用のバランスが自分にぴったりだと思うところを、選択してください。
一部自治体では「高木伐採補助制度」「危険木補助金制度」など、庭木の剪定・伐採に対して費用の一部を補助してくれる制度を用意しているところもあります。
例として「危険木の伐採補助」「生垣整備補助」などを設けている自治体もあります。
対象となる木の高さ・位置・危険性の基準が定められているため、事前にお住まいのエリアの自治体の窓口もしくはHPで条件を確認してください。

信頼できる業者を選ぶために、以下のポイントを確認しておくことが大切です。
これらは、剪定業者の信頼性や技術力を確認する際の判断基準となるものです。ホームページやSNSなどに掲載されている内容のチェックや問い合わせなどで、ポイントを満たしているかどうか、確認してください。
高くなりすぎた木を自分で剪定することも可能ですが、3mを超える高木の場合は、DIYでの作業が難しく、思わぬ事故につながる危険があります。
高木は放置すると倒木・電線接触・害虫被害など、思わぬトラブルにつながります。
3mを超える木や道具の扱いに不安がある場合は、無理せずプロへ依頼することが安全で確実です。閑散期の依頼や相見積もりなどを活用し、費用を抑えつつ安全な庭管理を行ってください。
そのうえで費用を抑えたい場合は、相見積もりを取る、閑散期を狙って依頼するといった工夫ができます。
無理をせず計画的に剪定を行うことが、庭の景観を整えながら安心して過ごせる環境づくりにつながります。



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