
トイレが下水臭い…!?6つの原因とすぐできる対策方法まとめ
2025/05/29
2025/05/29
トイレから急に下水みたいな匂いがしてきたり、きれいにしているはずなのに異臭がしたり…。トイレの悪臭には、封水切れや排水管トラブルなど、いくつかの原因が考えられます。
この記事ではトイレから下水の匂いがする主な原因と、その対策方法についてわかりやすくまとめています。
突然のニオイに困ったときは、ぜひ参考にしてください。
目次
これまで何ともなかったのに、トイレから急に下水の匂いがすると焦ってしまうもの。ここではトイレから急にニオイが発生する、6つの主な原因を解説します。
【トイレから下水の匂いが生じる原因】
トイレの排水管には、「封水」と呼ばれる水の層があります。これは下水からの悪臭や害虫の侵入を防ぐ、「蓋」のような役割を担っています。
この封水が何らかの原因で減ってしまうと、下水の匂いがそのまま室内に上がってきてしまいます。
水を流してみてもニオイが消えない場合は、封水切れを疑ってみてください。
トイレの奥でつまっている場合、排水がスムーズに流れず、ニオイが逆流してくることがあります。
トイレットペーパーの流しすぎや、小さなお子さんがいる家庭ではおもちゃなどが知らない間にトイレ内に落ちているといったことが、つまりの原因として考えられます。
アパートやマンションなどの共同住宅で急に下水の匂いが漂ってきた場合、排水管内の気圧変化が原因かもしれません。建物全体で排水が一気に流れると、排水管内の気圧バランスが崩れ、封水が引っ張られてしまうことがあります。
また、雨の日や台風の後など、気圧が大きく変化するときにも同じような現象が起こることがあります。こうした場合は、一時的なものか様子を見つつ、必要に応じて対策を検討してみてください。
トイレの配管内部に汚れやカビがたまると、そこから嫌なニオイが発生することがあります。特に長期間配管掃除をしていない場合や、流れが悪いと感じる場合は排水管の汚れやカビがニオイの原因かもしれません。
トイレの内部だけではなく、壁や床に飛び散った汚れや使い古したトイレブラシのニオイ、さらにはトイレタンクや換気扇のカビなど、意外なところからもニオイは発生します。
トイレの使用感に問題がないのに、下水の匂いが生じている場合は、これらの場所の汚れをチェックしてみてください。
トイレ自体からではなく、外からニオイが流れ込んでいることもあります。
近隣の排水トラブルや、ごみ置き場のニオイが風に乗って入ってくることもあるため、トイレの換気の状況や、外の様子にも注意してみてください。
トイレから生じる下水のニオイは、原因に合わせた適切な方法を取ることで改善できます。ここでは、すぐに実践できる対策を紹介します。
まずはトイレにつまりがないか確認してみてください。
軽度のつまりならラバーカップ(スッポン)を使うことで改善します。つまりがなくなることで、ニオイも消えるかもしれません。
ただし、手応えがない場合はつまりが原因ではないか、もしくは届かない範囲で異物が詰まっている可能性もあります。その場合は無理に作業を続けず、プロに相談したほうが安心です。
タンク内の水量が極端に少ないと、封水がふたの役割をしっかり果たすことができず、下水臭が上がってくることがあります。
タンクの浮き球の位置や水位調整機能をチェックして、水量が適正かどうかを確認てみてください。場合によっては、タンク部品の交換や調整が必要になることもあります。
トイレ本体や床、壁などの汚れがニオイを放っている場合は、掃除をすることで改善する可能性があります。
便器内部は専用のトイレ洗剤でしっかり洗い、尿石がこびりついている場合は尿石除去剤を使ってきれいにしてみてください。
タンク内のカビには中性洗剤が有効です。また、床や壁の汚れにはアルコールシートを使って拭き取り掃除を行うと、ニオイの元を取り除くことができます。
ナチュラルクリーニングをしたい場合は、重曹とクエン酸を使う方法もあります。
この方法はトイレのあらゆる場所に使えますが、市販の洗剤に比べると洗浄力は少し弱めです。汚れの度合いに合わせて使い分けてみてください。
数日間様子を見てもニオイが改善しない場合や、日に日にニオイが強くなっていく場合など、ニオイが改善できない場合は、以下の方法を取り入れてみてください
排水管の奥で詰まりや破損が起きている場合、配管内部の高圧洗浄や、破損箇所の修理・交換が必要になるため、個人での対応は難しくなります。
水回りの専門業者に点検と修理を依頼してみてください。早めに依頼すれば、大規模な修理を防ぐことにもつながります。
集合住宅に住んでいる場合で、ニオイの発生源を自分で特定できないときは、管理組合や管理会社に相談してみてください。自分の部屋ではなく建物全体の排水設備がニオイの原因になっていることもあります。
建物全体の排水設備にトラブルが生じている場合、工事の手配や費用はマンション・アパートの管理組合が負担することが一般的です。
排水管のニオイ対策と聞くと、ついパイプユニッシュなどのパイプクリーナーを使いたくなるかもしれません。
しかし、トイレのニオイの原因は、封水切れや配管の気圧トラブル、尿石などの固い汚れであることがほとんどです。それに対してパイプユニッシュは排水管内の髪の毛や油汚れを分解するための洗剤です。
そのためパイプクリーナーではトイレの悪臭を解決できない場合が多いため、使用は避けたほうが無難です。
トイレから急に下水のようなニオイが漂ってきたときは、封水切れやつまり、排水管の汚れなど、さまざまな原因が考えられます。
まずは自分でできる掃除や詰まり解消から試してみて、それでも改善しない場合は、早めに専門業者や管理組合に相談することが大切です。焦らず原因を探り、適切に対応してみてください。
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