
エアコンの水漏れ原因と対策|修理と交換の判断ポイントも解説
2025/08/31
2025/08/31
夏や冬に欠かせないエアコン。しかし突然の水漏れに困った経験を持つ方も多いのではないでしょうか。
エアコンの水漏れにはいくつかの原因があり、なかには簡単に対処できるものもあります。一方で自分での対処は難しく、かと言ってそのまま放置すると住まいに悪影響を及ぼすケースもあるため、注意が必要です。
この記事では、エアコンの水漏れの主な原因と対策、さらに修理や交換の判断ポイントまで解説していきます。
目次
エアコンから水が漏れる場合、多くは「ドレンホースの不具合」「結露」「設置不良」のいずれかに原因があります。
どれも放置すると症状が悪化するため、早めの対応が大切です。
ここからは、それぞれの原因と解消方法を解説します。なお、症状やエアコンの年数によっては修理や交換が必要になることもあるため、合わせてご確認ください。
ドレンホースは、エアコン内部で発生した水を外へ排出するための管です。ここにゴミや虫が入り込むと水が逆流して室内に漏れることがあります。
対処としては、ホースの詰まりを取り除くことが第一です。市販の掃除ポンプを使えば自分でも簡単に詰まりを解消できます。
また、ホースの角度が悪いと水が流れにくくなるので、ゆるやかに下向きになるよう調整することも有効です。
【解消方法】
設定温度を低くしすぎると、エアコン内部と外気の温度差で結露が発生し、エアコンから水があふれることがあります。また、フィルターが汚れて風の通りが悪くなっている場合も、エアコン内部の結露が増える原因です。
こうしたエアコンの結露は、エアコンの温度を調整したりこまめに掃除したりすることで、改善できます。さらに、除湿機や換気扇を併用すると湿度を抑えられ、結露の発生を防ぐのに役立ちます。
【解消方法】
購入して間もないのに水漏れが起きる場合、設置時の施工ミスが疑われます。ドレンホースの勾配が不足していたり、室内機が水平に取り付けられていなかったりすると、排水がうまくいきません。
この場合は自分で直そうとせず、設置を担当した業者や専門の工事業者に再設置を依頼してください。
【解消方法】
エアコン内部の機器が故障して、水漏れが発生しているケースもあります。
とくに水漏れの原因となりやすい機器の不具合が、内部の「ドレンパン」と呼ばれる受け皿の破損です。ドレンパンが割れたり欠けたりしていると、水をためられず室内に漏れてしまいます。
ドレンパンの交換は自分ではできないため、修理業者に依頼してください。
保証期間内であれば費用がかからない場合もありますが、使用年数が長いエアコンは別の部品も次々故障するリスクがあります。そうした場合は、修理にこだわらず交換を検討するのが安心です。
【解消方法】
エアコンから水漏れが生じていたからといって、その全てが故障とは限りません。
たとえば、室外機の下に水がたまっていることで「室外機が水漏れしている」と勘違いしてしまうケースも多いですが、これは正常な排水です。また、ドレンホースから水が出ているのも正しい動作になります。
さらに、配管の表面にポタポタと水滴が落ちている場合は、結露の可能性があります。
心配になりますが、これらは自然な現象なので慌てる必要はありません。ただし、異常かどうか判断に迷う場合は専門業者に点検を依頼すると安心です。
エアコンの異常な水漏れを放置して使い続けると、壁紙や床が濡れてカビが発生する恐れがあります。カビは家の見た目を損なうだけでなく、人体へ悪影響を与える可能性もあります。
さらに家の内部まで水が入り込めば、木材の腐食を促進させ、家の寿命を短くすることも。それだけでなく内部の電装部品に水がかかると、ショートによる故障や火災リスクにつながりかねません。
「少しの水だから大丈夫」と思わず、エアコンの水漏れを発見したら、早めに原因を確認し対処することが大切です。
エアコンの水漏れ修理は、簡単なものなら自分で対応できます。
たとえば、ドレンホースの詰まりを解消する程度なら、ホームセンターにある専用ポンプで解決できるでしょう。詳しい方法はこちらの記事を参考にしてください。
ただし、部品交換や再設置が必要なケースは専門知識が欠かせません。無理をすると故障を招くため、自分で直そうとせず業者に相談してください。
古いエアコンの修理は、部品が手に入らなかったり、水漏れを直してもすぐに別の箇所が故障してしまったりする可能性があります。修理費用がかさむ前に交換を選ぶことで、長期的にはコストも安心感も大きく変わります。
そのため10年以上使用しているエアコンであれば、修理よりも買い替えがおすすめです。
最新モデルのエアコンは省エネ性能に優れており、冷暖房の効率も向上しています。「修理できないかも」「修理してもまたすぐ壊れるかも」と不安がある場合は、思い切って交換を検討してみてください。
エアコンの交換費用は、6畳用の小型タイプであればおおよそ6万〜10万円程度が相場となり、20畳以上に対応する大型タイプでは20万円を超えることもあります。
エアコンの設置場所や機種によっても金額は大きく変化するため、事前に見積もりを取ることをおすすめします。また、見積もりは複数社に依頼し、費用とサービスのバランスを比較することも大切です。
交換業者を選ぶときは、費用だけでなく信頼性も大切です。値段の安さだけで決めてしまうと、工事の質が不十分で後々トラブルになることもあります。
ここからは、エアコンの交換業者を選ぶ際の具体的な確認ポイントを紹介します。
業者選びでは、実際に利用した人の声が大きな手がかりになります。口コミサイトやレビューをチェックし、スタッフの対応力や誠実さなどをチェックしてみてください。
また、施工実績の件数や事例を公開している業者であれば、信頼度はさらに高まります。
保証内容は見落としがちなポイントですが、設置後も長くエアコンを使うためには重要な要素です。メーカー保証が付いていることはもちろん、工事自体に保証があるかどうかも確認してみてください。
保証がないと修理費用を自己負担しなければならず、思わぬ出費につながります。
できるだけ費用を抑えたい方は、ネット業者の利用が向いています。
ネット業者は実店舗を持たない分、人件費や管理費がかからず、その分価格が安く設定されているケースが多いためです。家電量販店など店頭でも依頼できますが、ネット業者は価格面や対応スピードで優位なケースも多いです。
また、工事費込みで値段を提示してくれるところもあり、追加費用が発生しにくいのも安心材料です。
ただし格安すぎる場合は工事内容が不十分なこともあるため、料金と工事内容をしっかり比較することがポイントになります。
エアコンの水漏れはドレンホースの詰まりや結露といった軽い不具合から、設置不良や内部機器の故障といった大きな問題まで、原因はさまざまです。
自分で対応できるケースもありますが、無理に直そうとすると逆に故障を広げる可能性もあります。そのためエアコンから水漏れが生じたら、専門の業者に依頼したほうが安心です。
また、使用年数が10年を超えるエアコンは、修理費がかさむため修理よりも交換することをおすすめします。
エアコンの水漏れで悩んでいる方は早めに原因を確認し、必要に応じて修理・交換を検討してみてください。
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