
エアコンの耐用年数は?故障のサインと見極めポイント・おすすめの買い替え時期
2025/07/11
2025/07/11
「エアコンが効かないけど、まだ使えるのかな」
「最近エアコンの音がうるさい気がする」
エアコンに不具合が生じた際は、故障のサインがあるはずです。そして状況によっては修理よりも買い替えたほうが、経済的と言える場合もあります。
この記事では、エアコンの耐用年数や故障のサイン、そして適切な買い替え時期についてわかりやすくまとめています。エアコンの調子が気になる方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
目次
エアコンの耐用年数は、一般的には10年前後とされています。これは生産を中止した製品の部品の在庫をメーカーが保管しておく期間が10年であることや、機器の設計上、正常に稼働できると想定されている時間から導き出された目安の年数が10年のためです。
ただし、使用から10年を迎えたといって、すぐに故障するわけではありません。あくまで「使い続けるうちに、不具合が起きるリスクが高まるライン」と考えておくと、良いかもしれません。
対して「寿命」とは、実際に故障や性能低下が起きてエアコンとしての役割を果たせなくなる時期を指します。寿命が訪れる年数は、エアコンの使い方や使用する環境によって異なります。
1日中エアコンをフル稼働させている家庭では寿命は早いかもしれません。一方でほとんどエアコンを使用しない家庭では、20年前のエアコンがまだまだ現役として使用されている場合もあります。
「耐用年数=想定上の寿命」「寿命=実際に使い続けることで訪れる故障時期」とお考え下さい。
エアコンが故障しているとき、それを知らせるサインとなる症状がいくつかあります。ここからは、その症状について解説します。
リモコンを押してもまったく反応がない、電源が入らない、ランプも点かないといった場合は、エアコン本体や内部基板のトラブルが疑われます。
特に古いエアコンでは、経年劣化による基盤の故障がよく見られるため、注意が必要です。
エアコンをつけても部屋がなかなか冷えなかったり、暖まらなかったりする場合は、コンプレッサーの故障や冷媒ガスの漏れなどが発生している可能性があります。ただしフィルターの汚れや室外機の周囲が塞がれていることが原因のケースもあるため、まずは簡単なチェックをしてみるのもおすすめです。
エアコンから普段聞き慣れないガタガタ音や、キュルキュルといった異音がする場合は、ファンモーターや送風機が、故障しているのかもしれません。
また、焦げたようなにおいや、カビっぽいにおいが漂ってくるときも注意が必要です。焦げたにおいは電気系統のトラブル、カビのにおいは内部の汚れや結露が原因となっている可能性があります。
エアコンの室内機から水がポタポタ垂れてくる場合、ドレンホースの詰まりや結露の排水不良が考えられます。
エアコン内部に溜まった水が電気系統に影響を与える可能性もあるため、すぐに点検を依頼し、適切な対処が必要です。
エアコンを使い始めた途端にブレーカーが落ちる場合、コンプレッサーの故障や基板のショートなどが発生している可能性があります。
ブレーカーが何度も落ちるようなら無理に使い続けるのは避けたほうが安心です。
エアコンの故障だと思っていたものの、実はちょっとしたことが原因であり、故障ではなかった…ということもあります。いきなり修理や買い替えを考える前に、次の簡単なポイントをチェックしてみてください。
エアコンが動かないときは、まずリモコンの電池が切れていないか確認してみてください。本体ではなくリモコンが壊れている場合もあるので、試しに本体の手動ボタンで運転できるかどうかも確認しておくと安心です。
また、電源プラグが緩んでいたり、コンセントが劣化していたりすることで、エアコンが動かない場合もあります。簡単にできるチェックポイントですが、意外と見落としやすいので、まず最初に確認しておくと安心です。
冷房なのに冷えない、暖房なのに暖まらないと感じたら、設定温度を見直してみてください。外気温と設定温度の差が少ないと、エアコンの効きが悪く感じることがあります。
室外機の前に物が置かれていたり、周囲にゴミや落ち葉がたまっていたりすると、空気の流れが悪くなってエアコンの性能が落ちてしまいます。
また、直射日光が長時間当たっている場合や、排熱がこもりやすい場所に設置されている場合も、エアコンに負担がかかります。
このようにエアコンの冷暖房効率は、室外機の状態にも大きく左右されるため、エアコンの調子が悪いときは室外機周辺も確認してみてください。
エアコンの効きは、フィルターの汚れ具合も関係しています。
フィルターがホコリで目詰まりしていると、空気の流れが悪くなり、冷暖房の力が弱まってしまうこともあるため、こまめにチェックをしてみてください。
エアコンの買い替えを検討するタイミングとして、ひとつの目安になるのが「購入から10年が経過したとき」です。
10年を過ぎると、部品の劣化や電気系統のトラブルが起きやすくなり、修理をしても別の箇所が故障する可能性が高くなります。そのため買い替えのほうが、長期的な目で見ると経済的かもしれません。
また、古いモデルは最新エアコンと比べると電気代が高いことも考えられます。快適性と省エネの両方を考えると、早めの買い替えが賢い選択と言えます。
費用を抑えてエアコンの買い替えを行いたい場合は、春や秋に探すのがおすすめです。この時期は最新型エアコンの販売前にあたり、型落ちモデルがお得に手に入りやすくなります。
エアコンを新しく買い換えると、さまざまなメリットがあります。
そのうちの1つが、省エネ性能の大幅な向上です。10年前のエアコンに比べると、最新モデルは消費電力が格段に少なく、家計にもやさしくなっています。
また、新しいエアコンは快適性も大きく進化しています。自動で温度や湿度を最適に調整してくれる機能や、空気清浄機能が搭載されているモデルもあり、室内の環境をより快適に保つことができます。
さらに、デザイン性も洗練されており、インテリアに馴染みやすいスリムな形状のものも、最近は増えています。故障リスクも減り安心して使い続けられるのも、新しいエアコンならではの大きな魅力と言えます。
エアコンは、使い方や設置環境によって寿命が大きく変わってきます。正しく使えば長持ちしますが、逆に負担のかかる使い方をしていると、想定よりも早く故障してしまうこともあるかもしれません。
ここでは、エアコンの寿命を縮めてしまう主な原因について紹介します。
ホコリやカビはエアコンに大きな負担をかける原因です。エアコンのフィルター掃除を怠ったり、長年内部のクリーニングをしないまま使い続けると、エアコンの寿命を縮めてしまう可能性があります。
定期的にフィルター掃除を行うだけでも、エアコンの健康寿命を延ばすことにつながるので、こまめなメンテナンスを心がけたいところです。
エアコンの設置環境も寿命に大きな影響を与えます。
たとえば室外機の周囲に物が置かれていたり、風通しが悪かったりすると、放熱がうまくいかずエアコンに負担がかかります。また、直射日光が強く当たる場所に室外機が置かれていると機械内部の温度が上がりやすくなります。これも寿命を縮める原因の1つです。
設置場所の工夫や、室外機周辺をすっきり保つことが、エアコンを長持ちさせるためにはとても大切です。
一日中エアコンをつけっぱなしにしていると、コンプレッサーやファンモーターに大きな負荷がかかり続け、部品の劣化が早まります。
必要以上に連続運転をさせると、想定よりも早く故障してしまうリスクが高くなるため、適度に運転を休ませる工夫も大切です。
まったく使わず放置しておくことも、エアコンにとっては良くありません。
機械を動かさない期間が長くなると、内部の潤滑油が固まったり、ゴムパッキンが劣化したりする恐れがあります。そのため、たとえ使用頻度が少ない家庭でも、季節の変わり目などに短時間でも運転させることをおすすめします。
エアコンをできるだけ長く使うためには、日ごろから以下のちょっとした工夫を続けることが大切です。
こまめなお手入れと少しの気遣いで、エアコンはぐっと長持ちしてくれるはずです。
エアコンの耐用年数や故障サインを知っておくことで、エアコンのトラブルを早めに察知できます。
早めにエアコンの不具合に気づき対処することで、より長く、エアコンを使い続けることができるはずです。また、エアコンの症状によっては修理よりも買い替えのほうが経済的になる場合もあります。
エアコンを問題なく、快適に使い続けるための準備として、ぜひ本記事を役立ててください。
ARTICLE LIST
2024/05/28
2025/05/29
2024/05/28