「キッチンをすっきりしたデザインにしたい」
「コンロ掃除の手間を減らしたい」

これらの悩みを抱える人にとって、グリルなしのビルトインガスコンロは気になる選択肢です。グリルなしコンロを導入することで、キッチン周りの印象がすっきりし、掃除もラクになります。

ただし、グリルがないことで生じるデメリットもあるため、導入する際はグリルなしの生活をしっかりとシミュレーションすることが大切です。

この記事では、おすすめのグリルなしビルトインガスコンロの紹介や、グリルなしコンロのメリット・デメリットなどを解説します。
グリルなしガスコンロの導入費用の相場も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

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おすすめのグリルなしビルトインガスコンロ

グリルなしのビルトインガスコンロは、各コンロメーカーから販売されていますが、それほど種類は多くありません。

メーカーシリーズ名口数天板素材特徴向いている人
リンナイドロップインコンロ2口ステンレスキャビネット自由度が高い・安全装置充実掃除を最優先したい人
リンナイコンパクトシリーズ1口 / 2口メタルトップ小型キッチン向け・安全機能が充実セカンドキッチン用途
ノーリツNero(ネロ)2口ガラストップ高級感あるデザイン重視モデル見た目にこだわりたい人
ノーリツコンパクトタイプ1口 / 2口ホーロー / ステンレス / ガラストップ仕様選択肢が多い限られたスペースで使いたい人
パロマコンパクトキッチンシリーズ1口 / 2口ホーローシンプル構造・とろ火ガイド搭載賃貸・簡易キッチン用途

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以下でそれぞれご紹介していきます。

リンナイ製

ガスコンロメーカーの大手であるリンナイは、他のコンロメーカーに比べてグリルなしのビルトインガスコンロが充実しています。

ドロップインコンロシリーズ

画像引用元:リンナイ公式サイト

また、バーナー部分はセラミックコートを採用。ごとく部分も二分割されており、汚れをさっと落とせる構造です。火力を調整するつまみはトッププレートに設置し、キャビネット部分が柔軟に使用できるようになっています。

ドミノ式コンロシリーズ

画像引用元:リンナイ公式サイト

ドミノ式コンロとは、ガスとIHの両方を使用できるリンナイオリジナルのビルトインコンロのことをいいます。使い方に合わせてガスとIHの配置を選べるため、コンロの使い勝手を重視したい方におすすめです。

コンパクトシリーズ

画像引用元:リンナイ公式サイト

セカンドキッチンやコンパクトキッチンにビルトインガスコンロを設置したい方におすすめのシリーズです。

バーナー部分はキャップレスのデザインを採用し、お手入れのしやすさにこだわっています。また、調理油過熱防止装置や立ち消え安全装置など、火災防止機能も充実しており、安全性の高さも備わっています。

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ノーリツ製

ノーリツのビルトインガスコンロは機能性にこだわっている点が特徴です。操作がしやすくお手入れも簡単なグリルなしビルトインガスコンロをご紹介します。

Nero(ネロ)

画像引用元:ーリツ公式サイト

ネロは、ベベルカット仕上げのブラックガラストップを採用しています。高級感があり、耐久性の高さが特徴です。

また、点火つまみの形状は掴みやすさや操作のしやすさにこだわっています。トッププレートに設置されていることから、コンロ周りがすっきりした印象になる点も魅力です。

コンパクトシリーズ

画像引用元:ノーリツ公式サイト

ノーリツのコンパクトシリーズにも、グリルなしコンロがあります。1口・2口の2種類あり、天板がホーローとガラストップ、ステンレスの3種類から選べます。つまみの位置にも違いがあるため、自分に合った製品を選択可能です。

パロマ製

パロマ製のビルトインガスコンロは、すっきりとしたデザインと安全性の高さが魅力です。グリルなしタイプは、コンパクトキッチンシリーズのみとなります。

コンパクトキッチンシリーズ

引用:ノーリツ公式サイト「コンパクトキッチンシリーズ」

パロマのグリルなしビルトインガスコンロは、2口タイプ(斜め・上下配置の2種類)か、1口タイプから選べます。

どれもトッププレートの素材はホーローを採用しており、お手入れのしやすさが特徴です。つまみの配置にもこだわっており、直感的に使用できるよう、天面から23°の角度で設置されています。

とろ火に調整しようとした際に火が消えてしまわないよう「とろ火ガイド機能」が搭載されている点も、パロマのコンパクトキッチンシリーズの魅力です。

グリルなしビルトインガスコンロのメリット

グリルなしビルトインガスコンロには、グリルありタイプにはないメリットがあります。その内容をご紹介します。

掃除の手間を減らせる

グリルは魚を焼いたりパンを焼いたり、便利な機器です。しかし使用後は掃除の手間が生じます。

グリルなしビルトインコンロを導入することでグリル機能を使えなくなりますが、その分、掃除の手間を省けます。また、グリルがない分コンロ周りもすっきりし、日々のメンテナンスがより手軽になります。

収納スペースを増やせる

グリルがないことで、キッチンキャビネットのスペースを広く活用できます。コンロ下の引き出し収納を広く設けたい方にとって、グリルなしのビルトインガスコンロは有効な選択です。

コンロ周りがおしゃれな印象になる

グリルがないと、コンロ周りの見た目がすっきりします。おしゃれなキッチンを実現したい方は、グリルなしコンロを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

また、グリルなしコンロは、日本よりも海外のほうが一般家庭で普及しています。海外風のキッチンを目指す方にとっても、グリルなしコンロはぴったりです。

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グリルなしビルトインガスコンロのデメリット

グリルなしビルトインガスコンロにはメリットがありますが、デメリットもゼロではありません。
ここからは、グリルなしビルトインガスコンロの、デメリットを解説します。

調理家電を増やさなくてはならない

グリルは魚を焼くだけでなく、パンやお菓子作り、グラタンの調理などにも活躍します。
グリルなしコンロを選択すると、これらの調理をする際にオーブンやトースターなどを使用しなくてはなりません。調理家電が増えることで、キッチンのスペースが圧迫される可能性があります。

また、グリルは具材から出た余分な油を天板に落とす構造になっています。フライパンやオーブンで魚や肉を調理すると、具材から出た油を落とし切れないため、ややこってりした仕上がりに感じてしまうかもしれません。

種類が少ない

グリルなしのビルトインガスコンロはそれほど種類は多くありません。おしゃれなコンロを求める方や、機能的なキッチンを実現したい方にとって、選択肢の幅の狭さをデメリットと感じてしまうこともあります。

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スペースの有効活用が難しい

グリルがないことで、コンロ下のスペースは空くものの、その空間を有効に使うためには別途、収納棚や引き出しなどを設置する必要があります。

既存のキッチン設計によっては、ぴったり合うサイズ・形状の収納アイテムを見つけられず、オーダーメイドが必要になる可能性も考えられます。
オーダーメイドは費用がかかることから、収納スペースとして活用せず、持て余してしまうこともあるかもしれません。

中古住宅や賃貸でのニーズ低下

中古住宅や賃貸物件では、グリル付きのガスコンロが標準的であるため、グリルなしのコンロは敬遠されることがあります。
特に魚を焼く機会が盛んな海沿いの地域では、グリルがないことをデメリットと捉えられがちです。

再販売価値の低下

キッチンの設備の充実性は、家の売却金額に影響を与えます。グリルなしのコンロはネガティブに受け取られることもあり、再販売価値が低下する可能性があります。

いずれ家を手放す予定の方は、グリルなしビルトインコンロの設置は、よく検討した上で導入したほうが良いかもしれません。

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グリルなしビルトインガスコンロは「選ぶ人を選ぶ」設備

グリルなしビルトインガスコンロは、デザイン性や掃除のしやすさといった魅力がある一方で、すべての家庭に向いている設備ではありません

日本の住宅では、魚焼きグリルを日常的に使う家庭も多く、
「グリルがあること」が前提のキッチン設計・生活スタイルになっているケースが大半です。

そのため、グリルなしを選ぶ場合は

  • 本当にグリルを使わないか
  • 代替手段(オーブン・トースターなど)があるか
  • 将来の住み替え・売却・賃貸需要に影響しないか

といった点を、事前にしっかり整理しておくことが重要です。

「なんとなくおしゃれだから」だけで選ぶと、後悔につながりやすい設備とも言えます。

ビルトインガスコンロの選び方

グリルなしビルトインガスコンロがおすすめの人

魚やパンなどの調理をする際、トースターやオーブンを活用する人であれば、グリルなしビルトインガスコンロでも、不便を感じることは少ないでしょう。

また、グリルなしのビルトインコンロは、すっきりとしたデザインが魅力です。キッチンの見た目を重視する方や掃除の手間を削減したい方にも、適しています。

これらの条件にあてはまる人であれば、グリルなしビルトインコンロを選択肢に含めても良いかもしれません。しかしビルトインガスコンロは導入後に後悔する人も少なくないため、グリルのない生活のシミュレーションをしっかり行った上で、設置を検討することが大切です。

ビルトインガスコンロの交換はどこに依頼する?失敗しない選び方

ビルトインガスコンロの交換は、依頼先によって「価格」「工事品質」「保証内容」に差が出やすい工事です。主な依頼先には、次のような選択肢があります。

・ガス会社・メーカー系サービス
・地元のリフォーム会社
・家電量販店
・インターネット専門ショップ

それぞれにメリット・デメリットがありますが、近年は「ネットショップを相見積の一社として含める」人も増えています。

インターネット専門ショップは、
・実店舗を持たないため価格が安い
・商品価格が明確
・工事費込みの総額が分かりやすい
といった点が特徴です。

ネットショップの住宅設備専門店の場合、写真を送るだけで手軽に見積りが取れるので、「工事はやはり対面で接客を受けないと注文しにくい」という方も、交渉材料の一つとして相見積を取っておくのがおすすめです。

特に、ビルトインガスコンロのように「商品+工事」がセットになる設備交換では、総額表示と保証内容を比較しやすい点が安心材料になります。
どの依頼先にする場合でも、複数社で見積もりを取り、価格だけでなく、保証・工事体制・アフター対応まで確認したうえで選ぶことが大切です。

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