「大型犬でも安全に遊ばせたい」「でも業者に頼むと費用が高い…」
そんな悩みを持つ飼い主さんも多いのではないでしょうか。

実は、工夫次第で大型犬仕様のドッグランはDIYでも十分に作ることができます。
そこでこの記事では、費用の目安やおすすめ素材、安全に遊べる工夫を詳しく紹介します。

大型犬用のドッグランはDIYでつくることが可能!

大型犬用のドッグランは、ポイントを押さえればDIYでも十分に実現可能です。DIYでドッグランをつくれば、費用を抑えながら愛犬の運動不足やストレス解消に役立てられます。

ドッグラン施設のように利用料がかからず、他の犬とのトラブルも避けられるのも大きな魅力です。
とはいえ、ドッグランがあっても、外の刺激や社会化のために散歩は継続してください。ドッグランは運動量の補助として活用するのがおすすめです。

DIY前に決めておくこと(設計編)

DIYでドッグランを作る前に、ドッグランの設計をしておきます。土地の広さ、犬の体格、設置場所の日当たりや隣家との距離などを事前に確認し、設計図をつくっておくことで、DIY後の失敗や後悔のリスクを減らせます。

設計図は方眼紙を使ったり、設計図をつくれるアプリやツールなどを活用するのがおすすめです。

大型犬用のドッグランをDIYでつくる際のポイント

庭にドッグランをつくる場合に必要になるのは以下の資材です。

  • ・フェンスになる木材
  • ・束石
  • ・支柱となる木材
  • ・グランドカバー
  • ・水で固まる土
  • ・電動ドリル

そして、ドッグランづくりは、これらの資材それぞれの選び方が重要なポイントとなります。

材料理想の高さ・厚さおすすめ素材注意点
フェンス180cm以上ウリン・アルミメッシュや横板は避ける
束石地面に埋める/コンクリに固定コンクリート製施工が難しい場合は業者相談も
支柱厚みのある木材杉・ウリン風圧で倒れないように固定必須

ここでは、その内容を解説します。

フェンスになる木材

フェンスの高さは大型犬なら180cm程度を目安にします(中型犬は120〜150cm)。跳躍力の高い犬種は余裕を持った高さに設定してください。
跳躍力が高い犬種では飛び越えてしまうこともあるため、十分な高さを確保することが大切です。

また、大型犬は体重があるため、フェンスに思い切りぶつかると、事故や怪我の原因になることがあります。そのため、フェンス資材は強度にも注意したいところです。

フェンス材のおすすめは「ウリン材」です。ウリン材は「アイアンウッド(鉄の木)」とも呼ばれるほど耐久性が高く、耐水性・防腐性にも優れています。

高耐久を重視するならウリン材、メンテ負担や軽さを重視するならアルミフェンスガルバリウムも有力です。コスト・加工性・見た目のバランスでご検討ください。

また、フェンスの形状は木製の縦板タイプがおすすめです。横板タイプは足をかけてよじ登ってしまうケースがあるため避けたほうが安心です。

束石

束石はフェンスを安定させるための土台です。

土の庭であれば地面に直接埋め込み、コンクリートの場合は地面に固定します。ただし、コンクリートに穴を開ける作業は難易度が高いため、自信がない場合は業者に依頼するのがおすすめです。

支柱となる木材

支柱には、厚みのある木材を選びましょう。フェンスを支える重要な部分なので、風圧や犬の衝撃に耐えられる強度が必要です。

腐食しにくいウリン材や、防腐処理された杉材が適しています。

グランドカバー

基本は高耐久人工芝+防草シートが手軽です。
掘るのが好きな犬には一部だけ土ゾーンを残す“ゾーニング”にすると満足度が上がります(全面土や鋭利な砕石はケガ・汚れの原因になりやすいので避けてください)。

人工芝を敷く際は、防草シートを忘れずに設置してください。

一方で、砂利や土一面のドッグランは避けたほうが無難です。砂利は怪我をするリスクがあり、土は犬が泥だらけになる可能性があります。撤去の手間も考慮すると、砂利・土は選択肢から外したほうが安心です。

水で固まる土

フェンス下の隙間が土の場合、犬が掘って脱走してしまう可能性があります。

脱走防止のために、地面の中に水で固まる土を埋めておきましょう。水をかけるだけで固まり、コンクリートより比較的撤去しやすいのが特長です。厚みを出し過ぎると解体に手間がかかるため、3〜5cm程度を目安に施工してください。

水平器

フェンスをまっすぐ立てるためには、水平器が欠かせません。また、 人工芝を敷く際の傾斜確認にも使えます。

最近ではスマホに水平器が標準搭載されているケースもあります。スマートフォンの水平器機能(iPhoneの「計測」アプリなど)も活用できます。

大型犬用のドッグランをDIYでつくる場合の費用相場

ドッグランをDIYでつくる場合の費用は、庭の広さや素材によって変わります。

たとえば10坪(約33m²)の庭を囲う場合、フェンス関連で約15万円、人工芝で4〜7万円前後が目安です。工具を購入する場合は、さらに2万円ほどを見込んでおくと、思わぬ支出を防ぐことができます。

業者に依頼した場合の費用相場

フェンス施工は30〜90万円が目安です。人工芝は材質・下地処理込みで1㎡あたり3,000〜8,000円前後が相場です。
DIYよりも高額になりますが、仕上がりの美しさや安全性を重視するなら、検討の価値があります。

DIY費用を抑えるコツ

コストを抑えたい場合は、ホームセンターでの資材まとめ買いが有効です。木材は10本〜20本単位で売られていることもあり、1本ずつ購入するよりも単価が安くなります。

また、電動ドリルなどの工具はレンタルを利用することで、初期費用を抑えられます。一部の作業だけ業者に頼む「ハイブリッドDIY」も、仕上がりと費用のバランスを考慮したい方にとって、経済的な選択肢です。

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大型犬用のドッグランをDIYでつくる際の注意点

大型犬用のドッグランをDIYでつくることには、さまざまなメリットがあります。しかし、愛犬の安全や快適なドッグラン環境を守るためには、意識しておきたいポイントもあります。

ここでは、大型犬用のドッグランをDIYでつくる際に把握しておくべき注意点を紹介します。

脱走対策は入念に!

ドッグランで遊ばせていた愛犬が、ちょっと目を離した隙にいなくなっている……そんなヒヤリとする事故は、できれば避けたい経験です。

ドッグランで愛犬を遊ばせている際中は、必ず目を離さないようにしてください。また、万が一に備えて、首輪に飼い主の連絡先入りのネームプレートを付けておくと安心です。

フェンスは通風・日差しも考慮する

ドッグランのフェンスの高さは180cm以上、フェンス下の隙間は5cm以下に抑え、根入れ(20〜30cm)や犬走り(コンクリ・水で固まる土)で掘り返しを防ぐと安心です。

しかし日差しを遮りすぎると湿気がこもるためバランスも考えることが大切です。板同士の隙間の間隔などで、通気性や彩光性を調整することをおすすめします。
扉は二重扉にし、内開きで犬が体重をかけても開きにくい構造にします。スライドラッチ+鍵で不意の開放も防ぎます。

ドッグラン周りに植物や物は置かない

ドッグランの中には、余分な物を置かないようにしてください。犬がぶつかって怪我をしたり、壊れたりする可能性があるためです。

また、ドッグランの景観をよくしようと植物を植えたくなるかもしれませんが、一部の植物は犬にとって有害な場合もあります。そのため、植栽は慎重に選ぶことが大切です。

近隣住民に迷惑がかからないようにする

愛犬の吠え声が響く場合は、ドッグランに防音フェンスを検討したほうが安心です。ただし防音フェンスはDIYでの設置は難しいため、プロへの依頼が必要になります。

鳴き声対策は防音パネルや吸音材付き目隠しフェンスが有効です。重量物になるため基本は専門業者に依頼し、DIYでは植栽の防音帯(常緑樹の列植)を併用すると効果を高められます。
日中の使用時間を決めるなど、近隣の負担にならないマナーも大切です。

近隣配慮に加えて、フェンス高さ・騒音・雨水排水などの自治体ルールや景観条例を事前に確認してください。高さ2m前後から規制対象となる地域もあります。

思い切り遊べるように日頃から愛犬の体を整えておく

安全に遊ぶためには、日頃の健康管理も欠かせません。大型犬は体重が重く、関節や筋肉に負担がかかりやすいため、栄養バランスの取れた食事を日頃から心がけることが大切です。

夏場は日陰用タープやシェードを設け、足裏の火傷を防ぐため高温になりにくい人工芝を選びます。足洗い場やミスト・給水スタンドを設けると熱中症対策に効果的です。
できればドッグラン前には、健康チェックと爪のケアを行うのが理想です。

まとめ|安全・快適に遊べるドッグランを手作りしよう

DIYでも工夫次第で、大型犬が安全に遊べるドッグランをつくることは可能です。

その際「安全性」「素材選び」「地面対策」の3点を押さえることが成功のカギとなります。難しい部分は無理せず業者に依頼し、愛犬が安心して走り回れることを第一に、理想のドッグラン空間を実現してください。

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