洗面台の高さについて調べていると「90cmは高い?」「後悔する?」といった声をよく見かけます。とくに高身長の方にとっては魅力的な高さに見える一方で、家族全員にとって本当に使いやすいのか不安になることもあるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、洗面台の高さ90cmが「高い」と感じやすい理由と、満足しやすい理由を解説します。80cm・85cmとの違いや、身長に合った高さの目安も紹介するので、自分や家族に合った洗面台の高さ選びのヒントとして参考にしてみてください。

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洗面台の高さ90cmは高い?後悔しやすい理由と満足する理由

洗面台の高さが90cmだと「ちょっと高いかも?」と感じるケースが多くあります。しかし適切な洗面台の高さは、身長や使う人の習慣によって使いやすさが変わるもの。

ここでは90cmの高さの洗面台に後悔しやすい理由と、逆に満足しやすい理由を整理します。

後悔しやすい理由(デメリット)

高さ90cmの洗面台の後悔ポイントは、「高身長以外の家族が使いにくいこと」にあります。

90cmの高さの洗面台は身長が高い人にとっては腰の負担が少なく、使いやすく感じます。しかし背の低い人、とくに150cm台の人にとっては腕が上がりきらず、使いにくさを感じてしまう可能性が高いと言えます。

小さな子どもが使用する場合、踏み台を使用しても上手に使えないかもしれません。背の高い踏み台を使用届きますが、その場合、転倒のリスクも高くなってしまうことが不安な点です。

満足する理由(メリット)

背の高い洗面台には、良い面もあります。

たとえば、170〜180cm前後の方は前かがみが大幅に減り、腰への負担が軽くなります。毎日の洗顔がラクになるという満足の声が多い高さです。

さらに、ボウルの位置が高くなることで、水が床に向かって飛び散る角度が浅くなり、結果として床が濡れにくい場合があります。とくに子どもがいない家庭や、大人だけで使う場合は「掃除がラクになった」と感じることも多いようです。

高さが合わない家族がいる場合の対処法

背の高い家族に合わせて90cmの洗面台を設置する場合、背の低い家族が快適に使用できる方法も、検討しておくと安心です。

たとえば、踏み台があれば、子どもでも問題なく届く高さに調整できます。軽いプラスチックタイプなら移動もラクで、洗面所の邪魔にもなりにくいです。


大人の場合は、底の厚いスリッパを使うのも良い方法です。数センチほど高さを調整でき、スリッパであれば収納もしやすく、洗面台で邪魔に感じることも少ないと言えます。

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洗面台の適切な高さは身長 ÷ 2で算出

洗面台の適切な高さは、使用する人の身長によって異なります。

基本的には、「身長÷2」で算出された数字が、その人にとって使いやすい洗面台の高さです。

たとえば180cmの人なら「180÷2=90cm」となり、160cmの人であれば80cmの洗面台が使いやすい高さとなります。

洗面化粧台の高さ80cm・85cm・90cmを比較と合う身長

洗面台の高さは、80cm・85cm・90cmと5cm刻みで選べるケースが多くあります。以下は、各高さの洗面台の使いやすい身長目安とメリット・よくある後悔ポイントをまとめたものです。

高さ合いやすい身長の目安メリットよくある後悔ポイント
80cm〜160cm前後子ども・小柄な人が使いやすい背の高い人は腰がつらい
85cm160〜170cm前後現在の主流。家族全体のバランスが良い高身長世帯だと少し低く感じることも
90cm170cm以上が中心高身長でも前かがみが減る子ども・低身長家族には高すぎて「後悔」の声も

こちらはあくまで目安であり、実際には洗面ボウル形状やスリッパの厚みでも体感は変わります。

80cm:子ども・小柄な人向け

80cmの洗面台は小柄な人にとって負担が少なく、無理なくボウルに手が届く高さです。

子どもも使いやすいため、ファミリー層では「毎朝の準備がスムーズになった」と感じることが多いかもしれません。

ただし、背の高い家族にとっては前かがみが増えるため注意が必要です。

85cm:平均的な身長の大人向け(現在主流)

85cmの洗面台は多くの家庭で採用されている高さです。

高すぎず低すぎず、身長差のある家族が使った場合でも、全員に大きな負担が出にくいと高さと言えます。

家族間で身長差があり、適切な高さの洗面台に迷ったときは、85cmの高さを選んでおくと後悔のリスクを減らせます。

90cm:高身長世帯の家庭向け

90cmの高さの洗面台は、170cm以上の方にとっては非常に使いやすく、長時間の使用でも身体の負担が少なく済みます。

ただし、ボウル位置が高くなることで作業がラクになる一方、家族の身長差が大きい場合、背の低い家族には不便さが出ることがあります。

「日常的に使う人の身長はどのくらいか」を考慮した上で、90cmの高さの洗面台で問題ないのかどうかも、検討が必要です。

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洗面台を選ぶ際のポイント

洗面台は毎日使う場所なので、使いにくさがあるとストレスにつながります。

そのため高さだけを見るのではなく、誰がどんな使い方をするのかを考えることが大切です。

ここでは、選ぶときに押さえておきたいポイントをまとめました。

基本は背の高い人に合わせて選ぶ

背の低い人はステップやスリッパで高さ調整ができますが、背の高い人は自分の身長を縮めることはできません。

そのため、洗面台の高さは、基本的に家族の中でいちばん背の高い人に合わせて高さを決めると、安心です。

ただし、よく使う人が別の場合は、その人に合わせたほうが結果的に快適なこともあります。

高さだけでなく幅にも注意

洗面台は高さだけでなく、横幅によっても使い心地が変わります。

幅が狭いと作業スペースが足りず、2人で使うときに窮屈に感じることが多くあります。一方、広すぎると洗面所の動線を圧迫してしまうため、空間の広さと使い方のバランスを見て選ぶことが大切です。

収納力やお手入れのしやすさもチェック

洗面台は収納量の違いで、毎日の使い勝手が大きく変わります。鏡裏収納や引き出しの大きさ、奥行きなどを確認し、よく使う物が取り出しやすい配置かどうかを見ておくと安心です。

また、水ハネが残りにくい形状か、掃除がしやすい素材かどうかも、長く使ううえでは大切なポイントです。

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【重要】既製品で高さ90cmの洗面台はほとんど存在しない

「90cmの洗面台がほしい」と考える方は多いのですが、実は既製品ではほとんど取り扱いがありません。

その理由は90cmを規格化すると、メーカーにとって利益が出しづらくなるためです。

国内メーカーの既製洗面化粧台は、基本的に「80cm・85cm」の2種類が標準です。高さ90cmは日本人の平均身長が170cm前後であることを踏まえると、それほど需要が高くなく、生産しても在庫を持て余してしまう可能性があります。

また、洗面所は天井高やミラー位置の制約が大きく、高さが1つ変わるだけで鏡の位置が合わなくなることがあります。さらに、ボウルの形状や深さが違うだけで体感の高さが大きく変わるため、「高さだけを90cmに固定する」設計はかえって不便を招きやすいのです。

こうした理由から、既製品のラインナップに90cmの高さがほとんどない状況になっています。

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どうしても高さ90cmで設置したい場合の方法

家族全員が背が高く、高さ90cmの洗面台が必要な場合、次の方法で導入が可能です。

台輪(だいわ)で高さを上げる

キャビネット下にある台輪を高くする方法で、既製品でも数センチの調整ができます。

ただしシリーズごとに対応できる高さが異なり、5cm程度までが一般的です。施工前に可能かどうかを確認し、洗面所の鏡や照明とのバランスも合わせる必要があります。

造作(オーダー)で90cmに合わせる方法

オーダーで洗面台を作れば、理想の90cmにピッタリ合わせられます。洗面台の取り付け位置だけ調整し、既製品キャビネットの活用や、ボウルだけ造作する方法もあります。

費用は少し高くなりますが、「自分に合った高さにしたい」という方には確実な選択です。

必ず施工会社に「希望の高さで設置できるか」確認すべき理由

台輪で高さを出す場合も、造作で90cmの洗面台を設置する場合も、必ず施工会社に実現が可能かどうか確認しておくことが大切です。

天井の高さや既存の給排水の位置などによっては、希望する場所に90cmの洗面台を設置できない場合もあるためです。また、背の高い洗面台を置くことで、既存のミラー位置との整合生が崩れて、使いにくさを感じてしまうこともあるかもしれません。

このように、90cmの高さの洗面台は施工条件によって実現できるかどうかが変わります。事前に施工会社に現場を確認してもらい、見積もりを作成してもらった上で依頼を検討してください。

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洗面台の高さ選びで失敗しないためのポイント(設置前チェック)

洗面台の高さ選びで失敗しないためには、いくつか押さえておくべきポイントがあります。その内容を、解説します。

家族の身長バランス

誰がどれくらい洗面台を使うのかを把握すると、全員が使いやすい高さに調整しやすくなります。高身長の人に合わせつつ、ほかの家族は踏み台などでカバーする方法も検討できます。

ボウルの深さ・形状

ボウルの深さが違うだけで体感の高さも変わるため、実際にショールームなどで洗面台の前に立って、確かめることも大切です。浅いボウルは跳ねやすい、深いボウルは屈みやすいなど特徴も異なります。

ミラーの高さの合う/合わない

鏡の高さが合わないと、毎朝の支度が不便に感じやすくなります。鏡と洗面台の高さはセットで確認するのが、後悔しないポイントです。

洗面所の床の高さ

マンションと戸建てでは床の高さが少し違うことがあり、体感の高さに影響します。スリッパの厚みも含めて「実際の洗面台の使い心地」を確認すると失敗が減ります。

収納の取り出しやすさ

洗面台の高さが変わることで、収納の位置も微妙に変わります。毎日の動線をイメージしながら、扉の開き方や鏡裏の収納の取り出しやすさもチェックしましょう。

まとめ|高さ90cmは背の高い人にはOK!後悔の声も多いので慎重に選ぼう

洗面台は毎日何度も使う設備だからこそ、「何となく」で決めてしまうと後からの不満につながりやすくなります。

メリットとデメリットの両方を知ったうえで、自分と家族にとっていちばん快適な高さをイメージしながら、慎重に選んでいきましょう。

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