給湯器の中和器交換は自分でできる?手順・必要な資格・注意点を解説
2024/12/01
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2024/12/01
「給湯器の中和器交換って難しいのかな?」
「どこに頼めばいいのか迷ってしまう…」こんな悩みを抱えていませんか?
給湯器の中和器は、排水を中性化して安全に流すための重要な部品です。
長年の使用で内部の中和剤が劣化すると、排水の酸性度が高まり、環境や給湯器本体に悪影響を与えるおそれがあります。
中和器は定期的な交換が必要ですが、DIYでは注意すべき点も多くあります。
この記事では、中和器の役割・交換手順・注意点・費用の目安をわかりやすく解説します。
目次
ガス給湯器の中和器は、排水を中性に中和する役割があります。
給湯器はエネルギーを燃焼して、配管内を通る水を温めてお湯をつくります。エネルギーの燃焼によって水蒸気が生じ、その水は「ドレン水」となって機器の外に排水されます。しかし給湯器の中にあるドレン水は酸性の状態のため、そのまま排水すれば環境汚染や人への健康被害、建物への損害などを与える原因となります。
中和器の内部には炭酸カルシウム(CaCO₃)が充填されており、エコジョーズなどの高効率給湯器から発生する酸性のドレン水を中性化する仕組みです。
これにより、配管や排水口の腐食を防ぎ、環境への負担も軽減します。
給湯器の取り付けに関する技術や知識を持っている人であれば、中和器の交換作業にかかる時間は30分〜1時間前後ほどです。素人の場合、さらに作業時間を有することが考えられるため、1日のスケジュールに余裕を持って取り組みましょう。

以下に、ガス給湯器の中和器交換の一般的な流れを紹介します。
ただし、ガス機器の分解・配線を伴う作業には資格が必要な場合があります。
必ず自己責任のもとで行い、不安な場合はガス機器設置スペシャリストや給湯器専門業者への依頼を検討してください。
ガス給湯器の中和器の取り付けにおける手順は、給湯器の型によって異なります。しかしとくに大きなトラブルのない給湯器であれば、以下の手順で中和器の交換が可能です。

中和器の寿命はおおよそ7〜10年です。使用頻度が高い家庭ではより早く劣化が進み、
リモコンに「920」や「930」などのエラーコードが表示された場合は、中和器交換のサインと考えられます。
特に「920」はノーリツ製、「930」はリンナイ製の給湯器でよく見られる表示です。
また、給湯器を使用して異音や異臭など、不具合を感じた際も給湯器の中和器を交換したほうが良いかもしれません。不具合の原因を明らかにするためには、プロによる点検が必要です。点検をした上で、必要であれば中和器、もしくは本体も含めた交換も視野に入れてください。


ガス給湯器の中和器を自分で交換する際は、次のことに注意が必要です。
ガス給湯器の中和器は、使用する機種やメーカーによって価格が大きく異なることがあります。一般的には炭酸カルシウムの量が多いものほど高価です。
事前に必要な中和器の型番を確認し、価格を調査しておくことが大切です。
中和器は、各メーカーが直接販売していることは少なく、専門業者やインターネットでの個別購入が必要になる場合があります。
中和器のみを取り扱う会社であっても、自宅のガス給湯器に合う品を在庫しているとは限りません。そのため使用できる中和器を手に入れるまでの過程が長くなることも、考慮しておいてください。
ガス給湯器の修理や中和器交換では、液化石油ガス設備士・ガス消費機器設置工事監督者・第二種電気工事士などの資格が必要になることがあります。
特に電装系の配線接続やガス経路の開放を伴う作業は、資格を持たない方が行うとガス漏れや感電事故の危険があるため注意が必要です。
無資格での作業は法律に抵触する可能性があるため、不安な方はプロに依頼したほうが安心です。
ガス給湯器の中和器を自分で交換した場合、失敗して給湯器本体を故障させるリスクが生じます。自分で作業をし故障させた場合、メーカーや販売店の保証の対象外となるため、修理費用はすべて実費となります。
修理費用が交換費用以上になることも考えられるため、自分で給湯器の中和器を交換する際は、リスクをよく考慮してください。


中和器交換を業者に依頼した場合、1.5万〜2万円前後(中和器代含む)が相場です。
DIYに比べると費用はかかりますが、安全性・仕上がり・保証対応の面では業者依頼が圧倒的に安心です。
なお、給湯器本体の交換費用は8〜20万円前後が目安です。
作業時間は1時間程度で終了するため、自分で行うよりも早く安全に交換できます。

中和器の交換は、どこに依頼すれば良いのでしょうか。選択肢となる依頼先をご紹介します。
ノーリツやリンナイなど、ガス給湯器のメーカーに中和器の交換を依頼することができます。
メーカー依頼をした場合、メーカーの技術者が修理を担当します。自社で設計・製造した給湯器の仕組みを理解しているため、安心して交換作業を任せられます。また在庫も安定しているため、依頼してから工事まで素早く対応してもらえる点も、給湯器メーカーに交換を依頼するメリットです。
保証期間内の場合は、ぜひメーカーに相談してみてください。
給湯器専門の業者はさまざまなメーカーの製品を扱っているため、幅広い知識や深い技術力を有しています。保証が切れた給湯器の修理や中和器交換にも対応しているため、古いガス給湯器の中和器交換も安心して任せられます。
また見積もりを複数の業者から取ることで、修理費用を比較できます。費用負担を抑えたい場合や、金額と工事内容にしっかり納得した上で依頼したい場合に、おすすめの選択肢です。
契約しているガス会社にガス給湯器の中和器の交換を依頼するのも良い選択肢です。ガス会社はガスの供給を行うだけでなく、給湯器に関するトラブルにも対応してもらえます。
とくにガス漏れの可能性があったり、給湯器からの異臭などが伴ったりなど、安全面を重視した修理が求められる場合は、ガス会社に相談することも視野に入れてみましょう。


給湯器を10年以上使用している場合は、中和器だけの交換よりも本体交換を検討するのがおすすめです。
近年は高効率給湯器(エコジョーズ)やハイブリッド給湯器への交換で、国や自治体の補助金制度を活用できるケースもあります。
交換費用を抑えながら、省エネ効果と安全性を両立できます。
給湯器の寿命は一般的に10〜15年とされています。交換費用は修理費用よりも高額になりますが、寿命を超えた給湯器は部品が劣化し、故障が頻発することがあります。
中和器を交換しても、また別の部品が不具合を起こして給湯器が使えなくなるなど、修理のいたちごっこになり、結果として丸ごと交換していた方が安く済んだというケースも少なくありません。
短期間で修理を繰り返すことを考えると、古い給湯器は、修理よりも交換のほうが経済的といえます。
新しいガス給湯器への交換費用は、機種によって異なりますが、8〜20万円が一般的な相場です。エコジョーズといった高効率給湯器を導入する場合、初期費用は高くなりますが、ガス代が節約できるため長期的にはお得になるケースもあります。

不具合が生じた給湯器の中和器をそのまま使い続けるのも、自分で交換するのも大きなリスクが伴います。また、設置から10年以上経過した給湯器は、修理よりも交換を検討するほうが長期的に安心です。
必要に応じて専門業者に相談し、安全に使用できる給湯器を導入しましょう。


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