洗面台のリフォームで費用はどのくらいかかる?安く抑えるポイントについても
2025/11/28
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2025/11/28
毎日使う洗面台は、家のなかでも特に劣化や汚れが目立ちやすい場所の一つです。「洗面台のリフォームにはどのくらい費用がかかるのか」「少しでも安く抑えられないか」と迷っている方も多いのではないでしょうか。本記事では、洗面台のリフォームにかかる費用の相場をわかりやすく解説するとともに、無理なくコストを抑えるためのポイントについて解説します。

目次
洗面台とは、主に洗顔や手洗い、歯磨きといった身だしなみを整えるために使用する水まわりの設備のことを指します。水を受け止める洗面ボウル(シンク)と、水を供給するための水栓金具(蛇口)がセットになっているのが一般的です。また、洗面ボウルと水栓のセットに加えて、鏡や上部に設置された照明、そして化粧品や洗剤などの日用品を整理するための収納キャビネットやカウンターが組み込まれた洗面化粧台も人気です。

リフォーム費用は、洗面台の「本体代金」と「工事費」の2つで構成されます。本体代金はサイズ、グレード、機能、材質などによって大きく異なります。工事費用についても、床や壁の補修費用や配線や配管の工事が必要な場合は、追加料金が発生します。
| グレード | 本体価格 | 特徴・機能例 |
| シンプルモデル | 約5〜10万円 | 基本的な洗面機能のみ/省スペース/一面鏡タイプ など |
| スタンダードモデル | 約10〜25万円 | 三面鏡収納/シャワー水栓/人工大理石カウンター など |
| ハイグレードモデル | 約25〜40万円以上 | タッチレス水栓/照明調光/高級素材/デザイン重視 など |
最も価格を抑えたシンプルタイプの本体代金は、5万円から10万円程度が相場です。このグレードは、シンプルな一面鏡や開き扉の収納、基本機能のみを搭載した製品が中心。照明はコスト効率を考慮して蛍光灯が採用される場合もありますが、近年は省エネの観点からLED照明が搭載された製品も増えています。洗面ボウルは掃除しやすい人工大理石または安価なFRP(繊維強化プラスチック)が採用されることが多く、カウンターと洗面ボウルが一体化されているタイプが主流。間口サイズは60cmや75cmといったコンパクトなものが中心です。
スタンダードモデルは10万円から25万円程度が相場です。鏡の裏に収納を備えた三面鏡や、シャワー機能付き水栓、人工大理石のカウンターなど、シンプルモデルと比べて利便性が高くなります。また、照明は蛍光灯ではなくLED照明が採用されることが一般的。さらに、素材は耐久性と清掃性に優れた人造大理石(または人工大理石)が主流です。
ハイグレードモデルは、デザイン性、機能性、素材など徹底的にこだわって設計された最上位の製品群です。機能性だけでなく、洗面空間全体を上質なものにするための美観や快適性が追求されており、本体価格は25万円から40万円以上が相場です。洗面ボウルやカウンターには、より上質な陶器や高級感のある天然石、またはデザイン性に優れたオリジナルの人工大理石などが用いられることが多いです。タッチレス水栓(自動水栓)や調光・調色機能付き照明、電動昇降式のミラーキャビネットなど、利便性に優れた機能が標準装備されていることが一般的。特に衛生面と節水に配慮した機能が目立ちます。また、間口サイズも90cmや120cmとゆとりのあるラインナップが多め。
洗面台リフォームの工事費用は、内容によって大きく変わりますが、一般的に撤去・取り付けのみなら約3〜8万円前後、内装・配管工事を含めると10〜15万円前後が目安です。
| 工事項目 | 相場 | 詳細 |
| 撤去・処分 | 約1〜3万円 | 既存洗面台の撤去/搬出/処分 など |
| 設置・取り付け | 約2〜5万円 | 新しい洗面台の設置/配管の接続 など |
| 内装工事 | 約 3〜7万円 | クロス/床材の張り替え・交換 など |
| 電気工事・その他 | 約1〜3万円 | 照明器具の変更/コンセントの位置変更/吊り棚の追加 など |
現在設置されている洗面台を取り外し、それを適切に撤去・処分するためにかかる費用です。費用相場は、洗面台のサイズや搬出経路にもよりますが、おおよそ1万円から3万円程度が目安となります。
新しい洗面台に給水管と排水管を接続し、本体を床や壁に固定するのにかかる費用です。既存の配管をそのまま利用できる場合は比較的安い価格で収まります。費用相場は、洗面台の大きさや配管の位置調整が必要かどうかで変動しますが、おおよそ2万円から5万円程度が目安です。
洗面台を交換する際、洗面台裏側や周辺の壁紙(クロス)や床材も張り替えることが一般的です。特に、古いものと新しい洗面台のサイズが異なると、設置されていた部分が変色していたり、床に跡が残っていたりするため、内装のリフォームが推奨されます。壁・天井のクロス張替えは2万円から4万円程度、クッションフロアなど床材の張替えは1万円から3万円程度が相場です。
照明器具やコンセントの位置変更、吊り棚の追加、鏡の曇り止めコーティングやタッチレス水栓などを導入する場合には、電気配線の工事が必要になることがあります。また、リフォーム内容によっては、給水・排水管の位置を大きく変える配管工事や、洗面所のドア交換などが発生することがあり、これらが追加されると費用は大幅に上昇します。


洗面台のリフォーム費用は、少し工夫を凝らすことで安く抑えることが可能になります。以下で紹介する6つのポイントを参考にしてみてください。
最も安く済ませるなら、洗面台の交換に伴う壁紙や床材の張替え工事を省略すると良いです。内装の劣化が激しい場合はおすすめできませんが、洗面台の設置部分のみを補修し、他は既存の内装材を使用することで、追加の工事費用を節約できます。
リフォーム費用のうち、本体代金が占める割合は大きいです。高機能なハイグレードモデルを避け、シンプルモデルを選んでください。また、スタンダードモデルを選ぶ際には一面鏡、開き扉の収納、基本的な水栓機能など、最低限の機能に絞り込むと良いです。
既存サイズと同じ間口サイズの洗面台を購入してください。というのも、洗面台の横幅(間口)を大きくすると本体価格が上昇するだけでなく、設置場所の壁や床の補修が必要になり、工事費用も増加するためです。
新しい洗面台を設置する際に、給排水の配管の位置や電気配線を変更する必要がない製品を選ぶと良いです。配管の移設は専門的な工事が加わるため、費用が高くなるためです。ただし、費用を抑えたいからといってDIYで設置・工事をすることはおすすめしません。給排水や電気配線に関する工事においては、水漏れや感電のリスクも考えられます。
オンラインで見積もりが完結するネット業者を選ぶのも、費用を抑えるコツのひとつ。訪問見積りがなく営業コストを削減できるため、その分価格に転換されているので安いです。業者を選ぶ際は、クチコミや施工事例をチェックして信頼できるか判断することをおすすめします。保証制度の有無もあわせて確認してください。日程調整が不要で、すぐに見積りが手に入るので、相見積りの候補として含めても◎。
手すりの設置や段差の解消、洗面所の床面積拡張や間取り変更などバリアフリー対応のためのリフォームであれば、補助金や助成金の対象になる可能性があります。介護保険の住宅改修費助成は、要介護認定または要支援認定を受けている方が、自宅で安全かつ自立した生活を送るために必要な改修のみ対象となります。
洗面台交換のケースでは、車椅子での利用を可能にするための洗面台の高さ変更や、車椅子で近づきやすいようにボウルの形状を調整する改修、あるいは転倒防止のために床材を滑りにくいものへ変更するといった工事が挙げられます。
また、「⼦育てグリーン住宅支援事業」の補助を受ける場合、開口部の断熱改修、躯体の断熱改修、エコ住宅設備の設置のうち2つ以上の工事が必須です。本事業については、省エネリフォーム工事を組み込むことが前提となるため、注意してください。

洗面台のリフォームをした方が良いタイミングについては、大きく以下の3つが挙げられます。
| タイミング | 発生するリスク |
| 洗面ボウルや鏡の破損 | 水漏れ・安全リスク |
| 洗面台の老朽化(15〜20年経過) | 水栓・配管の劣化、異臭、カビ |
| ライフスタイルの変化 | サイズ・収納力不足、バリアフリー化 |
まず、洗面台のリフォームのタイミングとして考えられるのが、洗面ボウルに硬いモノを落としてひびが入っていたり、鏡が割れたりしているケースです。特に、洗面ボウルのひび割れは水漏れの原因やカビの発生にもつながるため、早急な対応が必要です。
製品のグレードや使用頻度によって異なりますが、一般的な洗面化粧台の耐用年数はおよそ15年から20年程度です。この時期に近づくと、設備の老朽化によってさまざまなトラブルが発生しやすくなります。
具体的には、子供が成長して脱衣所などのスペースが欲しいと感じ始めたときや、祖父母と二世帯住宅になってバリアフリー化(車椅子での利用や手すり設置など)や洗面室が必要になったときなどが挙げられます。浴室やトイレなど他の水まわり設備も合わせて交換することで、工事費用や工期を圧縮できます。
洗面台のリフォーム費用は、本体のグレードと工事内容によって大きく変動しますが、決して高い予算をかけなくても、快適で満足のいく洗面空間を実現できます。費用を抑える最大のカギは、「シンプルモデルの採用」「サイズ変更の回避」そして「複数の業者からの見積もりの比較」にあります。特に、既存配管の位置を変えずに交換するだけで、工事費用は大幅にカットできます。大切なのは、自身のライフスタイルに合致した機能と、予算のバランスを見極めること。本記事で紹介したポイントをぜひ参考にしてみてください。

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