エコキュートはメーカーごとに特徴があり、選ぶポイントも変わってきます。その中でハウステックは、井戸水対応モデルやふろ洗浄システムなど独自の機能を備えている点が魅力です。

一方で口コミでは耐久性に不安を感じる声もあるため、導入は慎重に検討する必要があります。

この記事では、ハウステックのエコキュートの特徴やエラーコード、修理費用、口コミまで幅広く解説します。購入や交換を検討している方は参考にしてください。

ハウステックのエコキュート製品の特徴

画像引用元:corona公式サイト

ハウステックのエコキュートには、他メーカーにはない独自の工夫や便利な機能があります。ここでは、具体的な内容を見ていきます。

ハウステックとは?

ハウステックは、住宅設備を幅広く扱う国内メーカーです。システムキッチンやシステムバスで知られており、エコキュートにおいてはコロナと共同でラインナップを展開しています。手に取りやすい価格帯で、実用性の高い製品を揃えている点が特徴です。

業界初の井戸水対応モデルがある

ハウステックは、井戸水に対応したエコキュートをいち早く発売し、導入できる地域や家庭を広げる役割を果たしました。その功績により、これまでエコキュートの導入が難しかった地域や家庭でも設置できるようになりました。

このことから、ハウステックはエコキュートの普及率を高めた立役者と言える存在です。

コロナと提携したラインナップ

ハウステックのエコキュートはコロナと共同で開発されています。信頼性の高い技術がベースになっていることから、省エネ性能や耐久性など、エコキュートに必要な基本性能も安心できる水準です。

忙しい毎日をサポートする機能が充実

画像引用元:corona公式サイト

ハウステックのエコキュートは、便利な「ふろ洗浄システム」を搭載しており、リモコン操作だけで浴槽の洗浄からお湯はり、排水栓の閉め忘れ防止まで対応してくれます。
毎日の家事を軽減してくれる心強い機能です。

貯湯ユニットの表面汚れ対策も

画像引用元:コロナ公式サイト

ハウステックのエコキュート貯湯ユニットの表面には「汚れんコート」が施されており、雨や汚れがつきにくくなっています。
普段のお手入れがしやすく、見た目のきれいさを長く保てるのも、ハウステックのエコキュートならではの魅力です。

配管のステンレス化で耐久性アップ

画像引用元:コロナ公式サイト

ハウステックのエコキュートは、従来の銅管からステンレス配管へ切り替えられています。これにより耐腐食性と耐久性がアップ。長期間使用する住宅設備にとって、壊れにくさや寿命の長さは大きなメリットです。

故障?ハウステックのエラーコード一覧

以下はハウステック(コロナ共同開発)機種で代表的に確認されているエラーコードの一例です。詳細は取扱説明書やメーカー公式サイトをご確認ください。

エラーコード内容
11 ・ 110点火エラー
01 ・ 011給湯を連続60分以上運転した
032浴そう排水栓閉め忘れ
112 ・ 121 ・ 122ふろ不着火
140安全装置作動(過熱防止装置作動など)
141 ・ 161出湯温異常/お湯の温度が設定温度より異常に上がりすぎ
29 ・ 290 ・ 291中和器・ドレン経路づまり
90 ・ 99 ・ 900 ・ 901 ・ 902 ・ 990本体の燃焼に異常が生じた
92 ・ 921 ・ 931中和器の交換が必要(寿命警告)
562 ・ 632断水などで水が通っていない/おふろの追いだき・浴そうの給湯が足りない
101ファンほこりづまり
HCL全自動タイプで表示される清掃動作の案内

「お湯が溜まらない」系のエラーは栓を確認し再起動

ハウステックのエコキュートに関するトラブルで多いのが「お湯が溜まらない」という内容です。

お湯が溜まらないことに関するエラーが生じた場合、まずは浴槽の排水栓がしっかり閉まっているかを確認してください。あわせて、ガス栓や水道栓が開いているかどうかも重要です。

いずれも問題がないようなら、一度リモコンで運転を停止し、再起動してみると改善するケースがあります。

ハウステックのエコキュートを修理した場合の費用相場

ハウステックのエコキュートの修理費用は、不具合の内容によって幅があります。軽微な修理であれば1万〜3万円程度で済むこともありますが、基盤やヒートポンプユニットの交換など大きな修理になると5万〜10万円以上かかる場合もあります。

10年以上使用している場合は交換がおすすめ

エコキュートは一般的に10年程度が寿命といわれています。使用してから10年経過しているエコキュートが故障した場合は、交換を検討することをおすすめします。

最新機種は省エネ性能も向上しており、古いエコキュートを何度も修理して使い続ける経済リスクもないため、長期的に見れば節約につながるメリットもあります。

なお、エコキュート交換では国や自治体の補助金を活用できる場合があります。対象機種を選べば数万円〜十数万円の補助が受けられることもあり、実質負担を大きく抑えられる可能性があります。交換を検討する際は、最新の補助金制度も必ず確認してみてください。

ハウステックのエコキュートはどこで買える?

ハウステックのエコキュートは、公式オンラインストアに掲載されています。また、全国各地にショールームも展開しています。

ただし、ショールームにエコキュートが展示されているかどうかは不明です。見学に行く場合は、事前に確認しておくと安心です。

ハウステックのエコキュートの評判・口コミ


「自宅のハウステックのエコキュートにまたエラー表示。お湯も半分しか溜まってない。というか、漏れ出してるかも。3年前に水位センサーを修理したばかりなのにな、、、また同じような症状。ちょっと壊れるの早すぎじゃないか?」
引用元:X(旧Twitter)

「水道工事の施工性が良くありません。並みの水道屋さんが接続をすると、後々トラブルの元になるとも考えてます。出来れば避けたい設備の一つです。」
引用元:Yahoo!知恵袋

口コミを見てみると、耐久性や施工の難しさに対する不安の声が多い印象でした。ハウステックのエコキュートの導入を検討する際は、製品だけでなく施工業者の技術力やアフターサポートまで含めて比較しておくことが大切です。

参考:【エコキュート交換業者の選び方】エコキュート交換はどこに頼む?|交換できるくん

ハウステック以外のメーカーのエコキュートにも交換可能

画像引用元:コロナ公式サイト

今使っている給湯器がハウステック製であっても、交換の際には他メーカーのエコキュートを選ぶことも可能です。

ハウステックのエコキュートに不便を感じていたり、機能や購入先の選択肢を増やしたい場合は、別メーカーのエコキュートも検討してみることをおすすめします。

ハウステック以外のエコキュートのメーカーは?

国内で主に流通しているエコキュートのメーカーには、パナソニック・三菱電機・ダイキン・日立などがあります。

メーカー主な特徴強み注意点
ハウステックコロナと共同開発、井戸水対応モデルあり、ふろ洗浄システム搭載価格が比較的安い、独自機能(井戸水・汚れんコート)シェアが小さく施工体制に不安、口コミで耐久性の指摘あり
パナソニックエコナビ・IoT連携、補助金対象モデル豊富省エネ性能が高い、補助金を活用しやすい機能豊富な分、価格は高め
三菱電機バブルおそうじ・高断熱タンク掃除の手間が減る、寒冷地対応ライン充実サイズがやや大きい機種もある
ダイキン空調技術に強み、コンパクト設計設置性が良く狭い場所にも対応高機能モデルは価格がやや高い
日立ナイアガラ出湯、大流量タイプ一度に大量のお湯を使える、浴室洗浄機能あり本体サイズが大きめ、設置場所に制約あり

それぞれに強みがあり、省エネ性能に優れたモデルや寒冷地対応モデル、薄型タイプなど選択肢も豊富です。また、これらのメーカーのエコキュートは家電量販店やホームセンター、ネット通販でも購入できます。価格や機能、適した購入先などを比較しながら、自宅に合ったものを選んでください。

エコキュート交換はどこに依頼すればいい?

エコキュート交換の依頼先としては、家電量販店・住宅設備会社・工務店・ネット通販業者などがあります。

なかでもおすすめはネット通販業者です。ネット通販業者はエコキュートの販売価格が抑えられています。また取り扱い機種も多く、工事まで一括で依頼できるところが大半です。

さらに保証内容が充実しているケースも多く見られます。コストと品質、サービス内容のバランスが取れるため、ネット通販業者は後悔や失敗の少ない選択肢です。

まとめ|品質を重視するならハウステック以外も検討を!

ハウステックのエコキュートは、価格を抑えつつ日常生活をサポートする便利な機能が充実しています。
一方で、口コミには「耐久性への不安」や「施工の難しさ」に関する声も見られます。長く安心して使いたい場合は、パナソニックや三菱電機など、他メーカーの製品もあわせて検討するのがおすすめです。
ご家庭の人数やライフスタイルの変化によっては、容量を見直すことでコストを下げられる場合もあります。
交換業者に最適な機種の提案を依頼することもできるので、自分で比較検討するのが大変…という方は、相談してみるとスムーズです。

参考:【エコキュート交換業者の選び方】エコキュート交換はどこに頼む?|交換できるくん