8畳用のエアコンを選ぶとき、「できるだけ安く買いたい」「取り付けまでスムーズに済ませたい」と考える方は多いと思います。しかし本体の価格だけでなく、「工事費込み」でいくらかかるのかを知らないまま購入してしまうと、思わぬ追加費用がかかることもあります。

この記事では、8畳用エアコンの「工事費込み」の価格相場をはじめ、購入前に気をつけたいポイントや、おすすめのエアコン、安く取り付けるための工夫までをわかりやすく解説します。

8畳用エアコンの「工事費込み」価格相場

8畳用エアコンの一般的な相場は「本体+標準工事費込み」で6万円〜12万円ほどが目安とされています。

最近では、インターネット通販を利用すれば本体価格がかなり抑えられることもあります。さらに「工事費込み」のセット商品も多く、家電量販店よりも安くなるケースが少なくありません。

8畳用エアコンの「工事費込み」で注意するべきポイント

「工事費込み」とあっても、すべての作業が含まれているとは限りません。
ここでは、「工事費込み」で販売されている8畳用エアコンを購入する際の、注意するべきポイントを解説します。

追加費用が発生することがある

「工事費込み」と書かれている場合、費用に含まれている工事内容は、標準工事に限定されます。

そのため、配管の長さが想定より長かったり、穴あけ作業が必要になったりする場合は、標準工事では対応できない内容のため、その分の費用が追加される場合があります。
また、古いエアコンの取り外し費用やリサイクル費用などが別料金になることがあります。

こうした想定外の料金が発生するトラブルを防ぐために、見積もり時に「何が含まれていて、何が含まれていないのか」、「どんな費用が追加で発生する可能性があるのか」を予め確認しておくことが大切です。

マッチングサイト利用時の注意点

最近は、エアコンの取り付けを業者に依頼できるマッチングサイトも増えています。気軽にエアコンの取り付けを頼める点では便利ですが、施工する人の技術や経験にばらつきがあるため注意が必要です。

価格だけで判断せず、信頼できる実績や口コミの有無などをしっかり確認した上で、業者を選定してください。

参考:失敗しないエアコン取付業者の選び方|交換できるくん

天井カセットエアコン

8畳用のおすすめエアコン

8畳用エアコンを選ぶときは、価格だけでなく機能や使い勝手も大切なポイントです。ここでは取り付け実績も多く、人気のある3機種をご紹介します。

パナソニック Fシリーズ「CS-254DFL-W」

パナソニック Fシリーズ「CS-254DFL-W」は備わっている機能のバランスが良く、シンプルで使いやすいモデルです。パナソニック独自の「ナノイーX」機能も搭載されており、空気の清潔さにも配慮されています。
省エネ性能も高く、電気代が気になる方にも安心です。

パナソニック Fシリーズ CS-254DFL-W|8畳用|交換できるくん

FUJITSU Cシリーズ「AS-C255S-W」

FUJITSU Cシリーズ「AS-C255S-W」はコンパクトなデザインで、圧迫感が少ないのが特徴です。空間のインテリア性を重視する方に、おすすめします。音も静かなので、寝室や子ども部屋にも向いています。

​​富士通ゼネラル Cシリーズ AS-C255S-W|8畳用|交換できるくん

シャープ FCシリーズ「AC-25TFC-W」

シャープ FCシリーズ「AC-25TFC-W」は、シャープならではの「プラズマクラスター」が搭載されています。空気をきれいに保ちたい方におすすめで、風の吹き出し方がやわらかく、体に直接あたりにくいのも安心できます。
節電性能も高いため、日常使いにぴったりのモデルです。

シャープ FCシリーズ AC-25TFC-W|8畳用|交換できるくん

8畳用エアコンを安く取り付ける方法

エアコンは本体代だけでなく、取り付け工事やオプション費用もかかります。少し工夫をするだけで、費用をぐっと抑えることも可能です。無理のない範囲で、できることから取り入れてみてください。

型落ち品を選ぶ

現行より古い型の「型落ち品」は、在庫処分の対象になることが多く、価格が大きく下がります。
1〜2年前の型落ち品であれば省エネ性能なども最新型と大きく変わらないことが多いため、コスパ重視の方にとっては良い選択肢です。

不要なオプションは付けない

設置時にオプションを勧められることがありますが、本当に必要なものだけに絞ることが大切です。たとえば室外機のカバーや配管の延長など、すぐには必要ない場合もあります。

自分の家のエアコンの設置環境を把握し、必要な工事とそうでない工事を見極めて、ムダな追加費用を防ぐことが大切です。

相見積もりをする

同じエアコンの取り付けでも、業者によって価格に差が出ることがあります。2〜3社に見積もりを取ることで、適正価格が見え、不必要な費用に気づけることもあるため、ぜひ活用してみてください。
また相見積もりを取るときは、条件をできるだけ同じにして比較することも大切です。
特に、保証期間や保証内容はよくチェックしておくことをおすすめします。

安い時期を狙う

エアコンの需要が高まる夏前や真夏は、価格も工事費も高くなる傾向があります。
比較的、エアコンの出番の少ない秋や春に購入・設置をすれば、価格が下がることがあります。また、セールの時期を活用するのもひとつの方法です。

中古品の活用は慎重に

予算を抑えるために、中古のエアコンを選ぶのもひとつの手です。新品を購入するよりぐっと費用を抑えることができ、中には半額程度で販売されているエアコンもあります。

ただし、中古のエアコンは動作保証がなかったり、古すぎるモデルは修理が難しいこともあるため注意が必要です。
あくまで中古品のエアコン購入は、少しでも費用を抑えて安く購入したい場合のみの最終手段として考え、やむなく選択する場合であっても、信頼できる業者から購入することをおすすめします。

結局8畳用エアコンはどこで買うのがおすすめ?

エアコンをどこで買うかによって、かかる費用や安心感に差が出ます。価格を重視するのか、それとも安心して任せたいのかなど、自分の優先したいポイントにあわせて選ぶことが大切です。

できるだけ安く買いたい人には、ネット通販がおすすめです。楽天市場やAmazonなどでは、本体価格が抑えられているうえ、「工事費込みセット」も見つかります。本体だけネットで購入し、地元の業者に取り付けだけ依頼することで、全体のコストを安く抑えることができます。

安心してまかせたい場合は、設備関係の専門会社がおすすめです。現在はインターネット上で商品の販売から取り付けまで一括で対応してくれる会社もあり、保証内容が明確でサポート体制も整っています。「施工の質」や「アフター対応」など、長期的な観点からコストパフォーマンスを重視する方に向いています。

ネットの操作が苦手な方や対面で相談したい方には、スタッフに直接話を聞ける、家電量販店が向いています。ただし、ネット通販に比べると価格はやや高めで、取り付け工事の質は担当者によって差が出ることもあります。

まとめ|8畳用のエアコンは工事費込みの価格だけでなく保証などもチェック!

エアコンの価格は「本体代+工事費の総額」の合計で考えることが大切です。見た目の金額が安くても、追加費用やオプションによって結果的に高くなることもあります。また、施工の質や保証内容も、長く使う上では見逃せないポイントです。

安さを求めるならネット通販や地元の業者、安心を重視するなら専門会社や家電量販店など、それぞれの強みを知ったうえで選ぶのがおすすめです。

エアコンは一度取り付けると長く使う設備です。価格だけでなく、保証内容や施工後のサポート体制も含めて比較検討することが大切です。ご自宅の環境やライフスタイルに合った方法で、納得のいくエアコン選びを進めてみてください。