古くなった便器を交換したいけど、「配管の位置が合わない」「工事が大がかりになるのではないか」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。

そんなときに選択肢の1つとなるのがリモデル便器です。リモデル便器は、既存の排水位置を活かしながら設置できるため、配管工事の期間と費用を大幅に減らせるのが特徴です。一方で、通常の便器とは異なる制約や注意点もあります。

この記事では、リモデル便器の基本的な仕組みやメリット・デメリットについて解説します。

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トイレの「リモデル」と「リフォーム」の違い

リフォームとは、既存のトイレ空間を新しく改修・改善することを指します。トイレでいえば、便器や壁、床の交換、ウォシュレットの追加など、既存の設備を取り替えることを指します。

リモデル便器とは、既存の排水位置(排水芯)のズレに対応できるよう設計された便器のことを指します。
専用のアジャスターを用いて排水位置を調整できるため、配管を大きく移動させずに便器の交換が可能になります。

築年数が古い住宅であり、床を壊して配管を移設しなければならない場合や、マンションのように構造上配管の移設が難しい場合などでよく採用される方法です。

・排水芯の位置が200mm固定(多くの新築住宅や築浅住宅がこの仕様です)
・建築基準に合わせて配管が設計されているため、アジャスターなどの調整部品が不要
・排水経路がまっすぐで曲がりが少ないため、詰まりにくい
・見た目がすっきりしていて掃除しやすい
・部品交換や便器の買い替えがしやすい(メーカーや型番の縛りが少ない)

ただし、既存の排水芯が200mmでない住宅には、そのまま取り付けることはできません。排水芯の位置を移動させるには、床下工事が必要になり、工事にかかる時間や費用が増えてしまいます。

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リモデル便器にするメリット

リモデル 便器 メリット

リモデル便器にするメリットとしては、大きく3つのポイントが挙げられます。

排水管の位置を気にせず設置できる

既存の排水芯と位置がずれていても、専用のアジャスターを使って調整ができるため、大掛かりな工事をすることなく、便器の交換が可能となります。

工事期間を大幅に短縮できる

排水管の移設や拡張など大規模な工事が不要であるため、便器の交換だけで済み、スピーディにリフォームが完了します。場合によっては半日程度で終わることも。

費用を抑えられる

通常であれば床を壊して配管の位置を移動させる必要があります。しかし、リモデルの工事では専用のアジャスターで排水芯の位置を調整できるため、工事全体にかかる人件費や部材費が安く済みます。

配管の移設や床下工事が不要になるケースが多く、工事範囲を最小限に抑えられるため、結果として費用を抑えやすい点も大きなメリットです。

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リモデル便器にするデメリット

リモデル便器 デメリット

リモデル便器は工事期間と費用を大幅に抑えられるメリットがある一方で、いくつかデメリットが存在します。

排水管が詰まりやすくなる

リモデル便器は既存の排水芯と便器の排水位置をアジャスターで調整するため、標準タイプと比べると排水経路に曲がりが生じます。

そのため、設置状況や使い方によっては排水性能に影響が出る可能性がありますが、現在の製品は改良が進んでおり、適切に使用していれば大きな問題になるケースは多くありません。

長く快適に使うためにも、定期的に状態を確認し、必要に応じて清掃や点検を行うと安心です。特に節水タイプの場合は流れが弱くなるため、流れやすいモデルを選ぶようにしてください。

部品交換がやや手間

専用のアジャスターや接続部品を使用するため、機種によっては部品の適合確認が必要になる場合があります。
長期的なメンテナンス性を考慮して、主要メーカーの現行品を選んでおくと安心です。

掃除の手間が増える

リモデル便器は既存の排水位置に合わせるため、設置条件によっては、便器本体と床の間に隙間が生じることがあります。その場合は、形状によっては清掃のしやすさに違いが出ることがありますが、防汚加工や清掃性に配慮された製品を選ぶことで負担を軽減できます。

仕上がりの見た目で制限が発生する

リモデル便器は既存の排水位置に合わせて設置されるため、便器本体と床の間にアジャスターや調整部品を組み込まなければいけません。その結果、標準便器を設置する場合と比べて、便器の底面と床の間にわずかな段差や隙間が生じることがあります。また、配管の位置に制約があるため、便器のデザインや形状の選択肢が限定されることも。

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リモデル便器かどうか見極める方法

リモデル 便器 とは

リモデル便器かどうかを判断するには、以下3つの方法があります。

排水芯を測る

排水芯とは、便器の排水口の中心から後方の壁までの距離のことです。現在の新築住宅では排水芯は200mmに統一されています。しかし、築年数の古い住宅では120mmや305mm、540mmなどの寸法が使われていることも。この場合は、専用のアジャスターを用いて調整可能なリモデル便器を選ぶ必要があります。

便器の品番を確認する

便器本体に刻印されている品番から、排水芯の対応範囲や「リモデル対応」であるかを確認できます。メーカーのカタログには「この品番はリフォーム対応(リモデル)」「この排水芯に対応可」などの説明が記載がされています。

便器を取り外して判断する

古いトイレでは、便器本体が壁や床に密着していて正確な寸法を測るのが難しいことがあります。このような場合は、便器を一度取り外すことで正確に排水芯を測定できます。この方法は正確性が高い反面、便器の取り外しには専門的な知識や技術が必要になるため、リフォーム業者や設備工事業者に点検を依頼することをおすすめします。

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リモデル便器にするかどうか検討すべきポイント

リモデル便器 ポイント

全てのケースでリモデル便器が適しているわけではありません。ここでは、リモデル便器にすべきか検討するポイントをいくつかご紹介します。

排水芯の位置を確認する

築年数の古い住宅で、200mm以外の排水芯が使用されている場合は、リモデル便器がおすすめ。配管の大規模な移設や床下工事が不要で費用も安く抑えられます。

トイレ空間のリフォーム範囲を考慮する

リモデル便器は、既存の排水位置に合わせて設置できるため、便器交換だけのリフォームや部分的な改修に適しています。

しかし、トイレ空間全体のレイアウトを変更する、間取りを広げる、床や壁の仕上げを全面的にやり替える大規模なリフォームを行う場合には、標準タイプの便器や新築用便器のほうが自由に設計できる場合があります。

便器のデザインや機能の制限

リモデル便器対応の製品は機種やデザインの選択肢が限定されることがあります。好みのデザインや最新機能が使えるか、事前に確認してください。

既存の床や壁の状態を把握する

古い建物で、物理的に配管の移設が難しい、床の状態が劣化している場合は、リモデル便器がおすすめです。

メンテナンスや交換が容易か検討する

リモデル便器は、既存の排水位置に合わせるために専用のアジャスターや取り付け部品を組み込んで設計されており、標準便器で使われる部品と完全に互換性があるとは限りません。

さらに、古いリモデル便器や特定のメーカー独自の製品では、型番の生産終了や在庫切れによって部品の入手が難しくなることも。その結果、修理や部品交換に時間や費用がかかる場合があるため、長期的なメンテナンス性を考慮して選択することが重要です。

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リモデル便器の取り付けや交換でかかる費用

リモデル便器の取り付けや交換にかかる費用は、主に便器本体の価格と工事費用の合計で決まります。工事費用を含めた総額は、便器本体の価格や施工内容によって異なりますが、一般的には15万円〜25万円程度になるケースが多いです。

一般的には便器本体が数万円から数十万円程度で、工事費用は工事内容や地域、業者によって異なりますが、おおよそ5万円から15万円程度です。

ただし、床や壁の仕上げ直しや古い配管の交換や床の補修、あるいは既存設備の撤去に手間がかかる場合などは費用が高くなる、または工事ができない場合があります。

正確な工事費用を把握するには、現地調査をしてもらい、複数業者から見積もりを取ることをおすすめします。

まとめ

リモデル便器は、古い住宅やマンション(公営住宅)でも大がかりな工事をせずに最新のトイレに交換できる工事方法です。

費用や工期を抑えられるメリットがある一方で、設置条件や対応できる便器の種類に制限があるといった注意点も存在します。
快適で安心できるトイレ空間を実現するために、リモデル便器の特性を理解し、最適な方法を選んでみてください。

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