三面鏡洗面台の魅力とは?収納力や収納アイデア・注意点などを解説
2025/12/12
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2025/12/12
三面鏡タイプの洗面台は、「顔がよく見えるから便利そう」といったイメージはあっても、実際の使い心地や収納力までは、なかなかイメージしづらいかもしれません。
この記事では、三面鏡洗面台のメリットや収納力の特徴、使いやすくするための収納アイデア、選ぶとき・後付けするときの注意点をまとめて紹介します。
これから洗面台のリフォームを検討している方や、「三面鏡って実際どうなんだろう?」と気になっている方は、自分の暮らし方と照らし合わせながら読んでみてください。

目次

三面鏡の洗面台には、鏡が3枚ついているからこそ得られるメリットがあります。
ここからは、三面鏡洗面台の魅力を解説します。
三面鏡は、左右のミラーを少し内側に向けることで、横顔や髪の流れなどもチェックできます。正面の一枚鏡では見づらい後頭部あたりなども確認しやすくなるため、ヘアスタイルにこだわりたい方にとって、重宝する存在です。
三面鏡タイプは、3枚の鏡すべての裏側が収納棚になっているものが一般的です。奥行きはそれほど深くありませんが、その分「小物専用の収納」として非常に使いやすく、洗面台まわりで使う日用品をすっきり収められます。

三面鏡洗面台の収納は、三面鏡洗面台が家にない方にとって、少しイメージしづらいかもしれません。
多くの三面鏡は、鏡の裏側はほぼ全面が収納スペースになっています。棚板の高さを変えられるタイプや、鏡を左右どちらからでもかい壁できるタイプなどもあり、収納力・使い勝手のどちらをとっても優秀な存在です。
肝心の収納力は、それほど棚に奥行きや高さがあるわけではなく、大きな物や背の高いボトルなどは収納しきれないこともあります。しかし細かな小物まではムダなく収納できるため、洗面台周りがすっきりします。

三面鏡の収納力を、より快適に活かすにはさまざまな収納アイデアを取り入れるのがおすすめです。ここでは、すぐに取り入れやすい三面鏡洗面台の収納アイデアをいくつかご紹介します。
上段は家族の共通アイテム(歯みがき用品)、中段は自分のスキンケア、下段はヘアセット用品というように、使う人や用途ごとに分けると、鏡裏の収納スペースがすっきりします。
カテゴリごとの区分けは在庫も確認しやすいメリットもあるため、「いつの間にかストックが切れていた…」といった小さなストレスも減らせます。
扉裏のポケットだけでは足りない場合は、「吊るす収納」を足すと、空間をムダなく使えます。
たとえば、扉裏にフックを取り付けて、歯ブラシを収納することも可能です。
そのほかにも、100円ショップで売られている扉にかけられる薄型ポケットや、マグネット式の小物入れなどを活用するのも、良い方法です。
上棚との間に少し余白がある場合は、2段ラックやスリムラックを置いて「縦の空間」を増やすと、収納量がアップします。
100円ショップには、三面鏡の棚にも収まりやすいコンパクトなラックもあるので、こちらも活用がおすすめです。
棚の上にそのまま物を置いてしまうと、開閉のたびに倒れてしまうこともあります。そこで役立つのが、スタンドや仕切りです。
歯ブラシスタンドや、無印良品の仕切りスタンド、仕切り板などを使うと、歯磨き粉・ブラシ・細長い容器を自立させやすくなります。
また、倒れるのを防止する場合は、棚板の上に薄い滑り止めマットを敷くことで、ボトル類の安定感が変わります。


三面鏡洗面台は便利な一方で、使い方を間違えると「使いにくい」「なんだかごちゃごちゃする」と感じてしまうこともあります。
導入前に、注意しておきたいポイントも確認しておくと安心です。
鏡裏の収納はとても便利ですが、あまりに物を詰め込みすぎると、扉を開けた瞬間に物が落ちてきてしまうことがあります。
収納の基本は、「スペースの80%まで」です。新しいものを増やすときは、ひとつ手放すルールを決めておくと、物が増えすぎたり買い過ぎによる浪費などを防げます。
鏡裏の収納は、扉を閉じている時間が長いため、どうしても空気がこもりやすくなります。水滴のついたままのボトルや、湿気を含んだタオルなどをそのまましまうと、カビやにおいの原因になることがあります。
ときどき扉を開けて風を通したり、棚板やポケットを軽く拭いたりして、内部の状態をリセットすることを、習慣にしておくと鏡裏収納を清潔な状態に保てます。
洗面台のすぐ横に壁があるレイアウトの場合、三面鏡の端の扉が最後まで開ききらないことがあります。扉が十分に開かないと、収納内部が見えづらく、物の出し入れがしにくくなるかもしれません。
新築やリフォームで三面鏡を選ぶときは、壁との距離は十分かを図面やショールームで確認しておくと、後悔を減らせます。
三面鏡の棚は奥行きが浅く、高さにも制限があります。背の高いヘアブラシや、太めのスプレーボトル、背の高い詰め替えボトルなどは、扉を閉めたときに当たってしまい、収納できない場合があります。
こうしたアイテムは、洗面台下のキャビネットに収納場所を用意するなど、入らないものは別で管理することを前提で考えておくとスムーズです。


三面鏡への後付けは可能です。しかし既存の洗面台や壁の幅に対して、希望する三面鏡が大きすぎると、きれいに収まらないことがあります。
また、鏡を固定するための壁下地が必要になるため、「どこにビスが打てるか」「補強が必要か」といった確認も欠かせません。
さらに三面鏡タイプは、鏡の内部に照明やコンセントが組み込まれているものが多くあります。コンセントが近くにない洗面台の場合、電気工事が必要です。
後付けを検討する場合は、必ず事前に現場を見てもらい、サイズ・下地・電源位置を含めて専門業者に相談することをおすすめします。

最後に、三面鏡タイプで人気のある代表的な洗面台を、いくつかご紹介します。どれも基本的な機能をしっかり押さえつつ、日常使いしやすいシリーズです。

TOTOのVシリーズは、シンプルで使い勝手の良いベーシックな洗面台です。
TOTOならではの工夫として、手元に引き出せる「スウィング三面鏡」が選べるタイプもあり、鏡を手前に引き出すことで、顔との距離を自分の使いやすい位置に調整できる機能が備わっているため、メイクやスキンケアがしやすくなるのがこのシリーズの大きな特徴です。

LIXILのオフトは、コンパクトながら使いやすさが考えられたシリーズです。ボウル部分にゆとりがあり、洗顔や手洗い時の水はねを抑えながら、カウンターもすっきり使える設計になっています。

パナソニックのエムラインは、落ち着いたデザインと使いやすさを両立したシリーズです。
三面鏡タイプでは、鏡裏収納が上下に分かれており、日用品とストック用アイテムを分けて収納しやすい構造になっています。
三面鏡洗面台は、顔まわりをいろいろな角度から確認できるだけでなく、鏡裏の収納を活かして洗面台まわりをすっきり整えられるのが大きな魅力です。一方で、詰め込みすぎや湿気によるカビ、扉の開きにくさなど、選び方や使い方によっては「ちょっと使いづらい」と感じる場面もあります。
「自分や家族がどんなふうに洗面台を使っているか」をイメージしながら、収納量や動線、設置場所との相性を考えることで、後悔のない三面鏡洗面台を選ぶことができます。
これから洗面台を新しくする方も、今ある三面鏡をもっと使いやすくしたい方も、ご自宅の暮らし方に合った形で、三面鏡洗面台の良さを上手に活用していただければうれしいです。


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