
IHコンロのリフォーム費用の相場とは?IH・ガスそれぞれのメリットデメリットも
2025/09/04
2025/09/04
キッチンの使いやすさを左右するのが、コンロです。より使いやすく、毎日の料理の負担を減らすために、清掃性や安全性重視でガスコンロからIHコンロへ、あるいは火力重視でIHコンロからガスコンロへとリフォームを検討する方も増えています。
しかしIHコンロ・ガスコンロへのリフォーム経験がない場合「どのくらい費用がかかるの?」「自分の家庭にはどちらが合うの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、IHコンロのリフォーム費用の相場から、IHとガスそれぞれのメリット・デメリット、補助金制度の活用方法まで解説します。IHコンロのリフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
IHコンロのリフォームは、既存のコンロの種類や工事の内容によって費用が大きく変わります。そのため見積もりは「工事費込み」の金額を確認することが大切です。
ここでは、IHコンロのリフォームにおける代表的な3つのケース別に、それぞれの費用目安を紹介します。
リフォームの種類 | 費用目安(工事費込み) | 特徴・注意点 |
---|---|---|
IHコンロ → ガスコンロ | 約5万〜25万円前後 | ガス栓が残っていれば比較的安い。配管工事や補修が必要な場合は高額に。 |
IHコンロ → IHコンロ | 約10万〜35万円前後 | 工事はシンプルだが、本体価格がガスより高め。グレードで総額に差が出やすい。 |
ガスコンロ → IHコンロ | 約13万〜40万円前後 | 200V専用回線の電気工事が必要。火を使わない安心感や掃除のしやすさで人気。 |
キッチンをリフォームする際には「IHとガス、どちらを選ぶべきか」で迷う方も多いのではないでしょうか。
両方の特長を正しく理解しておくことで、自分のライフスタイルに合った選択がしやすくなります。
以下の表では、IHコンロとガスコンロのメリット・デメリットを一覧で比較できるように整理しました。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
IHコンロ | ・火を使わないので安心 ・フラットな天板で掃除がしやすい ・熱効率が高く省エネ | ・専用鍋が必要 ・停電時に使用できない ・初期費用が高め |
ガスコンロ | ・鍋やフライパンを選ばない ・火力調整が直感的で使いやすい ・停電時でも使用可能 | ・火を使うため火災リスクがある ・掃除がやや大変 ・室温が上がりやすい |
IHコンロは火を使わないため、小さなお子さんや高齢の方がいる家庭でも安心して利用できます。天板がフラットで掃除がしやすく、日常的なメンテナンス性に優れているのもメリットです。
一方で、IH対応の調理器具が必要になる点や、停電時に使えない点は注意が必要です。また、本体価格や設置工事費がガスより高めになるケースが多いため、初期費用とのバランスを検討することが大切です。
ガスコンロは調理器具を選ばず使えるため、土鍋や中華鍋といった特殊な調理器具にも対応可能です。火力を目で見ながら直感的に操作できるため、調理の自由度が高いのも魅力です。さらに停電時でも使用できるため、防災の観点でも安心です。
ただし、火を使うことによる火災リスクや、掃除の手間がかかる点はデメリットです。夏場はキッチンの温度が上がりやすく、快適性を損なう可能性もあります。
「リフォームとなると大がかりな工事が必要なのでは?」と心配になる方も多いですが、IHコンロもガスコンロも、工事不要で使える卓上型タイプがあります。
卓上IHは電源をつなぐだけで使えるため、一人暮らしや狭いキッチンでも導入しやすいのが魅力です。ガスの場合はカセットボンベを使う卓上コンロや、ガス配管に自分でつなげて使用する置き型タイプなどがあり、後者のタイプは二口でグリルもついているため、毎日の調理で活躍します。
ただし卓上タイプはIHコンロもガスどちらも、ビルトインタイプと比べると調理スペースが狭くなったり、火力や安定性で劣る場合があります。
手軽さを優先するなら卓上型、本格的に使いたい場合は工事を伴うリフォーム、と目的に合わせて選ぶのがおすすめです。
IHコンロのリフォーム費用の負担を軽くする方法として、補助金制度の利用があります。
2025年度の『子育てエコホーム支援事業』ではIHコンロ単体は対象外ですが、キッチン全体のリフォームとあわせて節湯水栓など必須工事を行う場合に補助金を受けられるケースがあります。
補助金を受け取るには、トイレの節水型機器の導入など、制度で定められた必須工事を2つ以上同時に行う必要があります。
さらに、国の制度だけでなく自治体ごとに独自の補助金が用意されている場合もあります。金額や条件は地域によって異なるため、リフォームを検討するときは住まいのある自治体窓口に確認してみると安心です。
キッチンをより快適にするためには、IHとガスどちらが自分に合うかを見極めることが大切です。
以下は、それぞれのスタイルに向いている人の特徴です。
IHが向いている人 | ガスコンロが向いている人 |
・小さな子どもや高齢の家族と同居していて安全性を重視したい人 ・掃除を簡単に済ませたい人 ・電気代の効率化や省エネを意識している人 | ・中華料理や煮込みなど火力を重視した料理をよく作る人 ・鍋や調理器具を幅広く使いたい人 ・停電時でも調理できる安心感を求める人 |
火を使わない安心感や省エネ性を重視する人、掃除の手間を省きたい人などはIHが向いています。一方で、強火調理や土鍋など特殊な器具を使う料理にはガスが向いています。さらに災害時でも、利用できる点はガスコンロの大きなメリットです。
ライフスタイルや調理のスタイルに合わせて、どちらが自分たちの暮らしに合っているのか見極めて、長く快適に使えるキッチンづくりを実現してください。
IHコンロのリフォーム費用は、工事内容や本体のグレードによって幅があります。IHからガスへ、ガスからIHへと切り替える場合は高額になるケースも多いため、事前の見積もり確認が大切です。
また、IHは安全性や掃除のしやすさ、ガスは火力や調理の自由度と、それぞれに特長があります。家族構成や調理スタイルに合わせて選ぶことで、毎日の料理がもっと快適になります。
補助金制度をうまく活用し、補助金申請にもスムーズに対応してくれる業者を選ぶことが、コスパよくIHコンロのリフォームを叶えるポイントです。
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