
窓用エアコンが取り付けできない窓の特徴とは?事前確認ポイントと設置可否のチェックリスト
2025/04/12
2025/04/12
「窓用エアコンって便利そうだけど、うちの窓にもちゃんと付けられるかな」
「購入前に、取り付けできない窓の条件を確認しておきたい」
窓用エアコンを設置するにあたって、このように考える方も多いのではないでしょうか。
窓用エアコンは工事不要で使いやすい反面、対応できる窓に条件があります。知らずに買ってしまうと「設置できなかった…」なんて後悔につながることも、あるかもしれません。
この記事では、取り付けできない窓の特徴や確認ポイントをイラスト付きで解説します。安心して窓用エアコンを導入するために、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
窓用エアコンは、工事不要で設置できる便利な冷房機器ですが、すべての窓に対応しているわけではありません。
ここでは、取り付けが難しい窓の条件を紹介します。なお、取り付けが難しい窓の条件は窓用エアコンの主流メーカーである「CORONA(コロナ)」の製品をもとに作成しています。
取り付けに必要な条件はメーカーごとに異なるため、CORONA以外の窓用エアコンを取り付ける場合は、専用のサイトを確認してみてください。
窓用エアコンは、エアコン本体を窓にはめ込むため、一定以上の幅が必要です。2024年以降のモデルでは、最低でも380mmの開き幅が必要になります。380mm未満しか窓が開かない場合は取り付けができないため、購入前にメジャーなどで窓の開閉可能部のサイズを測っておくと安心です。
窓枠の下部に「立ち上がり」と呼ばれる段差があることも重要です。立ち上がりがない場合でも取り付けは可能ですが、その場合、補助金具が必要となります。補助金具を取り付けるには窓枠には穴を開けなくてはならないため、賃貸では使用できません。
こちらは立ち上がり部分がある窓です。「立ち上がり」の箇所がよくわからない方は、参考にしてください。
立ち上がりは材質もポイントです。
木製やスチール製の窓枠は立ち上がり部分も木製・スチールになり、補助金具の固定が難しい場合があります。
このような窓に窓用エアコンを取り付けたい場合も、窓枠に穴を開けなくてはならず、賃貸では設置を断られてしまうかもしれません。
窓用エアコンは、製品によって対応する窓の高さに上限と下限があります。
コロナ製の窓用エアコンは、770mm〜1400mmの範囲の窓であれば取り付け可能です。それより高すぎたり低すぎたりする場合は、設置は難しくなります。
窓が開閉できないタイプ(フィックス窓)や、出っ張りのある出窓、羽板が重なるようなルーバー窓も、基本的には取り付けができません。
取り付け枠を加工することで対応できる場合もありますが、かなりの手間がかかるため、専門業者への相談が必要です。
窓用エアコンの取り付け条件は、メーカーによって少しずつ異なります。見た目が似ていても、細かなサイズや対応している窓の種類が異なることがあるため注意が必要です。
以下のサイトでは、窓用エアコンの主流メーカーの取り付け条件が書かれています。検討している製品のメーカーの取り付け条件を、確認しておくと安心です。
窓用エアコンを選ぶときは、窓のサイズや設置環境をしっかり確認することが大切です。購入してから「つけられなかった」とならないように、事前に以下の点をチェックしておいてください。
【窓用エアコンを取り付ける際のチェックリスト】
窓用エアコンは、工事不要で使える手軽さから人気のある製品です。ここでは窓用エアコンが求められる理由となる、窓用エアコンのメリットを紹介します。
窓用エアコンは、通常の壁掛けエアコンと同様に、取り付けに専門的な技術や知識、資格などは必要ありません。購入後すぐに使い始められるため、引っ越しが多い人や、夏だけ使いたいという人にもぴったりのアイテムです。
窓用エアコンは壁に穴を開ける必要がありません。そのため条件が合えば、ベランダがない部屋(室外機を置くスペースのない部屋)や賃貸でも使用できます。
本体価格が比較的手ごろで、設置費用がかからないコストパフォーマンスの良さも、窓用エアコンの魅力です。初期費用を抑えて冷房を導入したい方にとって、大きなメリットとなります。
手軽さが魅力の窓用エアコンですが、設置後に「思っていたのと違った」と感じる人もいます。購入前に、あらかじめデメリットも理解しておくと安心です。
窓用エアコンはコンパクトなデザインのため広い部屋には適していません。冷房で7~8畳、暖房で5~6畳が対応畳数となるため、広いリビングや個室などではパワー不足を感じる可能性があります。
窓用エアコンの運転音は壁掛けエアコンより大きいことが多く、人によっては「うるさい」と感じることもあります。とくに寝室で使用する場合は、音の大きさや運転モードを事前に確認しておくと安心です。
窓用エアコンの性能は年々進化していますが、現状では冷房効率は壁掛けエアコンに比べると劣る傾向にあります。そのため、長時間使うと電気代がかさむ可能性があります。
窓用エアコンを使用中は窓を完全に閉められない状態になるため、防犯性に不安が残るのもデメリットのひとつです。補助錠を使うなど、安全面にも配慮が必要になります。
窓用エアコンの設置によって、窓の一部がふさがれてしまいます。その結果、部屋が少し暗く感じたり、風の通りが悪くなることもあります。
購入を検討する中で、気になる点や不安な点もあるかと思います。ここでは、よく寄せられる質問とその答えをご紹介します。
残念ながら、窓用エアコンはすべての窓に対応しているわけではありません。取り付け可能なサイズやタイプは、製品ごとに細かく決められています。
購入前に、窓のサイズと形状を確認して対応可能かどうかを調べる必要があります。
基本的には密閉性を保てるよう設計されていますが、取り付けが甘いと隙間ができることもあり、そこから虫が侵入することもあります。
専用のパッキンや補助テープでしっかりと隙間をふさげば、虫の侵入はある程度防げます。窓用エアコンを設置しても窓は閉められますか?
製品によって異なりますが、多くの場合、窓を閉めることは可能です。ただし窓用エアコンを使用する際は、排熱が必要になるため窓を開け放して置く必要があります。
窓用エアコンは、設置が簡単で便利な冷房機器ですが、すべての窓に対応しているわけではありません。窓のサイズや形状、材質によっては、取り付けが難しいケースもあります。
購入前には、必ずご自宅の窓を測り、製品の対応条件と照らし合わせて確認してください。さらに、メーカーごとの公式情報を参考にすることで、より安心して選ぶことができます。
自分の窓に合うエアコンを見つけることで、夏の暑さを快適に乗り越える手助けになるはずです。焦らず、丁寧に確認してから選んでみてくださいね。
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