どんな蛇口にもつけられるホースはある?ホース選びのポイントやおすすめニップル
2024/02/02
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2024/02/02
庭や掃除でホースを使うと作業がはかどります。ただし蛇口の形状とネジ規格に合ったニップルを選ばないと、うまく接続できず水漏れの原因になります。
まずは蛇口の種類・内外ネジ・口径を確認し、適合するニップルとホースを選ぶことが大切です。
この記事では、ホース選びの際のポイントや蛇口の形状ごとにおすすめのホース用ニップルについてご紹介します。ホース選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次

水道の形状はさまざまです。どのような蛇口にも取り付けられるホースがあればとても便利ですが、そのような万能ホースは存在するのでしょうか?
水道には口径、形状などさまざまな違いがあります。そのため、どの蛇口にも100%対応できるホースは2024年1月現在では、ほとんど販売されていません。
万能ホース単体より「アダプター(ニップル)で適合させる」方式が主流です。
製品ごとに適合条件(例:内ネジM24/外ネジM22/G1/2、呼び13など)が異なるため、蛇口のネジ種別(内外)とサイズを先に確認してください。※屋内の泡沫付き水栓は衛生・逆流防止の観点で接続非推奨の機種があります。
以下の「ぴったりホース」は、25mm口径の蛇口までであれば、どの水道でも対応できます。ただし、一般的なハンドル型の蛇口には対応できません。
【文化雑巾】プロ用ハウスクリーニング清掃用品『店舗まるとぴっか美館』:ぴったりホース
このことから、ホースを取り付ける際は、取り付ける水道に合った製品を選ぶ必要があるといえます。

ホース選びの際に大切なのは、ニップルの形状です。ニップルとは蛇口とホースをつなぐジョイント部分のことを言います。
ホース選びで重要なのはニップルの適合です。ポイントは次の3つです。
蛇口に合ったニップルを選ぶことで、ホースと水道を繋げます。逆を言えば、ニップルと蛇口が正しく接合できないと、ホースは使用できません。適切なニップルを購入するために、まずはご自宅の蛇口の形状を確認してみましょう。
家庭でよく見る蛇口の形状は、おもに以下の5つです。
それぞれの特徴について、見ていきましょう。

一般的な水道のイメージといえば、万能水栓ではないでしょうか。万能水栓は家だけでなく公園や学校、公共施設など、さまざまな場所で使用されています。
排水部分が回転するため、蛇口から直接水を飲むこともできます。

壁から横方向に出た単水栓。吐水口は固定です。水の勢いが強く、屋外に設置されていることが多い蛇口です。

スパウト(吐水パイプ)を左右に振れるタイプを自在水栓と言います。古い台所に取り付けられていることがあります。

先端に整流器(泡沫金具)が付属しており、屋内のキッチン・洗面蛇口として普及しています。水流に空気を含ませているため、節水・水はね防止効果があります。

洗濯機用水栓はその名の通り、洗濯機に使用する水道のことです。ワンタッチ式+逆止機構が基本で、専用ホース接続が前提となります。
洗濯機用水栓は他の蛇口よりも水を勢い良く使用するため、古いホースや劣化した蛇口の場合、水圧でホースが外れてしまうこともあります。
ホースを水道に取り付ける際は、蛇口に合った適切なニップルを選ぶことが大切です。
・泡沫キャップを外し、外周をノギス(なければ定規)で計測
・目安:内ネジM24 ≒外径約24mm/外ネジM22 ≒外径約22mm
・見分け:雌ネジ=内ネジ/雄ネジ=外ネジ
これで対応ニップルの型番表から選べます。ここからは、水道の形状ごとのおすすめのニップルをご紹介します。
| 水栓の種類 | 対応するニップル・特徴 | 使用時の注意点 |
|---|---|---|
| 万能・横・自在水栓向け | 外ネジ G1/2 やスパウト先端にクランプで固定するタイプ | 濡れた状態で装着すると滑りやすく、漏水の原因になります。乾いた状態でしっかり固定してください。 |
| 泡沫水栓向け | 内ネジM24/外ネジM22 に対応したアダプター同梱タイプが便利 | 屋内の混合水栓は逆流防止・衛生面の観点からホース接続を推奨しないメーカーもあります。取扱説明書を確認してから接続しましょう。 |
| 洗濯機水栓向け | 専用ワンタッチ継手+緊急止水機構付きタイプが安全 | 一般ホースの直結は外れや漏水のリスクが高く非推奨です。必ず専用ニップルを使用してください。 |
蛇口側のニップルとホースに取り付けるコネクターがセットになったニップルです。万能・横・自在水栓のほかに角蛇口や地下散水栓にも対応しています。水圧とネジで固定をするため、水漏れがしにくい点が魅力です。
こちらは、泡沫蛇口と呼ばれるタイプの蛇口に使用できるニップルです。泡沫蛇口は、形状のタイプが細かく分かれており、どのニップルを選べば良いか迷ってしまいがちです。
こちらの商品は、3種類の泡沫蛇口に対応できるニップルがセットになっています。ご自宅の泡沫蛇口のタイプがわからない方におすすめです。
こちらは洗濯機用のニップルです。万が一ホースが外れてしまった際、緊急止水栓が作動するタイプのため、洗濯機のトラブルで洗面所を水浸しにするのを防げます。
取り付け方法も簡単なため、不器用な方でもスムーズに設置が可能です。


蛇口にホースを取り付ける際、誤った取り付け方をしたり適切な製品を選んだりしないと、事故やトラブルが発生する可能性があります。
ここからは蛇口にホースを取り付ける際の注意点について、確認しておきましょう。
ニップルがしっかり固定できていないと、水圧によってホースが外れてしまうことがあります。ニップルが蛇口に正しく固定できていることを確認してから、蛇口をひねるようにしましょう。
ホース選びの際は、水道からホースを使用する場所までの距離を計算した上で、ホースの長さを選択しましょう。
長すぎるホースは、使用している最中に家財や物にぶつかり、破損させたり傷をつけたりする可能性があります。短すぎるホースでは使用場所まで水が届かなかったり、引っ張った衝撃でホースが抜けてしまったりすることもあるかもしれません。
一口にホースといっても、太さや素材はさまざまです。また、「じょうろタイプ」「シャワータイプ」など、排水のタイプにも差があります。
価格にもばらつきがあるため、使用目的や予算に合わせて、ホースを選びましょう。ホースの種類については、以下の記事で詳しく解説しています。
ホースが取り付けられた蛇口をひねる際は、少しずつひねるようにしてください。
ニップル・ホースがきちんと接合できていない場合、水漏れが発生します。強く蛇口をひねってしまうと、ニップルやホースが水圧によって抜けてしまい、周囲が水浸しになってしまうかもしれません。
弱い水圧であれば、少ない被害ですぐに取り付け直しができます。
屋内の混合水栓は、衛生・逆流防止の観点からホースの直接接続を推奨しないメーカーがあります。
泡沫キャップを外して接続する場合は、取扱説明書で接続可否や注意事項を必ず確認してください。
洗濯機用の蛇口は、専用のワンタッチニップルや緊急止水機構付きの継手を使うのが安全です。
一般ホースを直結すると、水圧でホースが外れたり漏水事故を起こす恐れがあるため避けましょう。
寒冷地ではホース内の水が凍結すると破裂やホース抜けの原因になります。使用後はホース内の水を抜いて保管してください。
また、水栓の急開閉はウォーターハンマー(衝撃水圧)を引き起こすことがあります。蛇口はゆっくり開閉するようにしましょう。
蛇口やホース、その2つを結ぶニップルは、種類が多いため水栓の形状をよく確認し、使用目的に合った品を選ぶことが大切です。蛇口に合ったニップルとホースを取り付けて、水を利用するシーンの利便性を高めていきましょう。



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